■ You Belong to Me
大富豪のピーターは美人医師のヘレンとスキー場で知り合って結婚した。ピーターはヘレンの男性患者に嫉妬して患者を殴ったりした。
ピーターは働く必要はないのだが、反省してデパートで働きだした。ピーターは生き生きとなった。
だがしかしデパートの従業員組合からクレームがついて解雇された。ピーターは姿を消した。


製作年:1941、監督:Wesley Ruggles、脚本:Claude Binyon


■ はじめに

邦題がバカバカしくて、なかなか笑える。しかしストーリーとは合っている。「(1950)Emergency Wedding」としてリメイクされている。

登場人物(キャスト)
 ヘレン・ハント・カーク(バーバラ・スタンウィック) 医師
 ピーター・カーク(ヘンリー・フォンダ) 大富豪
 ビリングス(エドガー・ブキャナン) ヘレンの患者
 フレデリック・ヴァンデマー(ロジャー・クラーク) ヘレンの患者
 


■ あらすじ

◆ スキーに行った

ロスアンジェルスの大富豪ピーター・カークはスキーに来た。スキーは得意である。一人で滑っていた。

見ると女性が一人で滑っている。かなり下手である。

ピーターはカッコいいところを見せようとジャンプ、空中回転などをしながら女性に近づいて行った。

しかし失敗し女性の前で頭から雪に突っ込んだ。上半身が雪に埋もれた。

女性はロスアンジェルスの医師のヘレン・ハント。

ヘレンはピーターを雪の中から掘り出してピーターの状況を確認した。

ヨタヨタしながら救助を呼びに走った。

◆ ピーターは仮病を使った

救助隊員が来てピーターはホテルの部屋に入れられた。

ホテル付きの医者が来るが、ヘレンが医師だと知ったピーターはヘレンに診てもらうことにする。

みなさんにばらしておくとピーターは、さしたるケガはしていない。しかしケガのふりをしている。ヘレンにそばにいてほしいからである。

ヘレンはピーターの仮病には気がつかずに、ピーターの隣の部屋に引っ越してきて、いつでもピーターを診れるようにした。

◆ 二人は結婚した

ピーターの病状が回復したと判断したヘレンはロスアンジェルスに戻ろうとする。ピーターはさらに仮病を使ってヘレンを引き留めた。

詳細は不明だが、なんだかんだで一緒にいるうちに、二人の間に愛情が目覚めたらしい。

ピーターとヘレンは結婚した。

◆ ヘレンはピーターの屋敷に

ヘレンはピーターの屋敷に引っ越した。ピーターには家族はいない。二人が屋敷に到着すると10人くらいの使用人が二人を出迎えた。

夜はラヴラヴのはずだったが、ヘレンは急患に呼びだされた。

仕事熱心なヘレンは次の日からも、さっそく病院に出勤した。ピーターは無職なのでヘレンを見送って屋敷の中でブラブラ、ブラブラ。

新婚旅行はお預け。

◆ ピーターは嫉妬で暴れた

ピーターは二人で昼食をしようと病院を訪ねた。「診察中」とのことだったが、診察室に入った。

中には患者の男性が上半身裸で横たわっていた。それを見てカーッとなったピーターは騒ぎ出し、スタッフから取り押さえられた。実は患者は小指を骨折していたもので、裸になる必要はなかった。

さらにヴァンデマーという男性がレストランでヘレンにキスをしたところを目撃し、騒ぎを起こした。

またヴァンデマーが仮病を使ってヘレンに往診を依頼した。ピーターが後をつけると盛大なパーティーが開かれていた。

◆ ピーターの問題点

ピーターは巨額の財産を持っており、働かなくても一生豪華な暮らしをすることができる。なので仕事を持っていない。我々庶民から見ると羨ましい限りである。

実は、これがまさにピーターの問題点である。一日中ブラブラゴロゴロ。やることがなく退屈である。

そんなこともあってヘレンの患者に嫉妬して暴力を振るってしまう。

◆ ピーターは働き始めたが

ピーターはヘレンや使用人には内緒でデパートで働き始めた。接客をして商品を販売する。

今までと違ってピーターは生き生きとしている。客から叱られることもあるが、それでも楽しそうである。

ピーターは自分の身分を隠していたのだが、新聞には「大富豪のピーター・カークがデパートで働いている」と暴露された。

ピーターの正体を知った従業員組合が反対して、あえなくクビとなってしまった。

◆ ピーターは病院を買収した

ピーターは行方を眩ました。ヘレンはいろいろな新聞に広告をだして行方を探した。

ある日ヘレンが自分の病院に出勤すると空であった。設備もないし、医師や看護師、事務員もいない。

ヘレンは訪ねて来た看護師に事情を聞いた。「みんな新しい病院に移った」とのこと。

ヘレンは、その病院に行った。実はピーターが破産しかけていた病院を買収したものであった。

ピーターは理事長となり、ヘレンは院長となった。ピーターもヘレンも意義ある日々が続いたのは言うまでもない。
 


■ 出演作

バーバラ・スタンウィック
(1933)女囚の意気地/Ladies They Talk About
(1937)ステラ・ダラス/Stella Dallas
(1939)大平原/Union Pacific
(1941)群衆/Meet John Doe
(1941)レディ・イヴ/The Lady Eve
(1944)深夜の告白/Double Indemnity
(1945)クリスマス・イン・コネチカット/CHRISTMAS IN CONNECTICUT
(1946/呪いの血/マーサの奇妙な愛情/The strange love of Marth Ivers
(1947)いのち短し/The Other Love
(1948)私は殺される/SORRY, WRONG NUMBER
(1947)恐怖の叫び/Cry Wolf
(1957)四十挺の拳銃/Forty Guns
(1940)思い出のクリスマス/Remember the Night
(1956)マーヴェリックの女王/烙印なき男/The Maverick Queen
(1955)ビルマの逃亡劇/Escape To Burma
(1953)人妻の危機/Jeopardy
(1941)新妻はお医者さま/You Belong to Me