+第12話:スーパー出産ロボ+ | ユリノキ-家族はじめます!-

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家族の笑えるエピソードを奇天烈な文章で綴る、おバカイラストエッセイ!
みんな笑って幸せになりますように!

これまでのお話

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+第1話:ついに来たおしるし!+
+第2話:子宮口1cmの帰宅+
+第3話:陣痛襲来①+
+第4話:陣痛襲来②+
+第5話:子宮口6cm開大!+
+第6話:LDRで心の準備!+
第7話:ダーリン陣痛室へようこそ+
+第8話:破水させられました!+
+第9話:押せ肛門、押すな時間+
+第10話:陣痛ジェットコースター+

+第11話:道を作る+

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―16時20分




「はい、じゃあベッドの形変えるからね~。ここに足乗っけて!」


所定の場所に足を乗っけると、寝ているベッドがウィーンと起動し、ガシャガシャと変形し始めた。




「そこのレバーを引いて、いきむのよ!」


何だこれは。


スーパー出産ロボット大戦!?


レバーを引いたら、ミサイルでも発射されそうだ。




(※注 実際発射されるのは、赤子である。)


くだらないことを考えているそばから、いきみが来る。


「はい、いきんでー!」




「ぐう~~~うぅ。」


「声出さない!声出さない!」


この人たち、ドSか!?


「2回くらいいきめる?もう一度!!」




「・・・・・・・・・!!!!」


「そうそう!あ、ダメダメ!目をつぶらないで、下見て!」


声を出すなと言ったり、目を開けろと言ったり、この極限状態のに何個注文しているのだ。




注文の多い料理店陣痛室だな、ここは!




「ぐぐ…。」


「そうそう、上手上手!」


上手と励まされているようだが、そういえば何の説明もなしに、ベッドがスーパーロボ状態になりいつの間にかいきまされている。


一体、赤子はどんな状態なんだ!?


頭は見えているのか!?


しかし、もう質問する余裕などない。


意識が朦朧とする。


「会陰切開します。」


意識が戻ってきた。








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