モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

新小6の娘とワーキングママによるホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。


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NAMCモンテッソーリ教師養成講座ディプロマ(0歳~12歳)取得。
AMS提携モンテッソーリ教師養成講座セカンダリーコース(12歳~18歳)修了。
2023年春に米国大学院教育学部モンテッソーリ学科を卒業予定。
家庭内にてモンテッソーリ教育とバイリンガル育児を始めて10年目を迎えます。

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先週より在籍中のアメリカの大学院にて「特別支援教育」のクラスが始まりました。

ついにこのクラスを終えたら卒業。

しかし、予想はしていたものの、生涯に渡り学ぶべき分野が一つ増えたと確信しています。

 

 

このクラスは通常クラスの半分の2ヶ月間のクラス。

本来であれば自己紹介の動画撮りをしたり、掲示板で受講生同士のアイスブレイキングがあるのですが、とにかくこのクラスは学ばなければならないことが多いため、そういったものは一切なし。

 

1週目から今では排除されている「差別用語」を浴びせられることから始まり、さらにはスペシャルニーズを抱えるお子さん達が、日頃学校でどのような困難に向き合っているか模擬体験をすることからスタートしました。

 

 

模擬体験に困惑

 

まるでクイズかと思うような、何を表しているか分からない「図」を見せられ、それについて意見を求められる授業。

 

先生には早口でまくしたてられ

 

「どうして答えられないんだ。早く答えなさい。」

 

とひたすらプレッシャーばかりを与えられます。

もちろんこれは、模擬体験なので、わざとこのような設定であることは十分に理解しているのですが、それでも認識できないものに対して、当たり前のように意見を求められ、何も言うことができないこの辛さは、今まで味わったことがないものでした。

 

さらには

 

「お話を即席で作ってクラスのみんなに発表してください。でも、“n”の付く単語は使わないでください。」

 

という条件付きの課題を出され、口ごもる受講生たち。話すことに困難を抱えている人たちの気持ちが分かった瞬間でした。

 

こんなわずかばかりの模擬体験の時間でさえ、暗いトンネルに迷い込んでしまったかのような時間。どうすればここに光が差し込むのか…。

 

そう考えた時に

 

「スペシャルニーズにおける本当のチャレンジとは、スペシャルニーズを持たない人々を教育すること」

 

と言われる理由が痛いほどよく分かりました。

 

 

卒業を控えた今、改めて思うこと

 

特別なニーズがあってもなくても、子どもはみなパーフェクト。

今まで何度も書いているように、子どもをどう変えるかではなく大人がどう変わるか。

そこ一点に尽きるのだと改めて感じています。

 

恥ずかしながらこの世の中にはまだまだ知らないことばかり。

一生かけて学ぶべきことが山ほど残っていると教えてくれた大学院。

卒業がこれほどまでに寂しい理由はここにあるのかもしれません。

 

 

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気が付けば1週間ぶりのブログ更新となってしまいました。

 

小学校の卒業ぎりぎりまで課外活動の練習は続き、やっと迎えた卒業式。

そして親友家族との旅行などなど。

あっという間の1週間でした。

 

今回6年ぶりに訪れたディズニー(笑)。

前回行ったのは娘が幼稚園を卒園した時。

 

周りのお友達は年間パスを持っているご家庭も少なくない中、娘にとっては学校生活がまるでアミューズメントパークでの日々のようだったとのこと。

 

卒業を迎え、下級生のお友達からいただいてきた山のような手紙とプレゼントを見ると、娘の学校生活がどれほど充実し、どれほど周りのお友達に支えられていたのか、改めて実感しました。

 

小学校生活に培ったもの。

もし1つだけ挙げるとすれば、それは「社会性」。

これに尽きると思います。

 

きっとアカデミックな学びは、学校という場でなくても、いくらでも選択肢はあるのでしょう。

まさに海外でホームスクールという選択をされるご家庭が多いのもここに理由があるのかもしれません。

 

だとしたら、学校生活では何を学んだのか。

我が家に限って言えば、やはり先生やお友達との交流を通じた時間。

一人っ子の娘にとって、家庭だけでは絶対に培うことのできないこの時間が、何よりも彼女には大切で、また自分自身を成長させてくれる機会だったのだと思います。

 

小学校の6年間を無事に終了し、もう少しで中学という新たな環境が始まります。

ただ、彼女にとっては小学6年生も中学1年生も単なる区切りに過ぎず、この移行期間をゆっくりといつもの自分のペースで進んでいくことが出来ればと思っています。

 

保育園、幼稚園から小学校への入学を控えた親御さんにいつもお話しさせていただくのは、この「切り替わる瞬間」が大切なのではなく、この「移行期間」が大切だということ。

 

幼児期から児童期への過渡期は、年長から始まる子もいれば、小1から始まる子もいるかもしれません。徐々に次のフェーズへと向かっていくこの時期、1分1秒と成長している我が子をいつも以上に目をかけ心をかけることで、きっと親子共々、心が落ち着くのではないかと思います。

 

今回ご卒園、ご卒業を迎えられたご家庭の皆さま。

おめでとうございます。

 

そして娘が2歳の時から始めたこのブログにずっと遊びに来てくださっている皆さま。

いつも本当にありがとうございます。

中学生になっても、変わらずお付き合いいただければ嬉しいです。

 

 

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通勤途中、マンションの前にある縁石に両足を乗せ

満足げに立っている女の子を見かけました。

きっと年齢は2歳くらいでしょうか。

 

横にはお父さんが通勤カバンを下げて女の子の左手を握っています。

もしかすると保育園に行く途中なのかもしれません。

 

お父さんは急かすことなく

いつまでも微笑みながら縁石に立つ女の子と

目の前に広がる光景を楽しんでいる様子。

 

それは愛情に包まれた本当に温かい一場面でした。

 

実は、偶然にもこの日の午後、この縁石に立とうとしている別の女の子を見かけました。

子どもにとって立てるか立てないかの縁石は、自分自身がチャレンジできる場所。

とっても魅力的なのでしょう。

 

この午後に見かけた女の子は3歳過ぎくらい。

お母さんの手には、レッスンバッグのようなものがありました。

 

残念ながら朝見かけた女の子とは違い

習い事に遅れてしまうのか

駆け足で引っ張られていきました。

 

同じ日に同じ場所で見かけた2人の女の子。

もちろんそれぞれに事情があり

たまたまその瞬間は余裕があったお父さんと余裕がなかったお母さん。

それだけの違いかもしれません。

 

でもやっぱり母の頭によぎるのは、朝見かけた女の子の満足そうな笑顔。

あの満たされた表情は、やっぱりいつも見ていたいと感じます。

 

縁石で何度もバランスを取ろうとするあの時間。

 

大人にとってはただの流れていく時間でも

子どもにとっては自分自身を創り上げている時間。

 

こんな平衡感覚を保っている時間こそが

将来の「学び」の時間につながっていくだなんて

モンテッソーリ教育を学ばなければ知る由もありませんでした。

 

『文字が上手に書けない』

『鉛筆がうまく握れない』

 

そうだといって、運筆練習だけをしてもなかなか上達せず

まずは姿勢を見直すから始めるというアプローチに当時は驚いたものでした。

 

こんな風に日ごろから平衡感覚を保つ練習をしたり

どこかによじ登ったり

遊びの一環で行っていることこそが

すべて将来の学びへと直結している。

 

決して机と椅子上の学びでなくても

「遊びが仕事」と言われるこの時期の子どもたちに

必要なことがおのずと見えてくるかもしれません。

 

『自分自身を創り上げる』

 

こんな大仕事をしていたあの女の子の笑顔が

今日も脳裏に焼き付いています。

 

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モンテッソーリ教育と言えば「環境設定」

そんなイメージの方もいらっしゃるかもしれません。

 

このブログでも、我が家の行ってきた環境設定について反省も含めて書き綴ってきました。

 

 

 

上記の記事からも分かるように、当時の母が行ってきた「環境設定」とはすべて視覚的なもの。

教具が並べられ、整頓されていれば、それだけで満足…。

そんな状態だったと思います。

 

モンテッソーリガイド達の行う環境設定とは果たしてどのようなものでしょう。

それは、視覚に訴えるだけのものではなく、五感すべてを意識したものとなっています。

 

◆視覚◆

もちろん、子ども達の視覚から受け取る情報は非常に大切です。整えられた環境は子ども達の中に秩序を生み出し、心も安定します。子どものおもちゃというと、原色など目に止まりやすいものが一般的ですが、モンテッソーリ教具は木材そのままの色であったり中間色など、子どもの視覚に穏やかに訴える配色となっています。モンテッソーリ園では、照明よりも自然光を多く取り入れられる環境に配慮しています。家庭でも、暖かい光が差し込む場所におしごと空間を作るのがおススメです。

 

◆聴覚◆

なかなか家庭において聴覚を気にしたことはないかもしれません。感覚過敏のお子さんはもちろん、そうでなくても、取り入れるべき音と排除すべき音を大人が見極め環境設定をすることが大切だと言われています。取り入れたい音は、耳を澄ませば聞こえる自然の音。鳥の鳴き声や風のゆらめき、そんな音を感じられる環境は子どもにとって心地が良いでしょう。逆に排除したい音は、テレビ、ラジオ等の機械音、子どもの気が散るような音はなるべく排除できる場所におしごと空間を作ってみるといいと思います。

 

◆嗅覚◆

我が家では合成洗剤や柔軟剤等、化学物質に対して母自身が過敏なため、日常使用するものもなるべく自然なものを選んできました。感覚の敏感期にいる子ども達は、おしごとの際、具体物をたくさん使いながら、「りんご」であればりんごの色や形だけではなく香りもしっかりと自分の中に印象付けていくことができます。季節の花や自分で育てたハーブ等、美しい自然な香りで満たしてあげられるといいですね。

 

◆触覚◆

モンテッソーリ園では、「つるつる」「ざらざら」「温かい」「冷たい」など、子ども達が触れた時に様々な触覚を感じられるような経験をたくさんします。言語教育の「砂文字板」も、子どもたちは「ざらざら」の部分に指でなぞり文字を感覚として自分の中に取り込んでいきます。

 

味覚

モンテッソーリ園のスナックタイムでは子ども達が自分でスナックを準備して必要な時にいただきます。海外のモンテッソーリ園では、フルーツ、クラッカー、ナッツ等、栄養バランスのよいものが準備されています。味覚の発達において大切なこの時期、素材のおいしさを知ることで学童期の楽しい給食の時間に繋がっていくのかもしれまっせん。

 

その他、環境設定を行う際に、『なるべくプラスチック製品は使わない』『長持ちするような素材を選ぶ』など他にも意識したい点はまだまだあるかと思いますが、これから入園・入学・進級のこの時期、脳にとって大切な栄養素である五感という観点から環境設定を見直してみるのもいいかもしれません。

 

◆◆

 

ついに今週から大学院の「特別支援教育」のクラスがスタート。

とても8週間とは思えないほどの課題の量に怯えながらも、このコースを最後に受講することが出来て本当に幸せだと感じています。

 

今朝の朝読は、自閉症についての子ども用書籍2冊。今後やるべきことが山のようにあり、どう向き合っていくか色々と考えさせられています。

 

 

 

 

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高校を卒業してアメリカに渡った母。

父の仕事の関係で海外からの来客が多かったことから、英語はどことなく身近な存在でした。

そういった意味では、アメリカの大学への進学は自然の成り行きだったのかもしれません。

 

しかし渡米をしてみると。

アメリカ人5人のルームメイトとの共同生活は苦痛でしかなく、授業では発言はおろか、その日の課題すら聞き取れない状態。

 

そんな時、救いとなったのはスーツケースに忍ばせていった「ボイスレコーダー」でした。

教授に許可をもらい、授業を録音し、帰宅するとすべて授業を書き起こします。

分からない言葉はカタカナで書き、辞書で調べるといった作業は、今思い返すと気の遠くなるような時間ですが、これが母にとっての「上質な学びの時間」でした。

 

30を過ぎ門を叩いた日韓通訳養成所。

ここで通訳トレーニングの一環として毎日課されたのはKBSのニュースを10分書き取ること。

周りの受講生と比べると、あまりにも不出来な生徒でしたが、この手法が救ってくれました。

 

現在在籍するアメリカの大学院。

 

今でも行っていることは全く同じです(笑)。

 

今ではZoomミーティングの後、自動的にオーディオ文字起こしをしてくれるため、あの頃のような「コツコツ」な作業はなくなりましたが、流れていく言葉を1回聞いてその時は分かった気になっても、時間が経てばすぐに自分の中から消えてしまうため、必ず文字起こしをしたものを読み返し、自分の言葉でまとめるようにしています。

 

どこか昭和の匂いがする時代遅れなこの手法(笑)。

でも、昭和の人間には、ChatGPTのような人工知能が教育の世界に介入しても、やはり信じられるのは自分で情報をインプットしアウトプットするという作業。

 

あれから30年経った今でも、母の中での「上質な学びの時間」の定義は変わりません^^

 

◆◆

 

トップ写真は今朝の一枚。

マイルドライナーなしには成り立たない日常です(笑)。

 

 

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