2025年11月、一人三泊で宮崎や鹿児島の温泉をダラダラとハシゴ湯したシリーズ、その23。
霧島市へ戻り、3日目の最後の立寄り湯のお話です。
その前に、まずはいつものここまで行程リンク集から。
<初日>
<二日目>
<三日目>
復活を遂げた「やまのゆ」の後は、妙見温泉エリアへ。
今回立寄ったのは最終アプローチで少々迷った「楽園荘」。
実際ちょっと奥まったところにあり。
着いてみると本館6室の他に、メインとして入浴し放題の温泉浴槽付きの離れが14室あるというまさに楽園のような温泉宿![]()
ここにどうしても日が落ちる前に来たかったのですよ。
妙見温泉 楽園荘
17時過ぎに到着。何とか明るい内に間に合いました。
こちらはブロ友さんも何人か宿泊されており、それもあってこの時の宿泊候補宿でもあったものの、全体的な行程や予算など考えた結果今回は立寄りのみに。
開いている玄関から受付をしようと中に入ると安定の無人。
大浴場の立寄り入浴は10時~19時(宿泊は6時~24時)。
入浴料は200円。これまた安い![]()
200円で2時間まで入浴可能。
100円玉を2枚置いて、いざ浴場へ。
てっきりここから上がって館内を通って移動と思ったら、これが違ったのでした。
敷地はご覧の↑広さ。
今まで見えていた建物は手前の本館客室受付のみ。
大浴場とされている建物はイラスト↑だと棟続きとなるものの、実際は外から回らないといけない状況。
とりあえず外に出たら、おや何か白いのが居るぞ。
どうやらヤギさんたちにも楽園になっているようでした![]()
さて浴場への入口はここ↓のはず。ただし「浴場」や「男湯」「女湯」などの表記はなし。
しかもドアが2つあるということは番台形式なら開けたらいきなり男女別の可能性とかも考え、立ち止まり腕組みしながら一瞬思考をめぐらす。
受付が無人なのにここで番台よろしくどなたかが座っていることもないであろうし、中にはどうやらまた入口がありそうなので、これはどちらから入っても大丈夫であろうとエエイ、自販機の左からイン![]()
男湯は右側であったもののトラブルになる構造ではなく、無事男湯へ![]()
そりゃトラブルになるような構造のままにしておくはずがないですよねぇ。
十分に広めの脱衣場。
そして浴場も十分に広々としておりました。
これぞ妙見温泉の浴場![]()
クリーム~オレンジ色の沈着や析出物アートが素晴らしい![]()
浴槽は真ん中で2つに分けられており、共に数人ぐらいが入れるサイズ。
洗い場にはシャンプー類の設置は無し。200円ですからあったら申し訳ないレベル。
カラン&シャワーから出たのは真湯・真水だったかと。
浴場が広く感じるのは天井が高いこともあるんですよ。
女湯との壁も十分高い上にさらにその上にも広大な空間が広がる、まさに楽園な浴場![]()
では源泉のお話を。こちらでは2つの源泉を持ち、大浴場ではおそらく混合して使用。
各離れの個室に引いてある源泉情報はわかりません。泊まられた方、よろしければ教えてください。
パッと見は暗オリーブ色ながら実際はほぼ無色透明~微々黄茶色ささ濁りの湯は、源泉名「安楽18号」と「安楽20号」をおそらく浴槽内で混合して使用。
妙見温泉でも源泉名は安楽なんね。
湯の色の実際はこんな感じ。この状態で両源泉が混合されている状況。
安楽18号が源泉温度51.5度、pH6.1のナトリウム・カルシウム・マグネシウムー炭酸水素塩温泉。
成分総計が2.539g/kg。
安楽20号が源泉温度51.6度、pH6.7のナトリウム・カルシウム・マグネシウムー炭酸水素塩温泉。
成分総計が2.417g/kg。
共に泉質名も同じ、源泉温度も総計も近く、それでいて分析年も違うため、どの湯がどちらかを特定することはできず。
結果的にこれらの湯を完全かけ流しにて使用。
ではまず手前の浴槽から。
浴槽の温度を測ってみると。。。
40.3度とややぬるめ適温。
先に明かすともう片方の湯がもう少し温度が高く、温度差入浴が楽しめる構造。
オーバーフローロードの赤茶色が美しいんですよ。
加水用と思われる水道の蛇口↑は析出物で埋まってる状況。むろん加水の必要はなし。
では奥の浴槽へ。
浴槽の温度を測ってみると。。。
42.3度とジャスト2度高い。
これはもちろん偶然ではなく、源泉の投入量で変化をつけているのでした。
こちらの浴槽のオーバーフローロードには千枚田状況が見てとれるんですわ![]()
これは浴室壁が近く、オーバーフローが逆流したりしてこういう状況を作り出したのでしょう。
さて、その源泉投入量の違いがこちら。奥の浴槽側から撮影。
塩ビ管湯口が上下に2つあり、下の湯口からの投入量はほとんど変わらないものの、上の湯口からの投入量が右側(奥)に比べて左側(手前)の方がやや少ないでしょう。
これによって2度の差をつけていると観察。
手前側(左側)の上の湯口の温度を測ってみると。。。
44.0度。この数値をちょっと覚えていてください。
源泉の風味は、この手の湯特有の表現の難しさあり(^^;
土類系の淡い香りがあるものの、金気臭とまではいかない。
炭酸の甘酸味あり。
炭酸のシュワシュワ感は痕跡レベルでやや感じる程度。
泉質らしいしっかりとしたツルスベ感あり。
では奥側の湯口の温度を測ってみると。。。
44.1度と0.1度の差しかなく、これは投入の量の差レベルでしょう。
そしてほぼ同量が注がれている下側の湯口の温度を測ってみると。。。
44.9度と明確に熱く、上と下で違う源泉なんだろうなと考えるわけです。
ただし両源泉の分析時の温度は0.1度しか差がなく、下が安楽20号で上が安楽18号とこれだけで決めつけることはできないでしょう。
ここで源泉の成分数値を抜粋。
なお混合泉なので以下の写真の浴槽=単独源泉ではないのでそのつもりでどうぞ。
まず「安楽18号」から。
陽イオンはナトリウムが181.0mg、カルシウムが150.0mg、マグネシウムが64.1mg、カリウムが37.8mg、鉄Ⅱ2.5mg、アンモニウム2.2mg、リチウム0.9mg、ストロンチウム0.9mg。
陰イオンは炭酸水素が1116mg、塩化物が111.1mg、硫酸が59.4mg、硝酸3.4mg、フッ化物0.3mg、
遊離成分のメタケイ酸が163.5mg、メタホウ酸が20.9mg。
溶存ガス成分の遊離二酸化炭素が625.0mg。
「安楽20号」。
陽イオンはナトリウムが188.0mg、カルシウムが139.0mg、マグネシウムが76.0mg、カリウムが39.3mg、鉄Ⅱ3.0mg、アンモニウム1.4mg、リチウム0.7mg、ストロンチウム0.6mg、バリウム0.2mg。
陰イオンは炭酸水素が1073mg、塩化物が131.0mg、硫酸が85.3mg、フッ化物0.3mg、
遊離成分のメタケイ酸が232.7mg、メタホウ酸が24.3mg。
溶存ガス成分の遊離二酸化炭素が422.3mg。
何とも奥が深い湯に、やはり数十分の立寄りでは満足しきれないなと思ったのでありました。
いつかまた泊まりで来たいものですわ。
次に訪れたのがこの日に泊まった宿。
完全に日が落ちてからの到着になってしまいました。
妙見温泉 楽園荘
鹿児島県霧島市隼人町嘉例川4363
0995-77-2121
立寄り入浴料 200円
10時~19時
※宿泊者は6時~24時
<源泉名:安楽18号>
ナトリウム・カルシウム・マグネシウムー炭酸水素塩温泉 (低張性・中性・高温泉)
51.5度
pH6.1
成分総計 2.539g/kg
<源泉名:安楽20号>
ナトリウム・カルシウム・マグネシウムー炭酸水素塩温泉 (低張性・中性・高温泉)
51.6度
pH6.7
成分総計 2.417g/kg
両源泉の混合泉
ほぼ無色透明〜微々黄茶色ささ濁り
土類系の淡い香りあり
炭酸の甘酸味あり
炭酸のシュワシュワ感は痕跡あり
しっかりとしたツルスベ感あり
完全かけ流し
2025年11月入湯
※数値はR3、H26の分析書より






























