Cattle Queen of Montana

ジョーンズ一家は多数の牛を連れてモンタナまでやって来た。土地の登記をすれば、自分たちのものとなる。
だが牛の群れが襲撃され、さらに登記書も盗まれた。マッコード一味の仕業である。
ジョーンズ一家に、ファレルという騎兵隊員とコロラドスという先住民が協力し、マッコード一味と対決した。


映画関連目次(闇雲映画館)

製作年:1954、監督:Allan Dwan、脚本:Robert Blees、Howard Estabrook


■ はじめに

◆ 登場人物(キャスト)

ポップ・ジョーンズ(モリス・アンクラム)
シェラ・ジョーンズ(バーバラ・スタンウィック) 娘
ナット・コリンズ(チャビ―・ジョンソン) 牧童頭
ファレル(ロナルド・レーガン)

トム・マッコード(ジーン・エヴァンス)
ヨスト(ジャック・イーラム)
登記所の係員(バイロン・フォルガー)

コロラドス(ランス・フラー) 先住民、リーダーの息子
ノチャ・カワ(アンソニー・カルーソ) 先住民
スターファイアー(イヴェット・デュゲイ) 先住民

◆ 補足

本作はロナルド・レーガン&バーバラ・スタンウィックが共演している貴重な映画である。

ロナルド・レーガンは基本はアクション男優であるが、わりと名優である。コメディっぽい役もするし、家庭的な役もする。同時代のロボットが演技しているようなジョン・ウェインなどとは一線を画している。

バーバラ・スタンウィックは、どんな役でもこなす女優。だが女性なので殴り合いをしたりなどは、ほとんどない。本作では拳銃を撃ちまくっている。拍手。

先住民が登場する西部劇映画はだいたい次の三パターンがある。
1.先住民を悪=敵とみなすもの。これが多数派。
2.先住民の状況に理解を示すもの。
3.先住民が主人公の映画。

本作は、これらのどれとも違っていて、白人、先住民のどちらにも善と悪がいて、善と悪の戦いとなっている。
 


■ あらすじ

◆ ジョーンズ一家はモンタナへ

ポップ・ジョーンズと娘のシェラは、モンタナ州バッファロー渓谷にやって来た。牧童たちと多数の牛を引き連れている。

土地の登記をすれば正式に自分の土地となる。

シエラが水浴びをしているとファレルという男性が「先住民に注意するように」と警告した。

◆ ブラックフット族

その夜、本当に先住民のブラックフット族が襲撃してきた。注、ブラックフット族はアメリカ北部やカナダに住む先住民。

銃声に牛が驚いて暴走を始めた。ボップや牧童たちもケガをした。

これはノチャ・カワの仕業であるが。本当は悪人のトム・マッコードが唆したものであった。

◆ コロラドスは親切にしてくれた

マッコードは倒れているポップから土地の権利書を盗んで、後ほど自分の名前で土地を登記した。

シェラは同じくブラックフット族のリーダーの息子コロラドスと知り合った。コロラドスは白人の大学で教育を受けた若者である。

コロラドスはポップやシェラを助けて自分たちの集落へ連れて行った。ポップはケガの手当てをしてもらった。スターファイアーという女性が親切にしてくれた。

コロラドスの父親は息子の行動を支持した。一方ノチャ・カワは反発して険悪な雰囲気となる。

◆ マッコードの企み

マッコードはさらに悪事を企む。ノチャ・カワや同調者を唆して白人を襲撃させた。

その結果、騎兵隊を出動させて、先住民を滅ぼし、自分がバッファロー渓谷を支配するという汚い計画である。

ノチャ・カワたちは運ばれてきたウィスキーの箱を受け取った。実は中身はライフルや爆薬。

シェラは役所に行って土地登記の話をするが「期限は過ぎてしまった」と言われる。

ファレルが割り込んで抗議したが無駄であった。

ついにポップがケガがもとで死亡し、シェラはポップを埋葬した。

シェラは復讐しようと興奮する。ファレルが「落ち着け」となだめる。

◆ ファレルの正体

実はファレルは先住民に武器を売っている業者を摘発する任務を負っている騎兵隊の将校である。

ファレルも集落に連れてこられてコロラドスと話した。

コロラドスはノチャ・カワの動きを見て阻止しようとした。

白人の幌馬車が襲撃された。通りかかったファレルが助けに行く。

◆ 最後の戦い

また先住民の集落が攻撃される事件も発生した。火災が発生する。コロラドスやシェラが協力して消火する。

ファレル、シェラ、コロラドスは、マッコード一味やノチャ・カワ一味と激しい銃撃戦を展開した。

シェラは爆薬が積まれている馬車を発見した。ファレルと協力して爆薬に火をつけた状態で馬車を斜面から落とした。

さらに激しい戦いが展開される。コロラドスがナイフを投げてマッコードを倒した。一味は逃げ出した。

三人は現場から立ち去った。バッファロー渓谷に平和が戻った。
 


■ 出演作

ロナルド・レーガン
(1964)殺人者たち/The Killers
(1953)決闘の町、法と秩序/Law and Order
(1951)最後の砦/The Last Outpost
(1940)カンザス騎兵隊/Santa Fe Trail
(1952)楽園の死闘/Hong Kong
(1953)楽園の決闘/Tropic Zone
(1955)対決の一瞬/Tennessee's Partner
(1951)チンパンジーのボンゾ/Bedtime for Bonzo

バーバラ・スタンウィック
(1933)女囚の意気地/Ladies They Talk About
(1937)ステラ・ダラス/Stella Dallas
(1939)大平原/Union Pacific
(1941)群衆/Meet John Doe
(1941)レディ・イヴ/The Lady Eve
(1944)深夜の告白/Double Indemnity
(1945)クリスマス・イン・コネチカット/CHRISTMAS IN CONNECTICUT
(1946/呪いの血/マーサの奇妙な愛情/The strange love of Marth Ivers
(1947)いのち短し/The Other Love
(1948)私は殺される/SORRY, WRONG NUMBER
(1947)恐怖の叫び/Cry Wolf
(1957)四十挺の拳銃/Forty Guns
(1940)思い出のクリスマス/Remember the Night
(1956)マーヴェリックの女王/烙印なき男/The Maverick Queen
(1955)ビルマの逃亡劇/Escape To Burma
(1953)人妻の危機/Jeopardy
(1941)新妻はお医者さま/You Belong to Me
(1939)大平原/Union Pacific
(1957)荒野の追跡/TROOPER HOOK
(1950)テルマ・ジョーダン事件:情事の代償/The File on Thelma Jordon
(1937)脅すギャングと助けるギャング/Internes Can't Take Money
(1947)二番目の妻/The Two Mrs. Carrolls
(1942)三人姉妹/The Gay Sisters
(1953)吹き荒ぶ風/Blowing Wild
(1964)ナイト・ウォーカー:夜歩く者/The Night Walker