今どきの若者に「昔はね・・・」と言ってしまう上司は結構多くいます。
毎年、各社の新入社員研修を担当していると「課長は、昔は昔はとうるさいよな」などの愚痴を時々聞きます。
逆に、研修の事務局を担当している人事担当の方からは「今年の新入社員は・・・」などの言葉が必ず聞こえてきます。
一言でいえば、双方ともに理想と現実のギャップを感じているから出てくる言葉と研修を担当している講師としては感じています。
新入社員の視点で上司からの「昔はね・・・」の表現を分解してみます。
一番引っかかるのは、「よし、これから社会人としてやって行くぞ!」と意識を変えて将来に向けて前進していこうとする人に過去を語っている点です。
それなら「これからは・・・」と未来に向けた表現にするべきなんです。
また、高度経済成長やバブル景気の頃の話をされても実感がわかず非現実的な話にしか新入社員には聞こえてこないのが本音です。
一方、上司の側の言い分はと言うと「小学生でも出来ることなのに」とハラスメント発言を連発している無思慮な人がいます。
中には上司と部下の関係は、上司の方が偉いと完全に誤解している人もいます。
以前のブログ記事にも書きましたが事実、上司の方が偉いんだから「上司の言う事を聞いていれば間違いなし」と思っている人がいます。
昭和の時代に自分が新入社員や若手社員時代の認識をズルズル引きずっている悪しき認識・習慣を持っている人もいたりします。
テーマの人材育成の第一歩の観点で一つの結論を出すなら、新入社員や若手社員の側と受け入れる上司の側の両方に教育が必要となります。
特に、新入社員研修では基本的に家庭や学校で本来しつけや教育されているべきことが指導・教育されていないことを前提にすることです。
知らない、身についていない、教えられていないと最初から指導する側が理解していればいいんです。
社会のルールやマナーを知らない人に「コラッ」と怒ってもなんのこっちゃですから。
逆に、知らないんだから「イロハのイから教えてやる」というスタンスでいればイライラしません。
上司が昔を思い出して懐かしむ必要もありません。
最近は、新入社員が配属なる前に受け入れる側の研修に力を入れている企業が多くなりました。
大正解です。
「やってみせ、いってきかせて・・・」やはり人材育成の第一歩です。
