皆さま、こんにちは!

岡山県の備中神代駅と広島駅を結ぶ芸備線。
総延長距離が160キロ弱もあり、
区間によって沿線事情が大きく変わる路線でした。

広島駅口には平日に47往復もの列車が運行されてますが、
芸備線には列車の本数が極端に少ない区間もあるのですよ。
そんな中にある駅がこちらでした。
f04230/芸備線・備後八幡駅
芸備線・備後八幡(びんごやわた)駅です!
おっと、魅力的な便所を発見!

備後八幡駅に停車する列車ですけど、こちらの時刻表を見てくだされ。
f04232/芸備線・備後八幡駅
1日にわずか3往復とな。
しかも下り列車の始発は朝5時57分発!
もう、嫌がらせにしか思えないようなダイヤの薄さなのです。
「利用者が少ない駅だから…」と言われたらそれまでの話ですが、
かつての備後八幡駅は貨物輸送が盛んな駅だったのですよ。

こちら、昭和23年に撮影された備後八幡駅の航空写真です。
f04238/芸備線・備後八幡駅
中央よりやや下に写るのが備後八幡駅ですが、
駅の向かいにある事務所からトロッコが延びていて、
その先の東城川対岸にある官営の製鉄工場に繋がっております。
工場までの、原料と製品輸送のための貨物輸送だったようですが、
国道が整備されると早々にトラック輸送に切り替えられたんだそう。
なお、東城川を渡ったトロッコの鉄橋が今でも残っているらしく。
く~っ、すっかり見落としてましたわ。

この奥の方角にトロッコが延びていたはずなのですが…
f0423a/芸備線・備後八幡駅

トロッコの起点の事務所跡は空地に変わり、
キレイなお花畑になってましたとさ。
f04239/芸備線・備後八幡駅
お花畑というか…これって雑草?

その後、無人駅になった備後八幡駅ですが、
大きな木造駅舎は取り払われて、小さな簡易駅舎に代わって…
というような、JR東日本的な改築はされずに、
元の駅舎の待合室を再利用した小さな駅舎に代わりました。
この駅舎の改築こそがJR西日本流。
f04231/芸備線・備後八幡駅

小さくなっちゃった備後八幡駅の駅舎ですけど、
開業当時の財産標も残っておりましたよ。
f04233/芸備線・備後八幡駅

出札窓口は無くなっちゃいましたが、
昭和レトロなベンチは今でもしっかりと姿を留めております。
f04234/芸備線・備後八幡駅
f04235/芸備線・備後八幡駅

そんなことで、かつては相対式ホーム2面2線
+貨物側線だった備後八幡駅ですが、現在は側線は撤去され、
列車の行き違いのための上り線ホームも廃止されてしまったようです。
先にも書きましたが備後八幡駅の列車本数は1日3往復、
駅規模縮小は止むなしか。
f04236/芸備線・備後八幡駅
f04237/芸備線・備後八幡駅

最後は備後八幡駅の香ばしい便所の写真で〆ようと思いましたが、
また駅便ブログと呼ばれそうですので、
神聖なるお手洗いの写真を載っけておきます。
f0423c/芸備線・備後八幡駅
f0423d/芸備線・備後八幡駅
飲むなと言われましても、向かいは便所だし、
隣りには汲み取り用のマンホールがあるし、絶対に飲みません。
水はちゃんと出ましたよ。

以上、近くにはトロッコの鉄橋があるし、香ばしい便所もあるし、
個人的には魅力に満ちた駅と感じた芸備線の備後八幡駅でした。
f0423b/芸備線・備後八幡駅

皆さまもぜひ列車での備後八幡駅訪問にチャレンジ!
チャンスは早朝、お昼過ぎの2回だけですからね。
それか、6時間近くも備後八幡駅に滞在する覚悟を決めるか…
芸備線、こわいこわい。



訪問駅リスト(JR線)
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