今日が節分、明日は立春。
暦の上ではここから春。
今日はわりと暖かかった。
このまま暖かくなるわけもなく、まだまだ寒い日は続くだろうけど、なんとなく底を打った感はあって、どこか気分が明るくなるのですよね。
お日様の光も心なしか力強さが増してきた気がする。
季節が巡っているのを感じる。
少しずつ気は満ちて来ている、と。
陽当たりのいい土手ではもう菜の花もすっくと背を伸ばして早くも小さな花を咲かせていた。
冬の冷たさの中で、力強さや勇気を与えてくれる音楽といえば、僕ならこのアルバムだ。
バグパイプのようなギターのフレーズと跳ねるリズム、素朴だけど力に満ちたヴォーカル。
真冬の平原を煙を吹き出しながら走る蒸気機関車のように、無骨で力強い音楽。
彼らの唯一の大ヒット、“In A Big Country”のサビ前でスチュワート・アダムソンが歌うこのフレーズが好きで。
砂漠の中で花が開くことを
期待してはいない
けれど、僕は生きて、
呼吸をしているから
この冬の時期に
お日様が見えているから
花が咲くためにはいくつかの条件が必要だ。
水、気温、光。
条件が整いもしないのにいくら花を咲かせようったって無理な話。
花を咲かせるためには、条件を整えなくっちゃいけない。
しかもその条件は自分だけの力で整えることはできないんですよね。
機を待つことも必要。
何より枯れないこと、地に根を張ること。
花を咲かせようと躍起になるよりも、地中の養分をしっかり吸い上げて茎や葉をしっかり保つこと。
葉を広げて太陽の光をちゃんと受け止めること。
あとは条件さえ整えば花は咲く。
いや、花を咲かせることだって、実をつけ種を作るためのプロセスのひとつでしかないんだから、花を咲かせることだけがそもそも目的ではないはずだ。
何より枯れないこと、地に根を張ること。
朝は晴れていたのに、いつの間にか雨が降ってきた。
春はまだ遠い。
でも、季節はちゃんと巡っている。
Stay,alive.