これまでのお話
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+第1話:ついに来たおしるし!+
+第2話:子宮口1cmの帰宅+
+第3話:陣痛襲来①+
+第4話:陣痛襲来②+
+第5話:子宮口6cm開大!+
+第6話:LDRで心の準備!+
第7話:ダーリン陣痛室へようこそ+
+第8話:破水させられました!+
+第9話:押せ肛門、押すな時間+
+第10話:陣痛ジェットコースター+
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「先生の回診です。」
いつの間にか、医者がLDRに入ってきており、私の股ぐらをチェックし始めた。

「…はい…だいぶ進んでいますね…順…。」
聞こえねぇ。
その医者は、超事務的な感じで股ぐらを覗き、蚊の鳴くような声で何か言ったかと思うと、去って行った。
◇
蚊のようにぷーんと飛んできて、蚊のような声で語りかけ、再び蚊のごとく去った医師はさておき、私はいきみと戦い続けていた。

子宮の収縮の痛みが絞られるようにやって来ると、肛門に向かって強烈な圧力がかかっていく。
吐き気はないのだが、肛門に圧がかかった直後、胃の周辺もぐごごごご!!と圧迫される。

(昼、たくさん食べなくて良かった…。)
痛み→強烈な肛門への圧力→胃への圧迫
魔の3サイクル…。
誰か解放してくれ。

「私17時には帰らないといけないから、それまでに産んでもらうよー。」
知ったこっちゃない。
道!?
車道?歩道?←パニック
と、思った瞬間、ベテラン助産師さんは、私のアソコを手で広げ始めた。

痛えええええええ!!!!
「痛い!痛い!!!」
「痛いよねぇ。そりゃ、骨盤に赤ちゃんの頭はまってるんだから、痛いよ。」
違う。
あんたの手が痛いんじゃ!!
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