【マンガ感想】
『ちはやふる 18巻 (末次由紀)』
ちはやふる(18) (BE LOVE KC)
末次 由紀 講談社 2012-09-13 by G-Tools |
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【あらすじ】
高校かるた選手権も終わり、学校に戻った千早たちはそれぞれの戦果を得て一歩前進する。千早も詩暢と戦うためクイーン戦予選へ向けて練習に励むが、予選の日は修学旅行の日程と重なっていてショックを受ける。そんな中、ケガをしていた右手もようやく完治。満を持して臨む吉野会大会にはA級として初参加の太一、福井から新、そしてライバルたちも参戦し大波乱の予感!
『競技かるた』をテーマとした作品です。
小学6年生の主人公・『綾瀬千早』のクラスに転校してきた『綿谷新』。
無口な彼の特技は、百人一首を使う『競技かるた』というスポーツだった。
その『競技かるた』を行う『綿谷新』に魅了された『綾瀬千早』は“クイーンになる”ことを目標に
その『競技かるた』を本格的に始める事となる・・・・。
という感じで始まる作品でして、美人だけど動いたり話したりすると残念な女の子・『綾瀬千早』、
『綾瀬千早』に“競技かるた”の面白さを教えた・『綿谷新』、『綾瀬千早』の幼馴染・『真島太一』の
3人が、“競技かるた”を通して成長していく様子を描いていく青春系ストーリー作品です。
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ここからは、18巻の感想。
18巻では、前巻から描かれている富士崎合宿の続きが描かれつつも、修学旅行と
名人・クイーン戦の東日本予選の日程がかぶってしまうイベント、そして、A級・B級のみが
出場できる吉野会大会が描かれることとなりました。
そんな18巻で注目は、やはり主人公が今年の名人・クイーン戦予選に出場できなくなるかも
しれないイベントですね。 このイベントは、名人・クイーン戦が近づいてきて全員にやる気が
漲ってきたところに、修学旅行の日程と、名人・クイーン戦の東日本予選の日程がかぶって
いることが判明するところから始まります。 修学旅行は学校の行事であるため、かるた部のみ
が無断欠席することは当然許されることではなく、また、名人・クイーン戦の東日本予選は
1年に1度しかない大会で主人公の最大の目標としているクイーン戦に挑むチャンスとなる
大会です。
主人公・『綾瀬千早』としては、名人・クイーン戦の東日本予選に参加することを目標として
頑張ってきましたし、また、修学旅行にも同級生の『堀川みちる』と一緒に旅をするという
約束をしているため非常に楽しみにしていたイベントです(以前からフラグ有)。
その状況に、主人公・『綾瀬千早』は絶望することとなり、名人・クイーン戦の東日本予選の
参加を諦めるべきか、それとも、修学旅行を無断欠席するべきかひたすら迷うこととなりました。
(まあ、結局、今巻ではこの話の結論は描かれることは無かったですが・・・・)
そんな悩める状態の中、主人公・『綾瀬千早』の右の人差し指の怪我(内軟骨腫の手術)が
完治することとなり、ついに右手でかるたをすることが出来るようになります。 そのため、
主人公・『綾瀬千早』は、今まで練習が出来なかった分を取り返すように、右手で練習を
するようになりまして、なんとか怪我をする前の状態まで戻そうと努力します。
そして、その後、A級・B級しか参加できない吉野会大会という大会に参加することとなる
わけですが、これ以上の展開についてはまだ読まれていない方へのネタバレとなってしまう
ので詳しくは書きませんが、主人公・『綾瀬千早』の新たなるライバルキャラが登場してきた
ことは非常に興味深かったですし、何よりも、現時点で実質の主人公である『真島太一』が
凄まじい勢いで成長をしていく様子が描かれたのは非常に面白かったです(物語的には
最終的に『真島太一』が『綿谷新』にカルタでも恋愛でも負けるというシナリオになりそうなので、
判官贔屓傾向にある私としては『真島太一』に頑張っていただきたい)。
いや~、面白かったですよ。
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【総評】
о(ж>▽<)y ☆ 面白いです。
新キャラも出てきましたし、何よりも上記で取り上げた“先が見えない展開”が非常に
物語を面白くしていると思います。 次巻も大いに期待したいですね。
点数的には
100点
です。
では、ここまで。