【マンガ感想】
『GIANT KILLING ジャイアントキリング 24巻 (綱本将也、ツジトモ)』
GIANT KILLING(24) (モーニング KC)
ツジトモ 綱本 将也 講談社 2012-07-23 by G-Tools |
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【あらすじ】
達海猛35歳、職業サッカー監督。今季より弱小プロサッカークラブ『ETU イースト・ トーキョー・ユナイテッド』の監督に就任する。現役時代も監督になってからも、好物は「番狂わせの大物喰い=ジャイアント・キリング」!★強豪川崎戦も終盤! 激しい点の奪い合いに決着がつく。試合を決めるのは誰だっ!?
サッカーの監督を主人公としたマンガです。
タイトルの『GIANT KILLING』とは、弱い奴らが強い奴らをやっつけるという意味。
その言葉は、選手時代から多くの番狂わせを演出してきた主人公・『達海猛』の口癖で、
彼が過去に在籍していた『ETU』というチームから監督のオファーを受けるところから始まります。
一癖も二癖もある主人公が、常識では考えられない練習方法を提案したり、
とんでもない言動で選手達を混乱させつつ、自分のペースに巻き込んでいき、
反論する選手や、やる気の無い選手達を意のままに操っていく、
というようなストーリー展開の作品です。
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ここからは、24巻の感想。
24巻では、『vs川崎フロンティア』の試合の終盤戦が描かれつつも、その後のエピローグ、
そして、文句ばかりのサポーター『スカルズ』が出来るまでを描く話が描かれました。
そんな24巻のメインは、もちろん『vs川崎フロンティア』ですね。
この試合は、前半終了時点で2対2という点の取り合いの展開となっておりまして、
その勢いのまま、後半戦に進んでいくこととなります。 後半が始まると、地力に勝る『川崎
フロンティア』のペースでストーリーが進むこととなりまして、何度もゴールを脅かされますが、
なんとかその攻撃を防ぎ、その都度、『ETU』はカウンターを狙っていくこととなります。
そして、『ETU』は右サイドの『ガブリエル』を起点としたカウンターを仕掛けることに成功し、
ゴール前で待つFWの『堺良則』に速いセンターリングをあげることとなりました。
『川崎フロンティア』のGK・『星野』は、『ガブリエル』のセンターリングの目標地点、
また、そのセンターリングを待つFW・『堺良則』の性格を読んで、相手の距離を詰めます。
『堺良則』としては、31歳でサッカー選手としても結果が求められる立場であるため、
どうしても得点をあげたいシーンであるわけですが、この場面の『堺良則』は非常に冷静で、
ナント、彼の左後ろを走る味方にパスをすることとなりました。
さすがのGK・『星野』もその『堺良則』の行動を予測できず、あっさりと失点してしまいます。
ただし、『堺良則』自体も、チームが得点できたこと自体嬉しいことであっても、『FW』として
あの場面でパスという選択をしたことに悩むこととなりますが、この悩みが彼のさらなる
成長を促すこととなりました(ネタバレとなるので詳しくは書きませんが・・・)。
その後の展開については、実際に読まれた方が面白いと思うので詳しくは書きませんが、
格上の『川崎フロンティア』と互角に戦っていく様子は非常に熱かったですし、何よりも、
1点差リードを守り抜くのではなく、リードを拡げていこうとする『ETU』の作戦は非常に
面白かったですね。
次巻も楽しみです。
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【総評】
以前から思っていましたが、試合描写は非常に面白いのですが、正直、サポーター関連の
話は本当に退屈というか面倒くさいというか面白くないですね。 特に、スカルズという
サポーターが関わってくると、作品として一気にグダグダになるのが残念ポイントです。
で、今巻の中盤あたりからそのスカルズの話が描かれることとなったのですが・・・・、
もう、正直、どうでもいいですよ、サポーターの話なんか・・・。 しかも、次巻に続くという・・・。
本当に、サポーターの話なんか、さっさと終わらせてほしいです(というか、本編から
サポーター関連の話自体を無くてほしいくらいですよ、いまさら無理だけど・・・)。
点数的には
85点
です。
では、ここまで。