小5娘の『2歳からのホームモンテッソーリ♡ときどき英語』。
よろしければ自己紹介もご覧ください。
モンテッソーリ教育には「絵カード合わせ」という言語教育のおしごとがあります。
まだ文字が読めない2歳のお子さんから小学生まで幅広く活用できるおしごとです。
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【ご質問より】「モンテッソーリの絵カードの手作りの方法を教えてください」
最初は同じ絵のみのカードを2枚ずつ1組として7~10組ほど用意し、子どもがペアにするというもの。
語彙を豊かにするのと共に、同一性に気付かせるという目的があります。
次の段階は、上記の絵カードに文字で書かれた名称がプラスされます。
絵を対にしたら、その絵に合う文字の書かれた名称カードも合わせていきます。
小学生になると、ここにその対象物に合う説明文のカードも追加されていきます。
以前もご紹介したAMI(国際モンテッソーリ協会)のサイトでは、さまざまな種類の絵カードが昨年から無料公開されています。コロナ禍の今、ホームスクールを余儀なくされている風潮を受け、今でも新たなカードが追加されているようです。日本語が追加されたとの情報をいただき、覗いてみると、お見事!!
ですが…!!
「子どもが絵カードに興味を持ちません」
そうなんです。
ホームモンテッソーリのお手伝いでよくいただくお声です。
絵カードだけを出して、最初は物珍しそうに飛びついても、実は長くは続かない。
我が家も、もちろん通ってきた道です(笑)。
語彙の拡充という意味で絵カードは、大人にはとても魅力的ですが…。
やはり「具体」の世界を生きている乳幼児期の子どもには「具体物」を通じて原体験をさせてあげたいもの。
絵カード上の「りんご」よりは…。
「りんごって赤いね」
「りんごってツルツルするね」
「りんごっていい匂いがするね」
「りんごって甘酸っぱいね」
「りんごって重いね」
しっかりと「りんご」を見て、触って、匂いを嗅いで、味わって、食べる音を聞いて、そんな五感で感じる体験をしながら、1対1で「目の前のりんごという具体物」と「りんごという名称」が結びつくそんな体験をすることが、何よりも大事なのだと思います。
平面の上で表された絵カードは具体から一歩先にいった「半抽象」の世界。
AMIのモンテッソーリガイド、シモーン・デイヴィスも著書の中で言語のおしごとを紹介するに辺り『具体物⇒レプリカ⇒絵カード・写真』という順序を掲げています。
まずは具体物を通じてのふんだんな経験があってこそ、活きている絵カード。
語彙だけを与えても、それがどんなものか子どもが分からないのだとしたら、それはとても勿体ないこと。
感覚の敏感期にいるこの時期だからこそ、たくさん感覚を刺激して、そして今まで自分の中に取り溜めてきた印象を整理する時に活躍するのが絵カードなのでしょう。
小学生になると語彙拡充よりは知識の分類といった要素が強いこの絵カードですが、やはり順序は活動の一番最後。
総まとめの段階で出番となるのがこの絵カードです。
与える順番を意識しながら、適切な場で大活躍できるよう温めておきたいと改めて感じます♡
小学生クラス:地球の構造のポスター作り(第1のグレートレッスンフォローアップ)
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