皆さま、こんにちは！
今日は津軽線・後潟（うしろがた）駅の訪問記です。
初めてこの駅を訪れ、キレイな駅舎が見えると
普通の方なら「ラッキー」と思うのでしょうが、
我々、駅ファンは違うのです。
新しい駅舎があるってことは
つい先頃まで古い木造駅舎が残っていたということ。
それが見れなかったことに後悔を始めるのですよ。
それではいつの頃まで、古い木造駅舎が残っていたのか？
LED照明を見て、駅舎はここ数年の間に
建て替えされたことは間違いなさそうです。
その他、外壁の色調にもトレンドがありまして、
グレーを基調とした外壁の配色は最近の流行…
そしてラスボスの登場。
駅舎を建立年を知る決め手の建物財産票を見つけました。
５年前まで古い駅舎が残ってたんだ。
駅舎のそばには解体された木造駅舎の基礎が残ってましたよ。
一歩遅かったか…
自分は５年前、既に駅巡りに夢中になっていたはずなのに、
なぜ古い駅舎が解体される前にここに来なかったのだろう？
仕事が忙しかったから？青森県は宮城から遠い？
そんなことはありませんって。
すべては自分の趣味に対する怠慢さから起きた後悔なのです。
…と、ここまでがワンセット。
駅巡りをするたびにこのローテーションを続けてました。
成長がないなぁ自分は。
後潟駅は津軽線が開通した昭和26年に開設された駅です。
昭和31年に青森市に編入されて消滅した後潟村の玄関口だったことから
この駅名が付けられたとのこと。
200メートルほど先に青森湾の海岸線が見えてきますけど、
昔はこの辺りに潟湖があったことから由来した
地名だったみたいですね。
駅舎は広く、採光がしっかりしていて明るい雰囲気でした。
建物の中央に柱が見えますけど、コレを見ると
通勤電車の６扉車にあるスタンションポールを思い出すのは
自分だけかな？
こちらは忘れ物の傘だと思いますけど、なぜか幼児用ばかり。
多分、落とし主は同じ人だと思いますが、
ママに怒られないうちにキチンと持ち帰りましょうね。
後潟駅は単式ホームが１本あるだけの駅。
今は雑草で覆われてますが、
国鉄時代は向かい側にもホームがあったみたいです。
以前は防雪林で囲まれていた駅でしたけど、
一部が伐採され、新たに保線基地が設けられてました。
構内の青森駅側に分岐器がありまして…
この線路が保線基地に繋がってます。
ここに留置されていたのが、
JR東日本で最大の排雪能力を持つモーターカーのENR-1000。
まさか後潟駅で見れるとは思いもしませんでしたよ。
青森地区に配備されてるENR-1000の特徴は
側面に龍の絵が描かれていること。
青森地区でなぜ龍なの？と思いましたら、
この龍、青森のねぶた師さんが描いたモノなんですって。
イラストをよく見たら竹浪比呂央さんのサインが入ってましたわ。
誰もいない後潟駅で保線車両を眺めていたのですけど、
どこからか、遠くから自分を見つめる視線を感じたのです。
列車が発着する時刻ではないので、人がいるはずはないのですが…
はっ!?
お前か～!!!
こちらもなかなかのツワモノみたいです。
それにしても、青森県内にいる保線車両って、
どうしてこんなに個性派揃いなのでしょうね？
こうして、保線車両を見ながら独りでニヤニヤしていた後潟駅でした。
最初は木造駅舎が見れなくてガッカリしていたはずなのに、
節操がなくて本当に申し訳ない。
↑（青森駅方面）
後潟駅（平成29年８月15日）
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