1年間を通して振り返ってみると、今年も様々な階層の研修を担当してきました。

 

つい最近担当した研修では驚く場面がありました。

 

会社の方針で、研修開始時と終了時に当番になっている方が「気を付け」と号令をかけます。

 

そして、その号令に沿って挨拶をして研修を始めたり、休憩に入ったりします。

 

部下のいる高い階層の方々の研修なので、いちいち基本動作に関する指導は研修カリキュラムには入っていませんでした。

 

しかし、良く見るとどこかの危ない集団ではないのかと思う姿勢の方が多く目につきました。

 

具体的には「気を付け」と号令がかかっているのに、かかとが離れたままの人がほとんどでした。

 

かかとが離れたまま挨拶しますので、映画などでよく観るシーンのようでした。

 

駅や会議を行う建物の前に、危ない集団が一列に並んで挨拶している光景と同様の姿勢になっていました。

 

思わず「皆さんは〇〇〇の集団ですか?」と言い放ってしまいました。

 

始めは何を言われているのか理解出来ずにキョトンとしていました。

 

そのため、一つずつ事実を指摘します。

 

次第に「ヤバイ」と言っているような表情に変わってきます。

 

そして、「無意識だった」「気にしたこともなかった」「これって、大切なことなのか」など反省の声や、指摘に対する批判めいた声も聞こえてきます。

 

そこで、新入社員研修で行う基本動作に関する項目を紹介します。

 

「気を付けの姿勢」「挨拶の注意点」「返事の重要性」「書類の授受の仕方」細かなことがたくさんあります。

 

これらを一つずつ理詰めで説明すると反論のしようがなくなります。

 

あたりまえの事ばかりなので、出来ていないことの方が異常事態と気づくことが出来ます。

 

すると、手のひらを返したように当初批判していた人も猛省します。

 

時々、嫌みっぽく「挨拶もまともにできない人に指導されている部下はかわいそうですね」と言ったりもします。

 

ここまでくると、一事が万事で他にも軽視していたことはないか、おろそかにしている基本的なことはないかと真剣に考えるようになります。

 

役員研修であろうが、管理職研修であろうが、人材育成の第一歩は基本をきちんと押さえることです。

 

しかし、基本が疎かにされている会社ばかりです。