前回までのお話
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入院バッグを担ぎ、肝っ玉帰還をした私だが、やはり頻繁な張りとおしるしにより、ナイーブになり、夕飯までの間、ダラダラと過ごすことにした。

ダーリンが帰宅し、事情を説明した後、少々の不安を感じながらも、2人で「もてもてナインティナイン お見合い大作戦」をガッツリ見始めた。

「あの攻め方は、男性ひいちゃうよね~。」
「そう思う。」
ぐにゅり。
ぐにゅりぐ~~。
おや?
観賞中、息子の胎動が超絶激しい…。

「な、なんか妊娠生活の中で、最も激しい胎動かもしれない…。」
「そう言われてみれば、服の上からでも動きが分かるね…。お見合い大作戦観て興奮中かな?」

しかしこれは、息子からの「あんたらのんきにお見合い大作戦なんか観ている場合じゃねぇ!!」というメッセージであることを、あとで思い知ることになる。
◇
P.M 11時 就寝

しかし、まったく寝付けない。
張りというよりも、痛みを感じ初めてきた。
たまひよの陣痛カウントアプリを使って、陣痛間隔を確認しながら横になる。

7分~8分間隔で痛みを伴う張りが…。

これは陣痛なのか!?
陣痛は我慢できない痛みだというが…いまいち分からない。

しかし痛みがくるので、フーフーとソフロロジー的呼吸で、痛みを逃すしかない。

「ダーリンやい、起こしちゃ悪いから、私リビングのソファで寝るよ…。」
「え!いいよ。」
「いやいや…明日仕事でしょ?陣痛じゃなかったらあれだし…。まぁちょっくらソファに行って来ますわ。」
フーフー。
陣痛ってどんなものやねん!?
と思い続け、
時刻は朝の6時になっていた。
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