前回のお話
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+第18話:産後はジンジャ―エールで乾杯!+
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出産から6時間、初めて尿意を感じたのでナースコールすると、ツンデレ看護師さんが早々とやってきた。

「はい、じゃあ私も同行しますので、トイレに行きましょう。」
え!?
同行!?
ためらいつつ、ツンデレ看護師さんの威圧感でトイレに向かった。
「では、私うしろ向いていますので、どうぞして下さい。」
思いがけぬツレション。
小学生時代も、ツレションなどしたことがないというのに。
病院の決まりということなら仕方がないので、背を向けたツンデレ看護師さんを見ながら用を足す。

チョロチョロとまぬけな音が響き渡る。
・・・・・・。
会陰の傷は、相変わらずジンとしており、尿で多少しみるものの、思っていたほど痛みは感じなかった。

「はい、尿がでましたね。ではこれ履いて!」
ツンデレ看護師さんはそう言いながら、、おむつのようなでっかい産褥ナプキンをパシッ!と豪快な音をたて、私の股にあてがい、ガバっと前開きショーツを履かせた。

赤子を産んでおいて、自分が赤子のような気分である。
「ふらふらした感じ、ありませんか?」
「いえ、大丈夫です…。」

「それでしたら、今から歩行OKですからね。」
どうやら、産後尿をした後、貧血のようにめまいを起こす人もいるらしい。
私はいたって元気だ。

トイレから戻ると、例のごとくベッドの隅っこで丸くなり、まだ産んだことが不思議でしょうがないとばかりに、ポケーっとしながら眠りについた。
出産した日は、ツンデレ看護師さんとのツレションで、幕を閉じたのだった。
これまでのお話
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+第1話:ついに来たおしるし!+
+第2話:子宮口1cmの帰宅+
+第3話:陣痛襲来①+
+第4話:陣痛襲来②+
+第5話:子宮口6cm開大!+
+第6話:LDRで心の準備!+
第7話:ダーリン陣痛室へようこそ+
+第8話:破水させられました!+
+第9話:押せ肛門、押すな時間+
+第10話:陣痛ジェットコースター+
+第11話:道を作る+
+第12話:スーパー出産ロボ+
第13話:息子爆誕カウントダウン+
第14話:産声ギャー!のその後+
+第15話:出産後の処置…。+
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