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クルーNO.1001  
アニおた担当のYOU-MINです。


アニおたシリーズは、悩みの答えや幸せになるヒントをアニメや映画に求めるアニおたがするお話です。

 

今日はNETFLIX11月の新作アニメ

から『ぼくのデーモン』
あまり話題になっていませんが、とても共感を得た物語でした。

では、よろしくお願いします。

 

アニおたシリーズ  NO.7
 

【ぼくのデーモン】
 
今日のお題

◯ あらすじ
◯ オルペウスの竪琴
◯ 悪魔との契約
◯ 心理学的考察
◯ 少年の旅、真の目的は

 

 の5つです。

 

  あらすじ

 

 

 

近未来、核爆発による熱核融合の膨大なエネルギーは、通常の物理法則に従わない異次元世界と我々の世界の次元を一瞬重ねてしまう。びっくり

 

異次元世界と重なり、異次元世界の砂埃が舞う近未来の地球

 

その異次元の世界の砂塵(粒子)は成長して異形の生物となる。

 

地球の物理法則に縛られない異形の生き物

人はそれに

『デーモン』と名付け、

その粒子を『デモニュウム粒子』と呼んだ

 

デモニュウム粒子は稀に人体に留まり周辺の細胞を変質させ、やがて体内で孵化する事で寄生虫の様に人を死に追いやった。

 

人はデーモンを生理的に忌み嫌い害獣として駆除対象とするが、通常の物理法則に従わない生物であるデーモンの生物学的な強さは人類を凌駕していた。

 

デーモンに対抗する為に人はデーモンに電気ショックを与える装置をつけ、使役する事でデーモンと対峙する。

 

デモニュウムに汚染された少年剣斗(ケント)は少し変わった少年。夏休みの自由研究で砂埃を観察し『アナ』と名付けおねがいデーモンを飼育していた。

 

 

 

 

デーモンを研究する平和機関は異形の生物を研究して新薬を開発していたが、ケントが飼うアナに一億円の賞金をかけた事により、アナはデーモン使いの賞金稼ぎの対象となってしまいました。

 

多くのデーモンハンターから逃げ惑う中で、ケントの母親はケントを庇って命を落としてしまいます。

 

『ぼくのデーモン』は少年が母を生き返らすために

『時間を巻き戻すデーモン』を探す旅の物語ですが

 

物語のメッセージは『母親の死をどう受け止めていくのか』

言い換えれば『生きる意味』をどうやって見つけていくのかというものなのです。

 

  オルペウスの竪琴

 

ケントと共にいるデーモン(アナ)は物質を異空間に出し入れできる能力を持っていました。

『収納のデーモン』と呼ばれ、その空間内では時間は経過しません。

 

アナの能力で母親を亡くなった瞬間の状態で異空間に保管して、噂に聞いた『時間を巻き戻すデーモン』を探しだし、母の止まった時を巻き戻そうと考えたのです。

 

あなたは夜空に輝く琴座の神話を聞いた事がありますか。ギリシャ神話に登場する琴座のお話の中でも有名なのはオルペウス(Orpheus)の物語です。

 

オルペウスはギリシャ神話の中で優れた音楽家として知られています。彼は美しい音楽で人々を魅了し、動物や自然界の者も和らげることができました。

 

オルペウスは妻のエウリディケ(Eurydice)と幸せな結婚生活を送っていましたが、ある日彼女は蛇に噛まれて死んでしまいます。

 

オルペウスは妻を冥界から連れ戻すために、冥界の王ハデス(Hades)とその妻ペルセポネ(Persephone)に頼み込みます。

 

オルペウスの音楽はハデスとペルセポネを感動させ、彼らはエウリディケを生き返らせることに同意します。

 

しかし、ハデスは条件としてオルペウスにエウリディケを連れ戻る途中で後ろにいるエウリディケを振り返ってはならないと警告します。

 

オルペウスは喜びに満ちてエウリディケを連れ戻しますが、彼女が後ろについていることを確認するために振り返ってしまいます。

 

その瞬間、エウリディケは再び冥界に引き戻され、オルペウスは彼女を失ってしまいます。

 

約束を破ったためにエウリディケはふたたび地獄へと戻され、オルぺウスは絶望のあまり川に身を投げたのです。

 

後に残った竪琴が大神ゼウスに拾われ、空にあげられて琴座になったと伝えられています。

 

黄泉の国から妻を救おうとした話は、イザナミとイザナギの神話として我が国においても伝えられていますね。

 

死んだ人を生き返らせること。

それは『神や悪魔との契約』なのかも知れません。

 

  悪魔との契約

 

『悪魔との契約』は伝説や神話において存在する概念ですが、人間が悪魔と取引をすることを指しています。

 

一般的に、人間が悪魔に対して何らかの願い事や目的を持ち、それを達成するために『悪魔と契約を結ぶ』という形を取ります。

 

契約の内容は様々であり、金銭や名声、力、知識など、人間が望むあらゆるものを含んでいます。

 

悪魔は望みを叶える代わりに『その人間の魂』や『生まれる子供を捧げる』などの条件を提示します。

 

契約の具体的な形式や条件は文化や物語によって異なっています。

 

悪魔との契約は、しばしば人間の欲望や野心に取り憑かれたキャラクターが行う行為として描かれますが、契約の結果として予期せぬ結末や悲劇が訪れることに終始するのです。

 

この概念は、文学や映画などの作品においても頻繁に取り上げられ、人間の欲望とその代償についての道徳的な問題を探求する要素として作品が多数世に出ています。

 

  ​心理学的考察

 

人は大切な人を失ったときに、無力感や絶望感に心を囚われます。

絶望の中で死者を蘇らせたいと思う気持ちや死者を成仏させたいという気持ちを持つことは普通の感情でしょう。

 

それを心理学の観点から説明すると、死者を蘇らせることで失ったものを取り戻し、無力感や絶望感を克服したいと切望するのです。

 

ただ、それは叶う事のない願いです。

 

そして、その悲しみは死者が成仏していないかも知れないという

信じ込みに繋がって行きます。

もし自然の運命の中で死を迎えたのではないのであれば、その気持ちは更に大きなものになっていくでしょう。

 

大切な人との関係を修復したい、未解決の感情や罪悪感を解消したいと思う気持ちが大きければ大きいほど、あなたの心は正常な判断ができなくなります。ショボーン

 

ケントも『わかっているんだ』と心の声を吐露していますが、行動を止められないのでした。

 

その行動に安心感や心の平穏を得る事ができる為、死者との関係を修復することで自己の良心を癒し、アイデンティティや自己価値感を回復することができると考えてしまうのです。

 

人は不確実性や死への恐怖に直面すると信じ込みや迷信に頼る傾向があります。死者を蘇らせようとする行為や死者を成仏させるという信じ込みは不確実性を減らし、死への恐怖を軽減する手段として機能するのかも知れません。

 

以上のように、

心理学の観点からは『死者を蘇らようとする行為や死者を成仏させるという信じ込みが、個人の社会的な関係や安心感、アイデンティティや自己価値感、不確実性や死への恐怖からの解放といった心理的なニーズを満たす手段として機能する』から『その行動を止められなくなる』と説明できるのです。

 

ただ、人が宗教などの神秘な存在に

『心を癒やされる』こと。

これもまた真実なのです。

 

 

 

私の大切な人の時間は、6時に止まりました。

目覚ましの針は『11時』にセットされています。

11時は最後の見送りの時間です。

 

荼毘に付される刻までに目を覚まして欲しいという願いは叶うことはありませんでした。

もう10年の時が過ぎようとしていますが、プーさんが声をあげることはありません。

 

  少年の旅、真の目的は

 

ケントの旅の目的は『母の時を戻し、生き返らせる』ということ。

旅の途中、男性に保護されてこう諭されます。

 

お前のすべきことは

母親の死を受け入れることだ

 

少年も理解しているのです。

母親との関係や思い出を大切にし、

 

『新たな意味』

『目的』

を見つけることが必要なことだと。

 

それは「生きる意味」すなわち

「生きがい」という概念だと思うのです。生きがいは、自己の成長や他者との関係を通じて得られるものであり、個人の幸福感や満足感に大きく関わっています。

 

大切な人が死んでしまった場合、その人との関係が失われることで生じる喪失感や悲しみは避けられませんが、その人との関係や思い出を大切にし、新たな生きがいを見つけることが大切だと思うのです。

 

具体的には、死を受け入れることと同時にその人との関係や思い出を尊重し、その人の遺産や教えを受け継ぎ、自己の成長や他者との関係を通じて新たな生きがいを見つけることだと私は思っています。

 

例えば、その人が大切にしていた価値観や趣味を継承し、その人の思い出を大切にしながら、自己の成長や他者との関係を通じて新たな目標や意義を見出すこと。

 

『故人が好きだった花を育て供えること』

たったそれだけの事だとしても

『花を育てる』という行動があなたの生きる意味となっていき、あなたの行動の一つ一つがあなたに生きる意味を与えていくのです。

 

明確な答えは無いとしても態度・行動・言動・表現・癖・野心・習慣・人格など、あらゆる行動があなたの人生に意味を与え、意味と合致していきます。

 

大切なのは、あなた自身の行動だと思うんです。

 

 あなたの好きなマーガレット、来年も持って行くよ

 

 

今回は、
異形の世界と重なった近未来の世界を描いた「ぼくのデーモン」についてお話しました。

どん底の悲しみの中で、どうやって少年が生きる意味を見つけるのか。

 

本編はNETFLIXでお楽しみください。
 

YOU-MIN

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最後まで読んでいただき

 ありがとうございます。

 

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