これまでのお話
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+第21話:へその緒と出生手続+
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ファーストレクチャーに参加し、初めて分かったのが、息子を出産した4月9日に自然分娩で生まれた赤ちゃんが、私を含めてたった3人だったということだ。
(帝王切開の方はいたかもしれない。)

同じ誕生日、同じ病院で産まれたということで、とても親近感がわくし、2人のママも初めての子だと言うので、同じ悩みを分かち合うことで前向きになれた。

「私は病院着いてから、8時間かかったんですよー。」
「次は無痛出産にしよう!って陣痛中思ってました~。」
「わかるわかる~。」
「トイレに行くの、いつも緊張しますよね~。」
◇
11:00の回診(部屋に医師が来て、出血や子宮の回復具合を診に来る)まで時間があったので、念願のシャワーを浴びることにした。

シャワーの水圧で、ケツや会陰の傷が悲鳴をあげないか心配であったが、意外と心地よく入浴することができた。
やはり患部は、パシャパシャと石橋を叩いて渡るかのごとく、慎重に洗う

AM 11:00
すっきりしたところで、医師による回診の時刻となった。
―コンコン

バ――ン。
「先生の回診です!」
おぉ。
医者が看護師たちを引き連れている。
ドラマほど大げさではないが、初めての回診に少々興奮する。
「赤ちゃんでっかかったみたいやなー。」

「は、はい。」
いきなりの関西弁にたじろぐ。
ぐへっ。

「子宮の戻り良いし、出血も大丈夫そうやね。」
その医師は、マスクで覆われている部分以外は、坂上忍に似ていた。

坂上忍(仮)医師は、最後に「姑がどうたらこうたら。」というようなことを言い、自分で言ったことにウケ、去って行った。
私には何が面白いのかまったく分からなかった。
そして、坂上忍(仮)医師なら、「どうして産婦人科医になられたのですか?」と聞かれれば、「女好きには一番の仕事やと思ってな!」と答えそうだな、と失礼極まりない妄想をしてみるのだった。
+第1話:ついに来たおしるし!+
+第2話:子宮口1cmの帰宅+
+第3話:陣痛襲来①+
+第4話:陣痛襲来②+
+第5話:子宮口6cm開大!+
+第6話:LDRで心の準備!+
第7話:ダーリン陣痛室へようこそ+
+第8話:破水させられました!+
+第9話:押せ肛門、押すな時間+
+第10話:陣痛ジェットコースター+
+第11話:道を作る+
+第12話:スーパー出産ロボ+
第13話:息子爆誕カウントダウン+
第14話:産声ギャー!のその後+
+第15話:出産後の処置…。+
+第16話:おいでなさった後陣痛+
+第17話:入院部屋へ続く道+
+第18話:産後はジンジャ―エールで乾杯!+
+第20話:パソコンとマッサージチェアの悲劇+
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