【夕顔320-3】古文単語「たづきなし」
共通テストプレテストを見ると、
古文単語単独問題は、今後減少していきそう…;;
「わかって当然!」の方向性です。しっかり身につけていこうね♪
源氏物語イラスト訳 重要古語
【古文単語の覚え方】
1.現代語から想像して覚える
2.漢字のイメージで覚える
3.ゴロを利用して丸覚えする
の3つのどれかで覚えます。
今回は、【丸覚え】で覚えましょ♪
【今回の源氏物語】
惟光、心地も騒ぎ惑へど、思ひのどめて、この人のたづきなしと思ひたるを、もてなし助けつつさぶらはす。
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今回出てきた古文単語
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■【惟光(これみつ)】…光源氏の従者
■【心地(ここち)】…気持ち。心持ち
■【も】…強意の係助詞
■【騒(さわ)ぐ】…動揺する
■【惑へ】…ハ行四段動詞「惑ふ」の已然形
※【惑(まど)ふ】…戸惑う。困惑する
■【ど】…逆接確定条件の接続助詞
■【思ひのどめ】…マ行下二段動詞「思ひのどむ」已然形
※【思ひのどむ】…気を落ち着かせる
■【て】…単純接続の接続助詞
■【この】…指示連体詞
■【人】…人。ここでは右近をさす
■【の】…主格の格助詞
■【たづきなし】…頼るものがない
■【と】…引用の格助詞
■【思ひ】…ハ行四段動詞「思ふ」の連用形
■【たる】…存続の助動詞「たり」の連体形
■【を】…対象の格助詞
■【もてなす】…世話する
■【助け】…カ行下二段動詞「助く」の連用形
■【つつ】…継続の接続助詞
■【さぶらは】…ハ行四段動詞「さぶらふ」の未然形
※【さぶらふ】…「仕ふ」の謙譲(作者⇒光源氏)
■【す】…使役の助動詞「す」の終止形
◇ 今回は「す」にも注意しましょ♪
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☆ 本日の古文単語「たづきなし」 ☆
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惟光、心地も騒ぎ惑へど、思ひのどめて、この人のたづきなしと思ひたるを、もてなし助けつつさぶらはす。
問)傍線部の意味として最も適当なものを、次の中から1つ選びなさい。
1.夕顔が、侍従の右近と引き離されて、もうどうしようもないと思っている。
2.右近が、主人の夕顔に死なれて、もう頼るものがないと思っている。
3.光源氏が、右近の泣き様を見て、どんなに慰めてもしかたがないと思っている。
4.惟光が、夕顔の侍従である右近を慰められず、どうにも気を揉んでいる。
5.周りの女房たちが、右近の悲しみに暮れる様子を見て心を痛めている。
この単語、goo国語辞典などには
「方便無し」という漢字が当てられています。
【たづきなし】
【形容詞:ク活用】
…何かする手段がない。頼るものがない
※『全訳古語例解辞典(小学館)』より
一応、現代語でもあるのでしょうが、
現代では、ほとんど使わない死語――
こういう単語も、
古文の入試問題では、しょっちゅう問われます;;
【解答】…2
惟光、心地も騒ぎ惑へど、思ひのどめて、この人のたづきなしと思ひたるを、もてなし助けつつさぶらはす。
● 過去記事リンク
■も
■たづき
■もてなす
■さぶらふ
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