数年前から「ねんきん定期便」が郵送などで送られてくるようになりました。

 

私なんかでさえ、消えた年金問題の時は大変でした。

 

結論から言うと私が納めていた各種年金保険料が5つに分割されバラバラに記録として残っていました。

 

1つ目は自衛隊に入る前に約半年だけ勤めていた近所のガラスサッシ屋さんの分がありました。

 

30年以上前のことなので記憶もほとんど消えかけていました。

 

家族で経営している小さな会社でしたが、しっかり厚生年金に加入していて会社負担分も納めてくれていました。

 

こちらは忘れかけていましたが、宙に浮いてはいましたが国の記録にはしっかりと残っていました。

 

2つ目は自衛隊時代の年金です。当時は防衛庁でしたから、防衛庁共済組合が管轄でした。

 

年金問題が騒がれていた時期は厚生年金と共済年金は連動していませんでした。

 

従って、受給できる65歳になったら自分で国家公務員等共済組合連合会に申して出て、手続きをする流れでした。

 

今は、改正され一元化されていますが以前は申告しなければ受給できないという自己責任のような仕組みでした。

 

流石、お役所仕事でした。

 

3つ目は大学を卒業して入社した会社の記録でした。

 

こちらはきちんと自分のものと記録が残っていて問題ありませんでした。

 

問題なのが4つ目の宙に浮いていた記録でした。

 

私自身が認識不足なのと無知なのと、お人好しだったことに原因がありました。

 

あるグループ企業から研修会社を立ち上げるので経営全般を任せたいと、ありがたいお話がありました。

 

研修講師としてのキャリアは積んでいましたが、会社経営に関しては無知でした。

 

一応、専務取締役として参加することになりました。

 

そのグループ企業はとてもシビアで役員と言えども最初の三か月間は報酬は満額出ますが、社会保険関係は試用期間扱いで未加入でした。

 

簡単に言うと病院に行くときに必要な「保険証」が会社として入る健康保険ではなく、国民健康保険なんです。

 

つまり、自分で役所に行って手続きをしなければなりませんでした。

 

子供が3人いましたから三か月間だけ、国民健康保険に加入しました。

 

しかし、国民年金には加入の手続きをその時はしていませんでした。

 

忘れていたのか、意図的だったのかは記憶にありません。

 

これが、実は未加入の期間として記録に残っしまいました。

 

結果的には、救済措置でその分の国民年金保険料を追加納付して事なきを得ましたが、無知ゆえの怖さを学びました。

 

5つ目が自分で会社を起こした時の年金記録です。

 

公証役場・法務局・税務署・社会保険事務所と会社を設立する手続きを自分一人で行いました。

 

その時、新しく新会社として社会保険に加入する手続きをすると過去の記録が不明と印字され焦りました。

 

そこから、記憶をたどりながら年金記録の照合作業が始まりました。

 

完了するのに半年以上かかりましたが、18歳からの全記録が1本にまとまりホッとしました。

 

定期的に送られてくる「ねんきん定期便」を見て、一番うれしいのが4年間だけ在籍した防衛庁共済組合の共済年金の欄です。

 

月額に直せばお小遣いにも満たない金額ですが、お国のために仕事をした対価として一生涯いただける金額です。

 

年金を受給できる年齢までまだまだ先が長いですが、人生100年時代まだまだこれからだと改めて思いました。

 

それ以降、担当させていただく企業の研修で時々年金に関して簡単な説明をすることがあります。

 

ほとんどの方が、私がそうだったように無知です。

 

中には確定拠出年金を導入している会社なのに、なんか損をしていると他人事の社員さんもいたりします。

 

若手になると、「会社は勝手に俺の給料から社会保険料を天引きしている」と怒っている人もいます。

 

そんな時は、自己負担分と同額を健康保険料でも厚生年金保険料でも会社が負担していることを解説するようにしています。

 

少しだけ、会社に対する有難みを感じる社員さんもいたりします。

 

本当の有難みは、受給されて初めてわかるのかもしれません。