2軒目は、駅から遠いけど閑静な住宅街にある古アパート。

庭は広くていいのだが、床はまるで何かを隠すようにすべてはがされ、キッチンがとても汚く、あきらかに前の住人の負の残留思念が立ち込めています。トイレの便座がバキバキに割れているのがおかしいと言うと、スジャータ女史は「自然に壊れたんじゃないの」。風呂に落ち葉が大量に吹き込んでるのに放置されているのがおかしいと言うと「風情あるわよねえ」。キッチンの尋常じゃない汚れ方がおかしいと言うと「ウチもこんな感じー」。

前の住人はきっと人生が思うに任せず、人を恨み、世を憎んでいたのかもしれません。大切に住んでもらえなかった部屋の悲しみも感じます。ちょっと住む気になっているスジャータ女史を引き止め、念のため前の住人がなぜ退去していったのか、どれくらい空室状態なのかを確認してもらうことにしました。
そんなわけで、こんな汚い状態では住みたいかどうか判断できないという理由により保留。リノベーションしてからまた見に来ることにしました。
あー楽しかった。内覧に行くと、他人の人生や生活が想像できてとても楽しいです。もはやエンターテインメントですね。


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●スジャータ女史まとめ2015↓





















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