前回までのお話
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+第1話:ついに来たおしるし!+
+第2話:子宮口1cmの帰宅+
+第3話:陣痛襲来①+
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2014年4月9日 AM 6:00

陣痛感覚が7~8分から5分間隔になってきたようだ。
ダーリンは私が痛みに耐え、起きていることを気にして目が覚めたようで、深夜2時から仕事の課題に取り組み始めていた。

平日なので、いつも通りダーリンの弁当作りをしなければ、と立ち上がる。

卵を割って溶いては痛みに耐え、肉を炒めては、痛みに耐える。

何とか4品作ったが、弁当のタイトルは、「陣痛地獄弁当」である。
「ゆりちゃん!?無理して弁当作らなくていいのに…!」
「あーはは、習慣になっていたもんで、何か作っちゃった…。」
「洗い物と風呂掃除やるから、休んでいなよ!」
「へい…すんません…。」
ダーリンに家事をまかせている間、お産コールをする。
陣痛らしきものが、5分から3~4分間隔になってきている。
このまま産まれたら洒落にならん。

「すみません。38週と4日の妊婦ですが、3~4分間隔で陣痛らしきものがありまして…。」
「分かりました。では、診察しますので、入院バッグを持って病院2階のナースステーションまでお越しください。」
「はい。」
AM 8:00
前回(+第2話:子宮口1cmの帰宅+ )とは違い、とてもバスや徒歩で病院に向かえそうになかったので、タクシーを呼ぶ。

ダーリンは1度職場に出向き、私の診察結果次第で、病院へ来ることになった。
ドナドナドナドナドナ~♪
妊婦を乗せて~♪

売られていく牛のような気持ちで、タクシーに揺られていった。
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