以前のブログで「足元を見る」という内容の記事を書いたことがあります。

 

今回はその続編的な記事を書いていきます。

 

平成が終わろうとしていますが、昭和時代の自衛隊に在籍していた時の出来事です。

 

陸上自衛隊に入隊してカルチャーショックを受けたことが何個もあります。

 

その中の一つに整理・整頓がありました。

 

寝泊まりしている居室の掃除や整頓に不備がある時。

 

ブーツ(自衛隊では半長靴と言います)がピカピカに光り輝いていない時。

 

戦闘服や制服にアイロンをきちんとあてた後がない時。

 

このような時に、上官がベッドやロッカーをひっくり返したり、制服が廊下に投げ出されたり、ブーツが窓から外に飛ばされたりしました。

 

このような出来事を業界用語では「台風通過」「嵐が来た」などと言ったりしました。

 

従って、みんな嵐や台風が来ないように余暇時間は必死でした。

 

手先が器用な人、不器用な人と様々でしたが、器用な人は恩恵を受けることがありました。

 

ブーツは顔を近づけるとミラーの様に顔が映るくらい磨き上げます。

 

しかし、不器用な人は上手くいきません。

 

その場合、ジュース1本やポテトチップス1袋などで器用な人に磨いてもらうことがありました。

 

厳密に言うとルール違反ですが。

 

私は比較的器用なほうなので、自分のブーツは常にピカピカにしていました。

 

今でも覚えていますが、磨き方も半端なやり方ではありません。

 

猛者はロウソクを使ったりしました。

 

下処理用の靴墨から仕上げ用の靴墨まで数種類そろえている同期もいました。

 

もちろん、この習慣は今でも役に立っています。

 

自分の履く靴を自分で磨くことは当たり前のことです。

 

しかし、この当たり前のことが当たり前に出来ていないビジネスパーソンは多くいます。

 

街中を歩いていると、どうしても靴の手入れ状況が気になります。

 

営業に来る人の靴は必ずチェックします。

 

やはり、足元を見てしまいます。

 

靴の磨き具合で過去に一度だけ「この人にはかなわない」と感じた人がいました。

 

某企業の教育の総責任者の方でした。

 

すごい経歴の持ち主の方でした。

 

海上自衛隊を定年退官され、某企業に再就職されました。

 

入社時にたまたま私が中途入社の方々の基礎研修を担当しました。

 

その時から「頭の回転が速い方」と感じていました。

 

伺うと、イージス艦の艦長や何個かの組織が集まった群と言う組織の群司令を経験されている人でした。

 

その方の革靴は文字通り鏡のように光っていました。

 

周囲に厳しい以上に、ご自身にとても厳しい方でした。

 

靴を磨くことは、人間力を磨くことにつながります。

 

まさに率先垂範、手本を示していました。

 

なかなか人間力を磨くことは出来ません。

 

しかし、一事が万事です。

 

やはり、自分の靴を磨く習慣を身につけることはとても大切です。