【夕顔293-3】古文単語「見やる」
古文で難しいのは、単語を辞書で引いて訳しても、
意味が通じない場合が多いこと;;
このブログで、訳し方の古文常識も学んでいきましょ♪
源氏物語イラスト訳 重要古語
【古文単語の覚え方】
1.現代語から想像して覚える
2.漢字のイメージで覚える
3.ゴロを利用して丸覚えする
の3つのどれかで覚えます。
今回は、【現代語】のイメージで覚えましょ♪
【今回の源氏物語】
鳥辺野の方など見やりたるほどなど、ものむつかしきも、何ともおぼえたまはず、かき乱る心地したまひて、おはし着きぬ。
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今回出てきた古文単語
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■【鳥辺野(とりべの)】…清水寺の南あたりに位置する歌枕の地名。火葬場の設けられ、遺骸を焼く煙が空に立ちのぼったといわれる。
■【の】…連体修飾格の格助詞
■【方(かた)】…方角
■【など】…婉曲の副助詞
■【見やる】…遠くを眺め見る
■【たる】…完了の助動詞「たり」連体形
■【ほど】…時
■【など】…例示の副助詞
■【ものむつかしき】…シク活用形容詞「ものむつかし」連体形
※【ものむつかし】…なんとなく嫌な感じがする
■【も】…強意の係助詞
■【何】…何。どう
■【と】…引用の格助詞
■【も】…強意の係助詞
■【おぼえ】…ヤ行下二段動詞「おぼゆ」未然形
※【おぼゆ】…感じられる。思われる
■【たまは】…ハ行四段動詞「たまふ」未然形
※【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒光源氏)
■【ず】…打消の助動詞「ず」連用形
■【かき乱(みだ)る】…心乱れる
■【心地(ここち)】…心持ち
■【し】…サ変動詞「す」連用形
■【たまひ】…ハ行四段動詞「たまふ」連用形
※【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒光源氏)
■【て】…単純接続の接続助詞
■【おはし着く】…到着しなさる
■【ぬ】…完了の助動詞「ぬ」終止形
◇ 今回は「し」にも注意しましょ♪
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☆ 本日の古文単語「見やる」 ☆
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鳥辺野の方など見やりたるほどなど、ものむつかしきも、何ともおぼえたまはず、かき乱る心地したまひて、おはし着きぬ。
問)傍線部の意味として最も適当なものを、次の中から一つ選べ。
1.鳥辺野のあたりを眺めたときなど
2.鳥辺野の方からこちらを見たときなど
3.鳥辺野の方角などをちらっと見るときなど
4.鳥辺野の方に目を向けずにいられないときなど
5.鳥辺野にいる方に思いを馳せるときなど
「見やる」という言葉は、
現代でも使います、てか、分かりますよね!?
【みやる(見遣る)】
【他動詞:ラ行四段活用】
…その方を見る。遠くその方を眺める
※Webl
対義語は「見遣す(みおこす)」=こちらを見る
こういう対義表現もセットにして
イメージとともに理解しておくと
古文で出て来たときにも、混乱せずにすみますね!
【解答】…1
鳥辺野の方など見やりたるほどなど、ものむつかしきも、何ともおぼえたまはず、かき乱る心地したまひて、おはし着きぬ。
● 過去記事リンク
■も
■おぼゆ
■たまふ
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