マルトリートメントと私19.給食で受けた注意 | ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

25年以上1つの会社に健常者として勤務し、係長として人の上に立つようになった私が、
どのようにASD(自閉症スペクトラム)の特性と折り合いをつけて生活しているか、
その方法をお伝えしていきたいと思います。

私がなぜ、自分の生育歴を振り返るようになったのかは、

幼少期のまでの記事はこちら。
※自分の記憶に基づいて書いているため、
事実と違っている可能性があります。
===================

笛の事件が落ち着いた後も、
私はやはり少し、
クラスから浮いた子供でした。

私は小学校での集団行動に、
あまりついていけていませんでした。

皆んなが小学校に上がる前に、
身につけていた一般的な躾事項を、
私は身につけていませんでした。

例えば、こんなことがありました。

私の通う小学校は完全給食で、
グループなど作ることなく、
皆んな自分の机に座って食べていました。

先生も教室の黒板の隣にある、
自分の机で皆んなの方を向いて食べていました。

その日はデザートにプリンが出ていたのですが、
先生が皆んなに向かってこんなことを言いました。

「プリンを先に食べている人、、、」

その時の私は、
ご飯よりもおかずよりも先に、
大好きなプリンを食べていました。

だから私は、
先生に自分が呼ばれたのかと思って、
サッと手を上げました。

その私の行動に、
周りの子供達はクスクスと笑いました。

私は自分が、
何で笑われているか分かりませんでした。

先生は言葉の途中だったらしく、
こんな風に台詞を続けました。

「ちゃんとご飯を先に食べてから、
最後にデザートを食べるようにして下さい」

私は先生から、
そんな注意を受けるとは思わずに、
ビックリしてしまいました。

大人になった今の私ならば、
先生が一般的な、
躾事項を話されたのだと分かります。

きっと、
私のことをクスクスと笑った子供達は、
私がデザートを先に食べたことを、
先生が注意しようとしているのが分かっていて、
わざわざ手を上げた私を笑ったのでしょう。

でも私は、

私と父の食事の好みは似ていたため、
私は自分の食べたいものを早く食べないと、
父親に取られてしまう可能性がありました。

そして、父が私から食事を取り上げたのが原因で、
父と母の喧嘩が始まると、
こたつの上に乗っていた食事はひっくり返されて、
食べられなくなってしまうため、
私は自分の食べたいものを先に食べる行動が、
当たり前になっていました。

私の父に至っては、
自分の食べたいものしか食べず、
しかも私の食事を取り上げてもいたため、
おかずとご飯を交互に、
バランス良く食べる姿など、
見たこともありませんでした。
(この時、父は朝早く仕事に行っていたので、
私は夕飯時の父の食事の仕方しか知りませんでした)

そして、落ち着いてまともにご飯が食べられず、
裕福でもなかった私の家では、
食事の時にデザートなど出たこともなく、
そんな食事の時の躾事項など、
私は知りもしませんでした。

先生も、なぜデザートを先に食べたらいけないか、
注意をしただけで、理由を教えてはくれませんでした。

私のこの行動は、
私の家の中では理にかなっていたため、
私は自分が先にデザートを食べたことが、
なぜ注意を受けたのか、
何で皆んなに笑われているのか理解出来ず、
ただ、不思議に思うばかりでした、、、