毎年、4月になると各社の新入社員研修を担当します。

 

会社の事情で研修期間の長短はあります。

 

そのため、新入社員研修の内容もポイントを絞って1日に凝縮したスケジュールから3日間じっくり落とし込んでいく内容と様々です。

 

しかし、いずれのタイプの新入社員研修でも必ず質問していることがあります。

 

それが「会社において社長と課長、どちらのほうが偉いか?」です。

 

まず間違いなく返ってくる回答は「社長」です。

 

「そうですよねー」と言いながら解説に入ります。

 

ところで、あなたはこの質問にどうこたえますか?

 

ちょっと真剣に考えてみてください。

 

国語の授業のようになってしまいますのでここでは「偉い」と言う言葉の定義は敢えて解説しません。

 

自分の肌感覚で、社長と課長を比較して即答です。

 

私が設定している正解は「質問自体が間違っています」です。

 

正解を新入社員研修の中で伝えると、「ひっかけられた」「なんで」「どういうこと」と様々なリアクションがあります。

 

当然のことです。

 

「社長」のほうが「課長」より偉いのではなく、役割が違う・責任の重みが違うと解説を進めていきます。

 

しかし、たいていの人は人を自分より役職や年齢が上か下かで判断して偉いかそうでないか決めつけてしまいます。

 

「社長」も「課長」も一人の人です。

 

人と人の関係に偉い偉くないはありません。

 

残念なことに、仕事をし始めて経験を積んでいくと自分の周りにいる人を変な色眼鏡で見てしまいます。

 

この人は自分より上、自分より下と上下関係を作り線引きしてしまいます。

 

立場や役割の違いを否定しているのではありません。

 

人と人の関係に差はないということを伝えています。

 

名刺交換をして相手の役職を見て、態度を変える人。

 

仕入先や納入業者の人に高飛車な物言いをする人。

 

人としての軸がブレることなく毎日を過ごしたいものです。