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皆さま、こんにちは!

 

先週末、久しぶりに芸備線の駅に立ち寄ってきました。

…といっても、この日の移動は駅巡りではなくて

母方の実家参りです。

ほぼトンボ帰りみたいな行程で地元に帰ってきました。

 

芸備線では最近、古い木造駅舎の取り壊しが進行しており、

今年の2月に西三次駅の駅舎が撤去されたばかりです。

芸備線の前身である芸備鉄道が建てた

貴重な駅舎だったのに…残念!

そこで今回は木造駅舎が残るこちらを訪れましたよ。

芸備線・神杉(かみすぎ)駅です!

神杉駅も西三次駅と同様に

芸備線の前身である芸備鉄道の手により

大正11年に開業した駅でした。

 

神杉駅の南隣に福塩線が分岐する塩町駅がありますが、

神杉駅は初代・塩町駅として開業しており、

昭和9年にそれぞれ塩町駅→神杉駅、田幸駅→塩町駅に改称されてます。

もしこの駅の改称がなければ

線の名称は福線になってたかもしれませんね。

 

先日、撤去されたばかりの西三次駅の駅舎は

大正4年竣工なのに対し、

神杉駅の駅舎は芸備線が国有化された昭和8年に建てられたモノ。

それを記す建物財産標が貼られてました。

 

それでは、神杉駅の駅舎はまだまだ安泰かというとそうではなく、

腐食が進行してるからか、補強が施されているのですよ。

こんなこことは言いたくはありませんが…

神杉駅の駅舎も先は長くないのではないでしょうかね?

 

神杉駅の駅舎は、有人駅時代の事務室を

地域のコミュニティスペースとして利用しているので、

ある日突然駅舎が消えることはありませんが、

物々しい補強が気になってました。

 

自分が駅舎を眺めていると、

駅の草刈り作業をされてる方に声を掛けられました。

そこで、作業の邪魔をしないで

駅の写真を撮りたい旨をお話しましたら、

オジサマ、神杉駅でぜひ見てほしいモノがあるからと

案内してくれたのです。

場所は駅舎とホームを結ぶ構内踏切の近く。

構内踏切には線路を撤去した二条の跡がありましたっけ。

 

跡の先には保線車両が留置されてる側線がありました。

昔は手前側まで線路が繋がっていたのでしょうね。

 

そしてオジサマが案内してくれたブツがこれです。

皆さま、コレってなんだかわかりますか?

正解はタブレット・キャッチャーの跡。

芸備線は昭和59年にCTC(列車集中制御装置)が導入されるまで、

タブレット閉塞で運行されており、

それを投げ受けるキャッチャーがここにあったんですって。

 

裏側に回ると、タブレットを受け取る階段も残ってました。

 

線路とキャッチャーの距離はこんな感じです。

オジサマから、タブレットを受け取る時の様子を

身ぶり手ぶりで教えてもらいましたよ。

貴重な体験をありがとうございます!

 

オジサマにお礼を告げた後は

いつも通りに構内の様子を眺めました。

 

神杉駅は国鉄時代の昭和58年に無人駅化されたらしい。

 

有人駅時代の出札窓口は塞がれてましたが、

なんとな~く当時の様子がわかりますよね。

荷物の受け渡し窓口も塞がれた状態で残ってますが、

神杉駅の貨物の取り扱いは昭和46年まで行われてたとのこと。

 

神杉小学校の児童さんたちによって描かれた

かみくんとすぎっこちゃん。

名前の由来は探るまでもないと思いますが…

神杉地区には浄楽寺・七ツ塚古墳群があるので、

アナタ方はそこのハナワですよね?

ここにある墳墓は円墳がほとんどですが、

前方後円墳や珍しい帆立貝式古墳もあるそうですよ。

 

続いてはホームにイン。

神杉駅は列車の行き違いが可能な島式ホーム1面2線構造。

ホームの中央に設けられた、

輸入レールを支柱に使った上屋も注目くださいね。

 

駅舎の北寄りには貨物ホームが残されてます。

 

近くに食糧倉庫が残されているので、

貨物ホームは主に穀物輸送に使われていたのではないでしょうか?

 

そんなこんなしてるうちに

三次駅行きの列車が到着しました。

 

車窓のすぐそばにお宝があるの、

たぶん皆さん、気づいてませんよね?

お宝…鉄道ファン限定ですけど。

 

ところでタブレット・キャッチャーの存在を教えてくれたオジサマ、

元々は神杉駅で勤務されてた国鉄職員さんなのでは?

それにしても40年以上も前から使われなくなったモノが

今も残ってるとか…

神杉駅、神過ぎますって。

 

 

 

 

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