※自分の記憶に基づいて書いているため、
事実と違っている可能性があります。
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笛の事件が落ち着いた後も、
私はやはり少し、
クラスから浮いた子供でした。
私は小学校での集団行動に、
あまりついていけていませんでした。
皆んなが小学校に上がる前に、
身につけていた一般的な躾事項を、
私は身につけていませんでした。
例えば、こんなことがありました。
私の通う小学校は完全給食で、
グループなど作ることなく、
皆んな自分の机に座って食べていました。
先生も教室の黒板の隣にある、
自分の机で皆んなの方を向いて食べていました。
その日はデザートにプリンが出ていたのですが、
先生が皆んなに向かってこんなことを言いました。
「プリンを先に食べている人、、、」
その時の私は、
ご飯よりもおかずよりも先に、
大好きなプリンを食べていました。
だから私は、
先生に自分が呼ばれたのかと思って、
サッと手を上げました。
その私の行動に、
周りの子供達はクスクスと笑いました。
私は自分が、
何で笑われているか分かりませんでした。
先生は言葉の途中だったらしく、
こんな風に台詞を続けました。
「ちゃんとご飯を先に食べてから、
最後にデザートを食べるようにして下さい」
私は先生から、
そんな注意を受けるとは思わずに、
ビックリしてしまいました。
大人になった今の私ならば、
先生が一般的な、
躾事項を話されたのだと分かります。
きっと、
私のことをクスクスと笑った子供達は、
私がデザートを先に食べたことを、
先生が注意しようとしているのが分かっていて、
わざわざ手を上げた私を笑ったのでしょう。
でも私は、
父親に食事をとられる子供でした。
私と父の食事の好みは似ていたため、
私は自分の食べたいものを早く食べないと、
父親に取られてしまう可能性がありました。
そして、父が私から食事を取り上げたのが原因で、
父と母の喧嘩が始まると、
こたつの上に乗っていた食事はひっくり返されて、
食べられなくなってしまうため、
私は自分の食べたいものを先に食べる行動が、
当たり前になっていました。
私の父に至っては、
自分の食べたいものしか食べず、
しかも私の食事を取り上げてもいたため、
おかずとご飯を交互に、
バランス良く食べる姿など、
見たこともありませんでした。
(この時、父は朝早く仕事に行っていたので、
私は夕飯時の父の食事の仕方しか知りませんでした)
そして、落ち着いてまともにご飯が食べられず、
裕福でもなかった私の家では、
食事の時にデザートなど出たこともなく、
そんな食事の時の躾事項など、
私は知りもしませんでした。
先生も、なぜデザートを先に食べたらいけないか、
注意をしただけで、理由を教えてはくれませんでした。
私のこの行動は、
私の家の中では理にかなっていたため、
私は自分が先にデザートを食べたことが、
なぜ注意を受けたのか、
何で皆んなに笑われているのか理解出来ず、
ただ、不思議に思うばかりでした、、、
マルトリートメントと私20.貯まらないお金に続きます。