これまでのお話
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+第1話:ついに来たおしるし!+
+第2話:子宮口1cmの帰宅+
+第3話:陣痛襲来①+
+第4話:陣痛襲来②+
+第5話:子宮口6cm開大!+
+第6話:LDRで心の準備!+
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陣痛とは、ジェットコースターのようなものだ。

「くるくる!ギャ――――!!!」
落ちる(来る)と思った瞬間、急降下し(痛みが押し寄せ)、絶叫する(うなる)。
その繰り返しなのである。

「ゆりちゃんが拷問にあっているようで、いたたまれなかったよ。」
◇
15:30

「子宮口は全開なんだけど、陣痛がそれに追いついてないのよね。赤ちゃんの大きさのわりに、ママの骨盤がそれほど大きくないから、時間がかかっているのよ。この際、陣痛促進剤使ってみない?もちろん、本人の意志を優先するけど。」
「もう早く産みたいです…。早く…。」
「分かった!じゃあ、ご主人ここにサインして。」

「は、はい。」
あれよあれよという間に、陣痛促進剤を点滴され…

どさくさに紛れて、カテーテルというもので、尿をとられた(尿道に刺した)。
次第に、痛みとともにいきみまでくるようになってきた。

「ぐげげげげげ~。」
ソフロロジーで、「最後の最後までいきむな」と習っていたので、何とか呼吸で逃していると…
「いきみたかったら、いきんでいいのよ!その方が降りてくるし。」
と、助産師さんの声。
え!そうなの?
頭上で、流れているソフロロジーのBGMが、弱弱しくリピートしていた。
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