■ Escape To Burma
場所はビルマ。木材業をしているグゥエンの元にジムという男が訪ねてきた。グゥエンとジムは親しくなった。
さらにカーディガンという刑事が来た。カーディガンはジムを捕らえようとするがジムは逃亡した。
カーディガンはジムを追いかけ、さらにグゥエンも二人を追いかけた。
製作年:1955、監督:Allan Dwan、脚本:Talbot Jennings、Hobart Donovan
■ はじめに
登場人物(キャスト)
グゥエン・ムーア(バーバラ・スタンウィック) 木材業者、グランマ。
アンドラ(リサ・モンテル) グゥエンのメイド
クマート(ロバート・カバル) 象使いの若者
ジム・ビーカン/マーティン(ロバート・ライアン)
The Sawbwa(ロバート・ワーウィック) 領主(ビルマ人)
The Commissioner(レジナルド・デニー) 知事(イギリス人)
カーディガン(デビッド・ファラー) 刑事
当時のビルマの状況を知らないので「The Sawbwa」は「領主」、「The Commissioner」は「知事」と表示した。イギリスがビルマに進出している状況だが、知事よりも領主の方が地位が上のように描かれている。
■ あらすじ
◆ グゥエン・ムーア
グゥエンは父親から受け継いだ材木輸出の事業を行っている。伐採された材木を象を使って運び出す。多くの使用人と象を使っている。
使用人や人々からは「グランマ」と呼ばれている。グゥエンは「おばあさん」と言われるほどの年齢ではなく「グランマ」は尊称である。
グゥエンは使用人たちにも象たちにも、よく声をかけて接している。ある使用人が象を粗末に扱ったので彼は解雇された。
◆ 領主の息子が殺された
領主の息子が殺される事件が発生した。領主は怒り心頭である。
知事が屋敷に来て謝っている。刑事のカーディガンも来ている。
捜査に当たって「グゥエン・ムーア=グランマに協力を依頼する」という話も出ている。
犯人はイギリス人らしい風貌である。ジム・ビーカンという男を追っている。
◆ ジムはグゥエンの作業ヤードに来た
ジャングルの中、ジム・ビーカンが追われている。警察が追いかけている。いったんは捕らえられたが逃げ出した。
ジムはグゥエンの作業ヤードまできた。いくつもある屋敷の一つに入った。誰もいないようである。中に入ってテーブルにあった飲み物を勝手に飲んだ。
メイドのアンドラが入ってきてジムを発見したが落ち着いた対応をした。さらに「食べるものは必要ですか?」と聞いて、奥から食べ物を持って来た。
しばらくしてグゥエンも入って来たが、グゥエンも特にジムを責めるような気配はない。
ジムも「グランマ」のことは知っている。
◆ トラが出た
グゥエンとジムが会っていると「トラが出た」との報告が入った。
グゥエンがライフルを持って馬に乗って出かけた。さらに馬から下りてライフルを構えて警戒しながらジャングルの中を進んでいく。
グゥエンの部下も跡を付いてきている。ジムもいる。そしてトラもウロウロしている。
グゥエンの近くでトラがいる。グゥエンは気がつかない。
トラが襲い掛かろうとしたときにグゥエンは斜面を滑り落ちた。トラが追いかけた。ジムがトラを射殺した。
ここで夜になり二人は野宿をした。
次の日、二人は作業ヤードに帰った。
◆ カーディガン刑事が来た
グゥエンとジムは少しずつ親しくなっていった。
新年が訪れた。多くの人がお祝いに来た。小象がきて芸をしてみせた。みんなは大拍手。
グゥエンに来客があった。カーディガン刑事。「ジム・マーティンを探しにきた」。
二人は外で話していたが、象の鳴き声を聞いてグゥエンは「彼(象)はあなたを信用していない」と言った。
ジムは、こっそりとカーディガンが持って来た荷物を調べた。身分証明書を見て刑事であることを知った。
グゥエンとカーディガンは口論となった。カーディガンが強引に行こうとする。グゥエンはカートゥーンという象に命令してカーディガンを阻止した。
ジムが出てきた。カーディガンはジムに向けて拳銃を撃ったが、ジムは馬に乗って走り去った。
カートゥーンがカーディガンを解放すると、馬に乗ってジムを追いかけた。
グゥエンはクマートに「警察に行ってジムを殺さないように言って」と指示した。
その後、少年が訪ねてきた。「グランマに会いたい」と言ったが、アンドラは取りつがなかった。
◆ ジャングルの攻防
その後、グゥエンも二人を追いかけた。ジムに出会って「あなたを助けにきたのよ」。
しかしカーディガンが現れて拳銃を突き付けてジムに手錠をかけた。
三人はジャングルの中に小屋に入った。
しかし夜になって、怪しい三人組が襲ってきた。カーディガンが捕らえられ縛られた。グゥエンも縛られた。
三人はジムの手錠を外した。ジムは反撃し三人をやっつけた。ジムは二人を置いて立ち去った。
次の日、グゥエンとカーディガンは縛られていたロープを外して歩いていた。
廃墟の仏跡にきた。サルがいたがグゥエンは「サルは友達なの」と言う。
その廃墟にはジムもいた。
夜じゅう嵐だったが、朝が明けると嵐は去った。グゥエンは外に出てドラを叩いた。
そのドラの音を警察の部隊が聞いていた。
警察の部隊は廃墟を包囲した。三人は他の出口から逃げ出した。
補足。カーディガンは刑事なので、なぜ警察の部隊から逃げ出すのかは不明。
◆ ジムは連行された
三人はグゥエンの作業ヤードに逃れてきた。周りは警官隊で取り囲まれた。
三人はライフルを持って応戦する。しかし破られた。
グゥエンは負傷して、ジムは捕らえられて連行された。カーディガンも一緒に行った。
負傷しているグゥエンの元に子供が訪問してきた。アンドラに無視された子供である。
その子供はグゥエンに手紙を渡した。殺害された息子の手紙とのこと。
その手紙を読んでグゥエンは、子供と一緒に領主の屋敷に向かった。
◆ ジムの無実は証明された
領主の屋敷。ジムは鞭で打たれている。
グゥエンと子供が来た。手紙を見せて説明した。息子は病気で死亡したとのこと。その手紙は息子が父親(領主)に当てたものだった。
それを見て領主はジムを解放した。領主はジムに謝った。
カーディガンはジムとグゥエンに握手をして立ち去った。
ジムとグゥエンはグゥエンの作業ヤードに向かった。
■ 出演作
◆ バーバラ・スタンウィック
(1933)女囚の意気地/Ladies They Talk About
(1937)ステラ・ダラス/Stella Dallas
(1939)大平原/Union Pacific
(1941)群衆/Meet John Doe
(1941)レディ・イヴ/The Lady Eve
(1944)深夜の告白/Double Indemnity
(1945)クリスマス・イン・コネチカット/CHRISTMAS IN CONNECTICUT
(1946/呪いの血/マーサの奇妙な愛情/The strange love of Marth Ivers
(1947)いのち短し/The Other Love
(1948)私は殺される/SORRY, WRONG NUMBER
(1947)恐怖の叫び/Cry Wolf
(1957)四十挺の拳銃/Forty Guns
(1940)思い出のクリスマス/Remember the Night
(1956)マーヴェリックの女王/烙印なき男/The Maverick Queen
◆ ロバート・ライアン
(1947)浜辺の女/The Woman on the Beach
(1947)十字砲火/Crossfire
a href="https://ameblo.jp/artery3000/entry-12562087587.html">(1949)魅せられて/Caught
(1949)罠/THE SET-UP
(1952)危険な場所で/On Dangerous Ground
(1951)生まれながらの悪女/Born to Be Bad
(1953)地獄の対決/Inferno
(1950)暴力行為/Act Of Violence
(1959)拳銃の報酬/ODDS AGAINST TOMORROW