これまでのお話
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+第1話:ついに来たおしるし!+
+第2話:子宮口1cmの帰宅+
+第3話:陣痛襲来①+
+第4話:陣痛襲来②+
+第5話:子宮口6cm開大!+
+第6話:LDRで心の準備!+
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8:30にLDRに入り、もう時刻は10:00になろうとしていた。

「痛み強くなってきましたかー?」
「はあ、何か強くなってきたような…。」

「フットバス持ってきたから、これでリラックスしてみて。」
おおっ、何とありがたい。

足だけだが、湯に浸かることで疲れが緩和されていく。

ただし痛みが緩和されるわけではない。
◇
AM:11:30

「ご主人が到着されましたー。」
「ごめん、待たせたね。」

「ふぅー、ふぅー。おつかれさん。」
ダーリンがLDRに来て早々、昼食が運ばれてきた。

・菜の花とあさりのパスタ
・カツレツ
・サラダ
・トマトとチーズの前菜
・フルーツプリン
豪華すぎだろ。
陣痛室でこの量を平らげられる人はいるのだろうか。

「ダーリン、私野菜だけしか食べられそうにないから、残り食べていいよ。」

「でも、自分ゆりちゃんが作ってくれた弁当があるから。」
「そんなん適当に食べてよ。これもおかずにしなよ。」
「分かったよ~。」
食べ出したのも束の間、お腹の張りの数値が上がり、痛みが押し寄せる。

「腰さすってー!!」
「は、はい!!」
ダーリンは口をもごつかせながら、私の腰をさする。

強めにさすってもらうと、痛みが半減するので、やってもらわない手はない。
ダーリンの口からは、子宮口6cm開大時に痛みと戦いながら作った、ピーマンの肉巻がはみ出ていた。
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