9/27 晴れ


夢に珍友スジャータ女史が出てきた。


広くて明るくてウッディな、とくに特徴のないチェーン店っぽい夢カフェで、私はコーヒーを飲んでいる。そこへ待ち合わせの約束をしていたスジャータ女史がやってくる。


憑依体質の女史がやってくるときは、遠くからでも足音ですぐわかる。スリムな女性のはずなのに、まるで傷痍軍人の未成仏霊を10人背負ったかのような重々しい足音なのである。


その双肩にはいつもどおり大きな荷物。女史はカバンの中を整理できないのだ。以前、「ポーチに小分けにすると整理しやすいよ」と伝えたところ、各ポーチに文房具・電気小物・化粧品などすべてのジャンルをまんべんなく入れないと気が済まないらしく、次に会ったときは整理されるどころか荷物が倍に膨れ上がっていた。


女史は隣の席の空いた椅子にドカドカと荷物を置き散らかし、そしていっこうに何も注文しない。これももはや見慣れた風景だ。女史がチェーン店と添加物入りの食品を見下していることを私は知っている。今日もめんどくせーなこの女、と思いながらコーヒーをすする私。


女史はやおらカバンの中にしのばせた無添加と思われる食べ物をコソコソつまみはじめる。すると奇妙なことが起こった。


食べた瞬間に、よくアメリカのCMで「おいしい〜!」(爆風が吹く)みたいな演出があるが、あれを女史がおっ始めたのである。


なんかのCMなのだろうか。私しか見てないけど意味あんのか?それにしては外から持ち込んだ食べ物を、コソコソ食べるたびにうつむき加減で自然発生の爆風を起こしており、見せたいんだか隠したいんだかよくわからない上にどうやら私のリアクションを求めてもいない。


残された可能性はひとつ。そんなつもりはないのにおいしさのあまり爆風が巻き起こっており、本人はそれに気づいてない、である。ありえる、この女なら…。


私はついに耐えきれず夢カフェのまんなかで爆笑し、笑いすぎて目が覚めた。


そして枕元のスマホをいじり、夢の内容とリモート睡眠妨害のクレームを女史にLINEしたところ、たいへん喜んでおられた。


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●スジャータ女史ってこんな人↓
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

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