皆さま、こんにちは!
今回は津軽線・蟹田(かにた)駅の訪問記ですが、
その前に…
蟹田駅で下車した経験があるっていう鉄道ファンの同志の皆さん、
きっと多いのではないでしょうかね?
北海道新幹線が開通する平成28年春のダイヤ改正以前の話ですが、
青函トンネル内を通過する定期列車は特急列車のみだったために、
蟹田駅-木古内駅間を区間乗車する場合に限り
特急料金不要で特急列車に乗車できる特例があったのです。
「青春18きっぷ」を利用する場合も同様でして、
青春18きっぷシーズンになると、蟹田駅では
津軽線の普通列車から特急に乗り換える旅行者の姿が多く見られました。
特例は現在、舞台を津軽二股駅-奥津軽いまべつ駅に変え、
青春18きっぷ等のオプション券を利用することで引き継がれてますが、
有効に利用できる列車が皆無に近いのがなんとも惜しいところですね。
自分が蟹田駅を訪れたのは昨年のお盆のこと。
駅前ではお祭りの準備が進められてましたよ。
駅前市場の名称「ウェル蟹」に心を奪われる自分。
子供でもわかりそうなダジャレが大好きです。
蟹田の街ではトゲクリガニがよく獲れるそうで、
それが由来になった町名みたい。
蟹田駅では一時期、トゲクリガニの「津軽蟹夫」さんが
駅長に就いてたんですって。
蟹駅長は他界され、現在は待合室の中に
当時使われていた水槽がディスプレイされてるだけなのですけど、
自分、この水槽のことを完全スルーしてしまいました。
上の写真に水槽が写っているのですが…
どこにあるか探してみてくださいね。
駅前には灯台のモニュメントもありましたよ。
外ヶ浜町内の名所、平舘灯台を模したモノかな?
駅舎はリニューアルされてキレイに仕上がってますが、
どことなくレトロな雰囲気もチラホラと…
それもそのはず、蟹田駅は昭和26年に開設された駅で
開業当時に建てられた駅舎を改装したモノだそうですよ。
自分調べでは、この駅舎は津軽線内では最古のモノで
駅舎ファンは必見ですからね。
駅舎内はご覧の通りです。
蟹田駅は直営駅で「みどりの窓口」も設置されてますぜ☆
屋根のこの模様は何だろう?海?魚?わからん。
続いてホームに入りますが、蟹田駅は雪国の駅らしく、
改札口を抜けると巨大な風除室が現れました。
正面が青森駅方面行きの1番線ホームで…
風除室左側を突き進むと木古内駅・三厩駅方面行き
2・3番線がある島式ホームの入口まで進むことが出来ますよ。
本州の駅で、これほど大きな風除室がある駅舎は
珍しいのではないでしょうか?
ホームから見ると、風除室は駅舎と一体化しているので
ここが通路であるとは思えませんよね。
蟹田駅は相対式&島式ホームによる複合2面3線構造です。
津軽線全線を踏破する1往復の気動車列車を除き、
青森駅からやってくる電車を含め、
定期運行されるすべての旅客列車がここで折り返し運転されます。
そのためだとは思いますが、
1番線ホームには乗務員さんの休憩所が設けられてましたよ。
ここ、背後をよく見たら貨物側線があった場所っぽいですね。
跨線橋の上から蟹田駅の全景を眺める。
蟹田駅は、北海道新幹線が開通する以前は
特急「白鳥」「スーパー白鳥」が停車する津軽線内唯一の駅でした。
ちょいと前までは特急列車が頻繁に往来していた駅なのに…
あの頃と比べると寂しくなった感は否めませんね。
駅舎に掲げられた駅名標です。
おっと、ここにもトゲクリガニさんのお姿が!
最後は「北緯41度 かにた」の観光看板で〆ます。
この看板、裏側には太宰治の詩が記されてたらしいですが、
「津軽 蟹夫」の水槽に続きここもスルーしちゃってました。
この日の自分はなぜ、こんなに呆けてしまってたのだろう?
今月21日に津軽線が全線開通60周年を迎えますし、
この機にまたここを訪れたいですね。
↑(青森駅方面)
蟹田駅(平成29年8月15日)
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