マルトリートメントと私37.汚れてしまった私 | ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

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25年以上1つの会社に健常者として勤務し、係長として人の上に立つようになった私が、
どのようにASD(自閉症スペクトラム)の特性と折り合いをつけて生活しているか、
その方法をお伝えしていきたいと思います。

私がなぜ、自分の生育歴を振り返るようになったのかは、

マルトリートメントと私1.私の1番古い記憶

をご覧ください。

 
幼少期のまでの記事はこちら。

マルトリートメントと私20.貯まらないお金

マルトリートメントと私21.父親を迎えにいく小学生

マルトリートメントと私22.問題児認定

マルトリートメントと私23.先生からの無視

・ マルトリートメントと私24.破かれた日記

マルトリートメントと私25.失った味方

マルトリートメントと私26.記憶の奥底の恩人

事実と違っている可能性があります。
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【性的な話が含まれますので、苦手な方は読まないでください】

毎晩、寝ている間に、
父の性的興奮の手伝いをさせられていると、
知ってしまった私は、
とても平常心でいることなど、
出来ませんでした。

父のその行為は、
私の右手のひらを使って行われていたため、
私は自分の体の一部でありながら、
自分の右手のひらが気持ち悪くて、
しようがありませんでした。

私はそんな状況でも、
ほかに行くところがなかったため、
毎日学校に行っていましたが、
学校にいる間中ずっと、
父親からされた行為とその感触が、
頭の中でリピート再生され続け、
私はおぞましさで涙目になりながら、
父親の性器を触らされていた、
自分の右手のひらの皮が、
消えて無くなればいいと思って、
ずっと右手のひらを、
机に擦り続けていました。

けれど手のひらは、
真っ赤になって熱は持つけれど、
無意識に痛いことを避けているのか、
皮が捲れるまではいかず、
私はずっと気持ち悪さで、
涙目になったまま、
学校で過ごしていました。

そんな私は多分、
とても奇異な子供に映っていたはずなのですが、
元々問題児認定されていたためか、
様子がおかしすぎて、
皆んな関わり合いたくないと思ったのか、
同級生からも学校の先生からも、

「どうしたの?」

と訊ねられることはありませんでした。
(もしかしたら、言われたことがあっても、
言えなかった、もしくは聴こえていなかった、のかもしれませんが)

私は教室の中で、
今までと違う差異を感じていました。

私はこの時はまだ知らなかったけれど、
自分のASD(自閉症スペクトラム障害)の特性から、
皆んなと同じことが出来ず、
母親から、


と嘆かれて、
自分が他の子と違うことは感じていましたが、
それでも同級生に、


と頼めるくらいには、
自分の人生を諦めてはいませんでした。

自分と他の子との差異は、
自分の努力で埋められると思っていました。

私が普通の子と違うことで悲しんでいたお母さんを、
喜ばしてあげられる子になりたいと、
思っていました。

けれど今回、
父親からされた行為で、
他の子との間に感じた差異は、
私1人ではとても、
乗り越えられないものでした。

私は自分の周囲で、
無邪気に騒ぐ同級生を見ながら、

「私はもう、この子達とは違うのだ」

と感じていました。

「同級生の皆んなはキレイだけれど、
私は汚い、汚れてしまった」

と思っていました。

それは、私の心の中で、
取り返しのつかないものでした。

私は汚れてしまった自分を、
どうしていいか分からずに、
ずっと頭の中で繰り返される、
父からされた行為の記憶と感触に苦しめられながら、
1日中学校の自分の机に座って、
目に涙を溜めながら、
ジッと1点を見つめ、
どうしていいか分からない現実に対し、
ふうーっ、ふうーっと唸りながら、
右手のひらを机に擦りつけていました。

この時の私は明らかに、
精神に異常をきたしていたはずなのですが、
やはり誰1人、
そんな私を気にかけて、
手を差し伸べてくれる人はいませんでした。