【日本の野鳥#24-34-13】イスカ(Common Crossbill) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

スズメ目アトリ科イスカ属

学名 Loxia curvirostra

和名 イスカ

英名 Common Crossbill

 

【分布】

アフリカ北部の一部、ヨーロッパ、ユーラシア大陸、北アメリカの温帯~亜寒帯、中南米に分布。

日本には亜種イスカが主に冬鳥として飛来。年により飛来数に変動がある。

少数が北海道や本州の山地で繁殖。

21亜種に分類。

◆Loxia curvirostra curvirostra 基亜種

ヨーロッパ北部~シベリア東部、モンゴル北部に分布。

 

◆Loxia curvirostra poliogyna

モロッコ、アルジェリア、チュニジアに分布。

 

◆Loxia curvirostra corsicana

コルシカ島に分布。

 

◆Loxia curvirostra balearica

バレアレス諸島に分布。

 

◆Loxia curvirostra guillemardi

キプロス島に分布。

 

◆Loxia curvirostra mariae

クリミア半島南西部に分布。

 

◆Loxia curvirostra pusilla  

カナダ北部~南部、メキシコ北部から南部に分布。

 

◆Loxia curvirostra pusilla

ニューファンドランド島に分布。

 

◆Loxia curvirostra altaiensis

アルタイ山脈(モンゴル)に分布。

 

◆Loxia curvirostra himalayensis

ヒマラヤ山脈圏(カシミール地方~ネパール、インドのシッキム地方、中国南西部、チベット南西部)に分布。

 

◆Loxia curvirostra japonica 亜種イスカ

アジア極東部に分布、冬期に中国中東部、日本(本州)にて越冬。

 

◆Loxia curvirostra tianschanica

天山山脈~カザフスタンに分布。

 

◆Loxia curvirostra meridionalis

ベトナムのダラットの山地に分布。

 

◆Loxia curvirostra luzoniensis

フィリピン北部(ルソン島の山地)に分布。

 

◆Loxia curvirostra bendirei

ユーコン川南部およびカスケード山脈(オレゴン州)で繁殖。

バハ(メキシコ)で越冬。

 

◆Loxia curvirostra [benti, vividior, reai]

モンタナ州の南東部およびワイオミング州の北東部の山地で繁殖、テキサス州南部で越冬。

 

◆Loxia curvirostra minor

カナダ中南部およびアメリカ北中部で繁殖、アメリカ南東部で越冬。

 

◆Loxia curvirostra sitkensis

アラスカ南部の沿岸部~カリフォルニア北西部で繁殖、アメリカ北東部で越冬。

 

◆Loxia curvirostra grinnelli

アメリカ南西部の山地に分布。

 

◆Loxia curvirostra stricklandi

アリゾナ州南東部およびニューメキシコ州南部~メキシコ北部に分布。

 

◆Loxia curvirostra mesamericana

モンタナ州で繁殖、グアテマラ~ニカラグアにて越冬。

 

【生態】

針葉樹林に生息。

食性は植物食傾向の雑食。樹木の種子を主に採食し、昆虫類も捕食する。

互い違いになっているクチバシを使ってマツやモミの種子をついばむ。

松の実を好み、また水をよく飲む。

非繁殖期は小群の群れになり、ナキイスカも混じることがある。

針葉樹の樹上に枯れ枝を用いて碗状の巣を作り営巣。

食べ物が豊富であればその季節でも繁殖する。

雛は孵化して1-2週間でクチバシが交差してくる。

 

【サイズ・形態】

全長17‐18.5㎝ 翼開長_㎝。

オスは暗赤色で、翼上面と尾は黒褐色。

メスはオリーブ緑黄色、体下面は黄色味を帯びた白、翼上面は灰褐色。

クチバシは互い違いで、その交差は個体によって左右で異なる。

クチバシの色は黒、脚も黒。

 

【その他】

物事が食い違うことを「イスカの嘴」という。

 

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<ここから鳥の写真>

『イスカ(Common Crossbill)』

信州北部でも見ることが出来る鳥ですが、年によっては簡単にみられる時もあれば、全く飛来のないときもあるので、見ることが出来ると得した気分になる鳥です。

 

長野市内の松林で見た時は、幼鳥も求愛給餌も見られたので、繁殖していたのかもしれません。

 

松の実が豊富な年に、多くの個体が飛来してくれることを待つしかないのですが

久しく撮影していない鳥なので、撮り直ししたい1種です。

 

長野市にて

 

ナキイスカが混じったイスカの群れがいるということで、四国の山に行ったのですが

出会えずに撃沈・・・

その時のイスカの写真です。

四国にて。

 

舳倉島にて

渡りの小群に出会いました。

 

順番では次回は『ナキイスカ』ですが、未見のためスキップします。

次回は『ウソ』になります。

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。