■ Law and Order
フレーム・ジョンソンはトゥームストーンで保安官をしていたが、辞職してコットンタウンで牧場をやることにした。
しかしコットンタウンは、ダーリング一味が支配をしており、悪事がはびっていた。
フレームは悪事を見て見ぬふりをしていたが、弟のルートが保安官になり、さらに射殺されたため、保安官を引き受けた。
フレームは銃の所持を禁じてダーリング一味と対決した。


製作年:1953、監督:Nathan Juran、脚本:Inez Cocke、John Bagni、Gwen Bagni、D.D. Beauchamp、原作:Saint Johnson(William R. Burnett)


■ はじめに

登場人物(キャスト)
 フレーム・ジョンソン(ロナルド・レーガン) 保安官
 ルート・ジョンソン(アレックス・ニコル) 弟
 ジミー・ジョンソン(ラッセル・ジョンソン) 弟
 ジェニー(ドロシー・マローン) 酒場・カジノ経営、フレームの恋人

 ウィリアムス判事(リチャード・ギャリック)
 カート・ダーリング(プレストン・フォスター) 悪人
 フランク・ダーリング(デニス・ウィーヴァー) カートの息子
 マリア・ダーリング(ルース・ハンプトン) カートの娘、ジミーの恋人
 エルダー(バリー・ケリー) 連邦保安官、カートの手下

今まで見た範囲ではあるが、ロナルド・レーガンが演じるキャラクタは、わりとチャラい感じ。しかし本作では保安官なので、厳正なキャラクタになっている。
 


■ あらすじ

◆ フレームは保安官

1882年、トゥームストーン。

フレーム・ジョンソンは保安官。町の秩序がきちんと保たれているのは、悪人に対して決然と対決しているフレームのおかけである。

しかし町民は必ずしも協力的ではない。さすがのフレームもやる気が失せてくる時がある。

フレームの恋人で、同じ町で酒場・カジノを経営するジェニーは、いつも危険な目にあっているフレームを心配している。保安官を辞めてほしいと言っている。なので繰り返されているフレームのプロポーズを断っている。

そんなこともあってフレームは保安官を辞めることにした。弟のルートとジミーも一緒に町を立ち去ることにした。

慌てた町民たちはフレームを引き留めるが三人は出発する。ジェーニーは、フレームの生活が安定してから追いかけるつもりである。

◆ 保安官の就任依頼を断る

三人は目的の町コットンタウンに到着した。さっそく購入した牧場の開設に取り掛かった。

しかしこの町は悪人のカート・ダーリングが支配をしていた。悪事がまかり通っていた。連邦保安官のエルダーもダーリングの手下である。

一方ジョンソン保安官の厳正な仕事っぷりは当地にも知られていた。この町に正義をもたらそうと奮闘しているウィリアムス判事はフレームに保安官になってほしいと頼んだ。

フレームが当地に来たのは保安官をしたくないからなので、判事の要請を断る。到着した当初より不法行為を目にするのだが見ないふりをした。

◆ ルートが殺された

しかしさらにダーリング一味の悪事は続いていく。フレームは相変わらず知らんふりを決め込んだ。

これを見ていた弟のルートが保安官を引き受けた。

ルートは奮闘する。しかしダーリングの息子フランクと対決して射殺された。

◆ 保安官を引き受けた

この事態にいたってフレームは「自分に全権をくれるなら」という条件で、判事に保安官になることを伝えた。

フレームはさっそく「武器の所有を禁じる」という布告を出す。大きな抵抗が起こるが強引に進めた。保安官事務所には多数の拳銃やライフルが集められた。

一方ジェニーは自分の店を売ってコットンタウンに向かった。

◆ ジミーがフランクを射殺した

フレームの弟のジミーはダーリングの娘のマリアと恋仲になっていた。注、ルート殺害事件の前から。

フランクはマリアとの付き合いを止めさせようとジミーに迫った。二人は争いになり、フランクはジミーに対して拳銃の引き金を引いた。

ジミーも引き金を引いた。フランクは射殺された。

この状況をまとめるとジミーもフランクも銃の所有を禁じるというルールに違反している。フランクが先に引き金を引いておりジミーの方が正当防衛。

ダーリングはジミーの銃の所持の件でフレームを批判した。ジミーは町から逃亡した。

◆ ダーリングは死亡した

一方住民たち「銃をもどせ」と保安官事務所に迫った。フレームは部下、判事とともに阻止しようとする。

その中でフレームとダーリングの争いが発生。殴り合いで負けたダーリングは馬車に乗って逃亡しようとした。

フレームは馬車に飛びついて追いかけた。走る馬車の上で格闘。

しかしダーリングは馬車から転落し、ちょうど走ってきた他の馬車に轢かれて死亡した。

◆ フレームはジミーを追いかけた

職務に厳格なフレームは、自分の弟であっても裁判を受けさせるという立場である。

フレームはダーリングとの格闘で負傷した体でジミーを追いかけた。ジミーを荒野の中を逃亡した。

ジミーは岩山に上って逃げた。追いかけてくるフレームに拳銃を向けた。フレームは拳銃を捨ててジミーに向かっていった。

ジミーはフレームに「近づくと撃つぞっ!」と叫んだ。それでもフレームは近づいて行った。

岩山の頂上で、ついにジミーはフレームに向かって引き金を引いた。フレームは左肩を撃たれて倒れた。

ジミーはフレームに駆け寄った。

◆ フレームは保安官を辞めた

ジミーは負傷したフレームを馬に乗せて戻って来た。町の人々は二人を迎えた。ジェリーはフレームに駆け寄った。

フレームの傷は回復し保安官を辞めてジェニーと牧場に戻った。
 


■ 出演作

ロナルド・レーガン
(1964)殺人者たち/The Killers
(1953)決闘の町、法と秩序/Law and Order
(1951)最後の砦/The Last Outpost
(1940)カンザス騎兵隊/Santa Fe Trail
(1952)楽園の死闘/Hong Kong
(1953)楽園の決闘/Tropic Zone
(1955)対決の一瞬/Tennessee's Partner