これまでのお話
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+第1話:ついに来たおしるし!+
+第2話:子宮口1cmの帰宅+
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胎児の心拍と、お腹の張りが分かる機械を装着させられ、一人LDR(陣痛兼分娩室)で痛みを逃していた。

お腹の張りが強まると、機械の数値が上昇していくので、自分で次の痛みが予測できる。

「あー・・・くるくる・・・おいでなさる・・・。」
枕の上には、CDプレイヤーがあり、好きな曲が流せるようになっていたので、予定していたソフロロジーのCDを流して、リラックスしようと試みた。

「何も音楽がないよりは、気持ちやすらぐ気が…。」
ベッドサイドテーブルに、汗ふきタオル、ペットボトルストロー、しょうが糖を用意。

しょうが糖は、万が一気持ちが悪くなったとき、胃を落ち着かせるために買っておいたのだ。
◇
コンコンコン。
分娩室へ2名の助産師さんがやってきた。

「担当させていただく助産師です。よろしくお願いします。」
「よろしくお願いします。」
ベテランっぽい助産師さん

「お産の進み具合と、ママの表情がどうも一致しないのよねー。子宮口は6cm開いているけど、お腹の張り具合は、4cmってところかな。」

ガ―――ン。
これからもっと痛くなるのか…。
とりあえず、赤ちゃんが降りてきやすいように、座って痛みを逃すことにした。

う―――――ん。
座ると余計にケツにくるぅ。
しかしこの時は、まだ我慢できる痛みであった。
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