『GIANT KILLING ジャイアントキリング 2巻』の感想 | まんが栄養素

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【マンガ感想】

 

『GIANT KILLING ジャイアントキリング 2巻 (作:綱本将也、 画:ツジトモ)』

 

4063726185 GIANT KILLING 2 (2) (モーニングKC)
ツジトモ
講談社 2007-07-23

by G-Tools

 

 

過去記事はこちら → 1巻

 

 

【あらすじ】

達海猛35歳、職業サッカー監督。今季より弱小プロサッカークラブ「ETU(イースト・トーキョー・ユナイテッド)」の監督に就任する。現役時代も監督になってからも、大好物は「番狂わせの大物喰い=ジャイアント・キリング」! サッカーを面白くするのは監督だ!

 

 

サッカーマンガです。

タイトルの『GIANT KILLING』とは、弱い奴らが強い奴らをやっつけるという意味。

その言葉は、選手時代から多くの番狂わせを演出してきた主人公・達海猛の口癖で、

彼が過去に在籍していた『ETU』というチームから監督のオファーを受けるところから始まる。


いわゆる監督マンガというジャンルで、

監督の手腕でいかに弱小チームを改造していくかを楽しむ作品ですな。

ジャンルは違いますが同じような作品に、

 

4091813372 ラストイニング 14 (14) (ビッグコミックス)
神尾 龍 中原 裕
小学館 2007-07-30

by G-Tools

 

があります。

こういうタイプの作品は弱小チームを覚醒させていくというストーリー展開が基本で、

一癖も二癖もある主人公が、常識では考えられない練習方法を提案したり、

とんでもない言動で選手達を混乱させつつ、自分のペースに巻き込んでいくことが基本。

 

反論する選手や、やる気の無い選手達に、主人公の実力を証明させるため、

『作戦が魔法のようにピッタリとハマり、選手ビックリ』

というようなストーリー展開を多用するジャンルです。

そのため、主人公にそれ相応のカリスマ性が求められるジャンルであり、

『チーム一丸となって頑張ろう!』みたいな熱血タイプの主人公ではなく、

何を考えているのか判らないタイプの主人公でないと面白くないジャンルである。

 

そういった意味で、この作品は、ヒット要素が充分含まれており、

主人公は魅力的で、ストーリー展開も早く、サッカーを知らない人でも楽しめる作品です。

絵に関しては、綺麗系ではなく、泥臭さが残る感じなので好き嫌いが判れるかもしれませんが、

キャラクターの書き分け(性格含む)が上手いし、何よりストーリー展開が面白いため、

1巻と2巻を同時購入しても、期待はずれということは無いと思います。

ホントに、この作品は面白いですな!

 

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【総評】

弱点というか・・・気になったところは、

少しストーリー展開が早すぎて、チームが一つに纏まる前に、

他のチームとの試合が始まってしまったことでしょうか(^^;。

もう少し、ゆっくりキャラクターを掘り下げてから描いて欲しかった感じもしますが、

マンガ自体人気商売ですから、定期的に面白い要素(試合)を描く必要性はありますね。
ここら辺のバランスを上手く取っていただいて、名作に育ててほしいですね。

 

点数的には

94点

です。

 

もしかしたら、この作品は化けるかもしれませんよ!

主人公だけではなく、実際にプレイする選手達も魅力的に描かれていますし、

何より、試合が面白い! これが一番だと思います。

 

問題としては、サッカーチームがプロであること。
高校野球のように『一度負けたら終わり』というトーナメント方式ではなく、

『何度負けても終わらない』というリーグ方式であること。

同じチームとの再戦のときなどに、緊張感をどのように維持していくのか・・・。

いずれ、舞台を『日本代表』に移していくのが一番だと思うが、

タイトルの『GIANT KILLING』とは違う方向の作品に向かっていくような気がする。

(まあ、世界的に見れば、日本はまだまだ弱小なので、大丈夫かもしれないが・・・)

 

 

では、ここまで。

 

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