今日から新年度。新たな第一歩を踏み出した全ての人を祝福したい。今年は桜の開花が例年より早かった。私は昨日上野の恩賜公園、今日鎌倉の段葛の桜を愛で、今年の花見納めだろうか。🌸

 

 さて、今回のブログは、まず簡潔で分りやすいタイトルを付けるところから悩んでしまった。宏美さんご自身は、カバー・アルバムそしてライブ盤も含めて、数え切れない邦楽・洋楽のカバーを吹き込んで来ている。だがその逆に、宏美さんのオリジナル曲で他の歌い手さんによってカバーされたものはどうであろうか。

 

 そもそも私は、宏美さんが吹き込んだものなら何でも手に入れたい、という欲求は人一倍強いが、その逆に他の方が宏美さんの歌をカバーされたものは、聴くことはあってもお金を払ってレコードやCDを購入したことは、考えてみればただの一度もなかったのだ。だが、拙ブログの熱心な読者でいらっしゃるtk19570918さんから、「宏美さんの歌のカバーが少ないのが気になっている。宏美さんの歌が聴き継がれていくにはカバーは大切だと思う。いつかカバーをテーマにしてもらえると嬉しい」という内容のご意見・ご要望をいただいた。

 

 そこで今日は、今まであまり注意を払って来なかった他のアーティストによる宏美さんのオリジナル曲のカバーについて取り上げてみたい。と言っても、手元にブツは何もない。だが便利な世の中である。ネット検索を通じて、今まで存在すら知らなかったカバーを可能な限り洗い出し、片っ端から聴いてみたのである。YouTubeの他に、今回大いに参考にさせていただいたのが、『モトうた♪』というカバー曲のデータベースのようなサイトである。カバーした方(ほう)からもされた方からも検索でき、曲の一部も試聴できる。ライブ音源にも踏み込んだ意欲的なサイトである。

 

 

 今日は、私が元から知っていたものに、この両サイトで見つかったカバーを加えたものから、是非宏美ファンの皆様に聴いていただきたいカバーを、私の独断で厳選し、ランキング形式でお知らせしていきたい。もうとっくに全部知ってるよ、という方は、どうぞご容赦ください。そして、まだまだ落としている私が存在を知らないカバーもたくさんあることと思われます。そのような時は、是非情報をお願いします。🙇‍♂️

 

 また今回、いわゆるカバーではなく本来「競作」としてリリースされたものや、場合によっては作者によるセルフカバーも取り上げてみた。さらに、YouTubeではいわゆる職業歌手ではないセミプロの方の音源、そして素人の方の「歌ってみた」のような音源も多数聴いてみた。その中で「これは!」というものも併せてお知らせしていきたい。

 

 順位の発表の前にお断りだが、YouTubeを多数貼り付けるとブログページが重くなるため、すでにご紹介したものについては割愛した。それぞれの楽曲のブログ(水色のタイトルをタップするとリンクに飛びます)の方をご参照いただきたい。

 

🎤次点 熱帯魚 【倉掛真帆】

 

 

 ギター片手に「熱帯魚」を歌ってくれている女優志望の倉掛さんは、WUJエンタテインメント所属。「♪ ほろ酔いのピアニスト」の節回しが新鮮。

 

🎤第20位 素敵な気持ち 【松岡里奈】

 

 

 松岡さんは相模原生まれ、富山育ちの歌い手さん。多くのカバー曲をYouTubeにアップされているが、オリジナル曲も発表している。宏美さんの曲の変わったところでは「そっと愛して」をアップされている。

 

🎤第19位 心の声 【粥川真地】

 

 

 “かゆっち”こと粥川くんは、われらが宏美ファン仲間の最若手です。宏美さんの歌を中心にYouTubeに動画上げてます。是非応援よろしくお願いします!😊

 

🎤第18位 未来 【明希(ダン石田とニューブリッコ)】

 

 

 もう、ご覧いただけばお分かりの通り、バンドサウンド、ボーカルそして衣装まで昭和感満載だ。現在も精力的に活動中のバンドで、この3月公演のプログラムも涙モノ。是非チェックしてください!

 

🎤第17位  【竹森 巧】

 

 作詞・作曲者の竹森クンによるセルフカバー。「絆」のブログで触れた通り、作者ならではの説得力のあるボーカルだ。

 

🎤第16位 I Won't Break Your Heart (Sol de Corações) 【ファファ・デ・べレム】

 

 これも「I Won't Break Your Heart」のブログでご紹介したブラジル語バージョン。「I Do (Doce Magia)」に至っては、カラオケ音源も宏美さんのオリジナルを使用。

 

🎤第15位 万華鏡 【angels】

 

 

 今回発見してビックリした動画だ。ボーカルのRinkoさんはビジュアルも宏美さんを思わせるし、歌も上手い。そして、この「万華鏡」のサウンドの再現率の高さがオリジナルへのリスペクトを感じさせる。エンディングのコーラスも鳥肌モノだ。再生回数も突き抜けている。angelsは宏美さんの楽曲も多く取り上げているが、珍しいところでは「Could You Be The One」がカバーされている。

 

🎤第14位 家路 【はいだしょうこ】

 

 

 はいださんは、ご存知の通り宝塚歌劇団出身、NHK『おかあさんといっしょ』のうたのおねえさんも務められた方である。公式YouTubeで宏美さんの楽曲をいくつかカバー。「シンデレラ・ハネムーン」では、宏美さんの振り付けを研究した痕が窺える(笑)。

 

 

🎤第13位 Street Dancer   【田中裕梨】

 

 

 ジャズ・グループ、BLU-SWINGのボーカリスト、田中さんの80年代J-POPSカバー・アルバム第二弾『CITY LIGHTS 2nd season』(2019)収録。Apple Music のサブスクでは聴けたが、YouTubeでは見つからなかった。編曲は宏美さんのオリジナルにかなり近い感じである。『モトうた♪』で一部分だけどうぞ。

 

🎤第12位 愛よ、おやすみ 【香坂みゆき】

 

 これは有名ですね。恐らく宏美さんの歌の初カバーかも知れません。

 

🎤第11位 始まりの詩、あなたへ 【渡辺美里】

 

 

 宏美さんのオリジナルの1年半後に、渡辺さんが25周年を前にリリース。編曲は宏美さんにも所縁の深い光田健一さん。

 

🎤第10位 聖母たちのララバイ 【島津亜矢】

 

 

 宏美さんの代表曲としてカバーも多い。杏里、都はるみ、ジェロ、雨月健、ヨーコマリア等々。その歌唱力から“歌怪獣”の異名を取る島津さんの歌でお聴きいただきたい。前半がバラード調、「♪ あなたを守りたいのーでーすー」の「でー」でフェルマータし、その後若干テンポアップしてフルバンドで盛り上げる。島津さんのカバーは流石です。星屑スキャットのカバーも上がっていたので、併せてご紹介しておく。

 

 

🎤第9位 私たち 【石野真子】

 

 

 デビュー当時の真子ちゃんの清々しい歌声にピッタリのこの曲。アレンジも概ねオリジナルをなぞる感じ。歌メロやリズムに微妙な違いがあり、そこも聞きどころです。

 

🎤第8位 銀河伝説愛の生命 【堀江美都子】

 

「銀河伝説」は最初から、「愛の生命」は7:37くらいから

 

 アニソン界のプリンセス、ミッチこと堀江美都子さんによって両A面曲ともカバーされているのが嬉しい。さすがミッチ、という歌声だ。「愛の生命」の方は宏美さんのオリジナルとだいぶアレンジの雰囲気が違う。布施明さんの「銀河伝説」は以前ご紹介した。

 

🎤第7位 五線紙の上 【境 長生】

 

 

 われら宏美ファン仲間でもある長生さん渾身の作。セルフカバー動画が上がっていたので、文句なくベストテン入り。ギター一本で長生さんが歌われるこのバージョンも沁みる。

 

🎤第6位 思秋期 【中森明菜】

 

 

 宏美さんの楽曲で、もっともカバーが多い作品と思われる。森山直太朗、市川由紀乃、北原ミレイ、ジェロら多数のバージョンが存在。中 孝介のYouTubeは以前にお知らせした。ここは宏美さんと同時期にテレビでも活躍された歌姫・明菜ちゃんに敬意を表して彼女のカバー・アルバム『歌姫』より、千住明さんの編曲で聴いていただこう。

 

🎤第5位 いのちの理由 【クリス・ハート】

 

 

 周知の通り「いのちの理由」はさだまさしさんがオリジナル。コロッケ、夏川りみ、平原綾香、佐田玲子ら多くのアーティストによって吹き込まれている名曲である。その中でWikipediaでは宏美さんのver.だけ単独で項立てされているのが嬉しい。クリス・ハートさんのプロモーション・ビデオは、市井の様々な方々が出演されたハートウォーミングなもので、是非ご紹介したく無理やりここで扱った。

 

🎤第4位 ロマンス 【宮本浩次】

 

 

 宮本さんの衝撃的なロックの「ロマンス」については、以前書いた。宏美さんが持っていらしたラジオ番組の『LEGENDS岩崎宏美〜シアワセノカケラ〜』に宮本さんが出演された折り(2020年11月)の放送がYouTubeに上がっていたので、そちらを貼っておこう。また、この曲はモーニング娘。やクロード・チアリ等がカバーしている。インストゥルメンタルとしてもイケてしまうのがこの曲の底知れぬ魅力か。サム・テイラーのサックスでどうぞ。

 

 

🎤🥉 シンデレラ・ハネムーン 【一青窈】

 

 

 「シンデレラ・ハネムーン」は、楽曲の性質上テクノっぽいダンサブルなカバーが多い。別の意味で印象的なのは星屑スキャット。だがこの一青窈さんのバージョンは、サックスやリズムセクションの一つひとつの楽器の音が耳に直接届く印象的なラテン・アレンジで、オサレなことこの上ない。彼女のこぶしのような節回しも好き。堂々の第3位、是非お聴きください。

 

🎤🥈 すみれ色の涙 【伊藤咲子】

 

 

 この曲もオリジナルは皆様よくご存知の通り、ブルー・コメッツが歌唱した。だが、宏美さんの同級生で親友のサッコさんのカバー・アルバム第二弾『恋する名曲娘』は、昭和のガールズ・ラブ・ソングが数多吹き込まれており、宏美さんのバージョンが意識されていたと考えて良いであろう。サッコさん、さすがの歌唱力・表現力である。

 

🎤🥇 好きにならずにいられない 【jammin' Zeb 】

 

 

 私が第1位に据えたのは、イケメンジャズボーカルグループ、jammin' Zeb のこのカバーである。テレビやライブ等で披露され、アルバム『GARDEN』(2012)のボーナス・トラックとして収録された。リフレインが英語のジャズ・アレンジ、私のツボに来るカバーである。2022 リミックスver.と、宏美さんと共に出演された『題名のない音楽会』の映像と両方ご紹介しておこう。

 

 

🎤番外編 岩崎宏美名曲コラボ  ①万華鏡 ②すみれ色の涙 ③ロマンス ④熱帯魚 ⑤シンデレラ・ハネムーン ⑥聖母たちのララバイ 【岩崎宏美&艶歌四人姫(藤あや子、坂本冬美、香西かおり、伍代夏子)】

 

 

 最後に番外として、艶やかな5人の女性歌手の共演による宏美さんのヒットメドレーを聴きながらお別れしたい。それでは皆さん、またお会いしましょう!😊

 

 

【2023.4.4 追記】白い秋さんから情報いただきました。何とヨシリンが「二重唱」をカバーしているそうですね!『THE REBORN SONGS 〜シクラメン〜』というアルバム収録です。さすがヨシリン、知っていればもちろんベストテン入りでした。サブスクでは聴けたのですが、YouTubeでは見当たりませんでした。😂裏ジャケット写真でお赦しください。🙇‍♂️