皆さま、こんにちは!

 

前回のブログで、お盆休みに訪れた

北海道新幹線・奥津軽いまべつ駅の訪問記を挙げました。

北海道新幹線・奥津軽いまべつ駅

一日の乗車客数が約60人の日本一利用者数が少ない新幹線駅だったり、

JR北海道の駅でありながら本州内にある唯一の駅だったりと、

特異とする点ばかりの駅でしたけど、

もうひとつ、特記すべき点があるのですよ。

 

エントランスと改札口を結ぶ通路から下を覗きこむと、

北海道新幹線・海峡線とは別の線路が見えますの。

北海道新幹線・奥津軽いまべつ駅

これは、青函トンネルの開通年(昭和63年)よりも30年も早い

昭和33年に開通した津軽線の線路で、

そばには奥津軽いまべつ駅とは別の駅があるのでした。

津軽線・津軽二股(つがるふたまた)駅ですが、

こちらもしっかりとチェックしてきましたよ。

 

まずは場所からです。

津軽線・津軽二股駅

 

奥津軽いまべつ駅のすぐ隣には

平成9年にオープンした「道の駅いまべつ」があり、

その奥に津軽二股駅がありました。

津軽線・津軽二股駅

 

駅の手前側に長い通路が見えますけど、

こちらは道の駅と奥津軽いまべつ駅を結ぶ通路で、

雨風に晒されることなく、津軽二股駅・奥津軽いまべつ駅・道の駅の

それぞれを移動することが出来ます。

津軽線・津軽二股駅

津軽二股駅には上屋が無いので、

雨の日は、とってもありがたい存在ですのよ。

 

そしてこちらが津軽二股駅の入り口。

津軽線・津軽二股駅

 

構内にある、唯一の施設である単式ホームでした。

津軽線・津軽二股駅

津軽線・津軽二股駅

 

津軽二股駅は、開業当時からこんな簡素な駅だったわけではなく、

ホームは元々は島式で、国鉄時代は駅舎もあったそうですよ。

線路を見ると、確かに両開き分岐器の形跡がありましたわ。

津軽線・津軽二股駅

 

ここで古い航空写真を見る。

津軽線・津軽二股駅

昭和52年に撮影された航空写真。国土地理院のサイトより転載。

うむ、確かに駅舎が写ってました。

この時点で既に、島式ホームの片面は潰されてたみたいですね。

 

そして、駅舎があった場所の現在の様子がこちら。

津軽線・津軽二股駅

先ほど見た「道の駅いまべつ」、ここに駅舎があったのです。

それにしても、こんなにまで街並みが変わってしまうとは。

航空写真が撮られた頃に付近にお住まいだった皆さん、

当時はまさか、ここに新幹線駅が出来るとは思ってもみなかったでしょう。

 

さてさて、現在は奥津軽いまべつ駅に併設された津軽二股駅ですが、

北海道新幹線が開業する平成28年以前は、

海峡線のこの位置に「津軽今別駅」があったのです。

同じ場所に異なる2線の2駅があることから、

ファンには有名なスポットでしたの。

 

自分は機会がなく、津軽今別駅に訪れることは出来ませんでしたけど、

駅が現役だった頃の写真が奥津軽いまべつ駅に飾られてましたよ。

津軽線・津軽二股駅

この写真、新幹線ホームが既に完成してますので、

廃止直前、仮駅に移されて営業してた時代のモノですね。

津軽今別駅のホームには、津軽二股駅近くにある構内踏切を渡り

シェッドで覆われた連絡通路を伝って入れたみたいです。

 

津軽今別駅に入る構内踏切、辛うじて残ってる感じかな?

津軽線・津軽二股駅

 

シェッドで覆われた連絡通路はこんな感じで設置されてたはず。

 

草むらにコンクリートブロックが見えますが、

その右側に連絡通路が設けられてたようですよ。

廃止された津軽今別駅、現役だった頃の時刻表を見ると、

すべての旅客列車が停車していたわけではなく、

青函トンネルが開通した当時は快速「海峡」のうち3往復のみが停車、

平成14年の快速列車廃止後は、特急「白鳥」2往復のみが停車する

利用するに超難儀な駅だったみたいです。

青森方面に行くには津軽線ルートもあるので、

津軽今別駅がなくても特に問題なさそうな気がしますが?

 

ではなぜ、そんな津軽今別駅がここに開設されたのか…

その経緯は、手持ちの「鉄道ファン昭和63年1月号」に詳しく載ってました。

元々ここには新津軽二股信号場が設けられる予定でしたが、

建設費を青森県と今別町が全額負担することで、

駅として開業した「請願駅」だったそうです。

この辺りの経緯は、青函トンネルの函館側出口にある

湯の里尻内信号場(旧・知内駅)に似てるような。

そういえば、あちらも「道の駅」を併設した駅でしたっけ。

 

ところが、せっかく開業した津軽今別駅でしたが、

1日の利用者数は1人以下だったらしく…

北海道新幹線が開通して、

津軽今別駅は奥津軽いまべつ駅に変わりましたけど、

利用者の少なさは相変わらず?

いやいや、1人→60人に変わったのですからスゴイですって。

 

最後に、津軽二股駅の駅舎跡地に出来た「道の駅いまべつ」には

こんなジオラマが飾られてました。

リアルじゃない奥津軽いまべつ駅と…

津軽線・津軽二股駅

 

リアルな奥津軽いまべつ駅です。

津軽線・津軽二股駅

 

自分が訪れたこの日、「道の駅」は大勢の観光客で大賑わい!

ドッタンバッタン大騒ぎでした。

どうやら皆さん、、ここでしか食べることが出来ない

「いまべつ牛ステーキ」(3,000円)が目当てだったみたいです。

これを求めて長い行列が出来てたのには驚きましたけど、

それにしても列に並ぶ人の数、

明らかに限定数を超えてるように思えたのは気のせい?

そこには大人の事情が絡んでいるのか?

何はともあれ、

この勢いで奥津軽いまべつ駅の利用者数も増えればいいですね。

それと、津軽二股駅の利用者数も一緒に。

 

 

訪問駅リスト(JR線)
津軽線

 

↑(青森駅方面)

油川駅(平成29年8月15日)

津軽宮田駅(平成29年8月15日)

奥内駅(平成29年8月15日)

左堰駅(平成29年8月15日)

後潟駅(平成29年8月15日)

中沢駅(平成29年8月15日)

蓮田駅(平成29年8月15日)

郷沢駅(平成29年8月15日)

瀬辺地駅(平成29年8月15日)

蟹田駅(平成29年8月15日)

中小国駅(平成29年8月15日)

大平駅(平成29年8月15日)

津軽二股駅(平成29年8月15日)

大川平駅(平成29年8月15日)

今別駅(平成29年8月15日)

津軽浜名駅(平成29年8月15日)

三厩駅(平成29年8月15日)

 

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