3年にわたってすすめてきた「音楽歳時記」シリーズのまとめ記事です。
 
僕は昔から、気温や気候がかなり気分に直結するところがあって。
機嫌が悪くても晴れてて爽やかならすぐ収まるし、雨で肌寒けりゃすぐに気分が塞ぐ(笑)。
誰でもそうなのか、自分にその傾向が特に強いのかはよくわからないけれど。
 
食べ物、着る物、そして聴く物は、気温や湿度に合わせるのが心地いい。
いくら天の邪鬼でも、ピーカンの爽やかな朝にトム・ウェイツを聴いたり、雪の降る冷えきった夜にボズ・スキャッグスを聴いたりはしないのだ。
 
さて。
3年がかりで選んだ二十四節気七十二候の72枚をずらっと並べてみよう。
 
〈春分〉
〈清明〉
〈穀雨〉
 
〈立夏〉
〈小満〉
〈芒種〉
 

〈夏至〉
〈小暑〉
〈大暑〉
 

〈立秋〉
〈処暑〉
〈白露〉
 

〈秋分〉
〈小雪〉
〈大雪〉
 
〈冬至〉
〈小寒〉
 
 
季節に合うアルバムを選ぶ作業をするのは、とても楽しかった。
こうやってアルバム・ジャケットがずらっと並んでいるのを見ると、ジャケットのアートワークまで含めて、ちゃんとその季節らしいものを選んでるじゃないか、と自画自賛(笑)。
まぁそれはともかくとしても、こうやって何らの意図でセレクトされたアルバムジャケットがずらりと並んでいるのを眺めるのはとても楽しく、また感慨深いものがある。
それぞれの音楽にしみこんだ、それぞれの思い。
それぞれの時期の自分と、幾人かの親愛なる人たちの顔も浮かんでくる。
 
こういうのを選ぶとき、どこかに偏りすぎないようにバランスを気にかけるのが自分的習性でありまして。
できるだけ、時代も、国籍も、性別も散らして散らして。
そういう中でセレクトされたこの72枚から、改めて自分の志向と嗜好、或いは思考を再確認することができた感じがする。
時代も国籍も聴いた時期もひとつひとつはバラバラで脈絡がないけれど、こうやって並ぶとなにかひとつのものが浮かびあがってくるような気がしないでもない。
 
ちなみに、分布としてはこんな感じです。
 
50年代  4
60年代  8
70年代 25
80年代 24
90年代  6
00以降  5
 
ジャマイカ       1
アフリカ系アメリカ  13
ヨーロッパ系アメリカ 27
イギリス       18
日本         13
 
男 59
女 13
 
泥臭いブルースロックから、軽快なロックンロール、フォーキーなものもファンキーなものもオルタナティブなのも、ジャズもR&BもAORもどれも自分の一部分。
尖ったのもまーるいのも、ハードなのも穏やかなのも、ストレートなのもねじくれたのも。
 
さて、明日はどんな自分が顔を出すのか。
お天気まかせでいきたいと思います。
 
 
 
音楽は、一番最初の記事に戻って。
キャロル・キング “Sweet Seasons”。