キャリアカウンセリングの現場
キャリアコンサルタントとして、キャリアカウンセリングを行うと人生の表も裏も見えてくる場合があります。某企業の管理職研修を担当していた時、昼休憩中に相談に来た方がいました。初めは、ご自身の今後のキャリアについて相談にのっていました。話を聞いていると、かなり踏み込んだ内容になってきました。守秘義務の関係で詳細は割愛しますが、直属の上司が社内のルールに反したことを日常的に行っているとのことでした。初めは何を悩んでいるのかつかめませんでした。どうやら、自分がこのままキャリアを積んでいくと、その上司がやっていることを自分もしなければいけなくなると感じている様でした。大変真面目な方なので、一つずつ絡んでいる事柄を質問しながら考えてもらいました。業務に関することというより、ご本人の意識や物事のとらえ方が少し偏っていました。カウセリングの場面では、ストレートには指摘しません。あくまでもQ&Aを繰り返し、ご本人がご自身で考えご自身で答えを出すように導いていきます。今回のケースでも答えはカウンセラーが握っているのではなく、相談者の心の中にありました。そして、仕事のこと以上にライフつまりこれからの人生設計をどうしていくべきかという話になりました。研修講師という特性なのだと思いますが、やはり「キャリア」と「ライフ」はきってもきれない関係とつくづく感じます。そして、十人十色です。人生いろいろです。固定観念を取り払って相談者と接していかなければ駄目なんだと改めて決意しました。自分の知っている知識を一方的に押し付ける一方通行ではなく、Q&Aを繰り返していく双方向のコミュニケーションを大切にしていきます。