【夕顔258-3】古文単語「行きあかる」
古文単語帳は、目次の部分に毎日ざっと目を通し、
細かな部分を逐一覚えることよりも、
むしろ多くの古文に接することを心がけましょう。
源氏物語イラスト訳 重要古語
【古文単語の覚え方】
1.現代語から想像して覚える
2.漢字のイメージで覚える
3.ゴロを利用して丸覚えする
の3つのどれかで覚えます。
今回は、【現代語のイメージ】で覚えましょ♪
【今回の源氏物語】
胸をおさへて思ふに、いといみじければ、「などて、乗り添ひて行かざりつらむ。生き返りたらむ時、いかなる心地せむ。見捨てて行きあかれにけりと、つらくや思はむ」と、
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今回出てきた古文単語
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■【を】…対象の格助詞
■【おさへ】…ハ行下二段動詞「おさふ」連用形
■【て】…単純接続の接続助詞
■【思ふ】…ハ行四段動詞「思ふ」連体形
■【に】…順接の接続助詞
■【いと】…たいそう
■【いみじけれ】…シク活用形容詞「いみじ」已然形
※【いみじ】…ひどく悲しい
■【ば】…順接確定条件の接続助詞
■【などて】…どうして
■【乗り添ふ】…一緒に乗る
※【添(そ)ふ】…付き添う。付け加える
■【て】…単純接続の接続助詞
■【行か】…カ行四段動詞「行く」未然形
■【ざり】…打消の助動詞「ず」連用形
■【つ】…強意の助動詞「つ」終止形
■【らむ】…現在の原因推量の助動詞「らむ」連体形
■【生き返り】…ラ行四段動詞「生き返る」連用形
■【たら】…完了の助動詞「たり」未然形
■【む】…仮定の助動詞「む」連体形
■【いかなる】…どのような
■【心地【ここち)】…気持ち
■【せ】…サ変動詞「す」未然形
■【む】…推量の助動詞「む」連体形
■【見捨て】…タ行下二段動詞「見捨つ」連用形
■【て】…単純接続の接続助詞
■【行きあかれ】…ラ行下二段動詞「ゆきあかる」連用形
※【ゆきあかる】…別れて行く
■【にけり】…~てしまった
※【に】…完了の助動詞「ぬ」連用形
※【けり】…詠嘆の助動詞「けり」終止形
■【と】…引用の格助詞
■【つらく】…ク活用形容詞「つらし」連用形
※【つらし】…薄情だ。つらい
■【や】…疑問の係助詞
■【思は】…ハ行四段動詞「思ふ」未然形
■【む】…推量の助動詞「む」連体形
■【と】…引用の格助詞
◇ 今回は「む」にも注意しましょ♪
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☆ 本日の古文単語「行きあかる」 ☆
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胸をおさへて思ふに、いといみじければ、「などて、乗り添ひて行かざりつらむ。生き返りたらむ時、いかなる心地せむ。見捨てて行きあかれにけりと、つらくや思はむ」と、
問)傍線部の意味として最も適当なものを一つ選べ。
1.光源氏は私を見捨てて行ってしまったのだなぁ。
2.夕顔は私を見捨てて逝ってしまったのだなぁ。
3.あからさまに私は見捨てられてしまったのだなぁ。
4.見捨てられて別れてもう逢えないのだなぁ。
5.見捨てて行けそうにもなかったことだなぁ。
古文単語帳は、
ほとんどの高校で、副読教材として買っていますよね。
そして、進学コースでは、
毎週のように、単語テストがあることと思います。
単語帳が合わないからと、
新しい単語帳に買い換える必要はありません。
使い方を、工夫しさえすればよいのです。
たとえば、こんな単語は、
あまり単語帳に載っていないと思います。
【ゆきあかる(行き別る)】
【自動詞:ラ行下二段活用】
…別れて行く。解散して離ればなれになる
※Weblio古語辞典より
てか、この単語を知ってたって、
上の問題が解けるとは、限りませんよね;;;
要は、多くの古文にあたり、
古語のイメージを、積み重ねていきさえすればよいのです!
それが、古文目線☆
【解答】…1
胸をおさへて思ふに、いといみじければ、「などて、乗り添ひて行かざりつらむ。生き返りたらむ時、いかなる心地せむ。見捨てて行きあかれにけりと、つらくや思はむ」と、
● 過去記事リンク
■いと
■いみじ
■つらむ
■いかなる
■にけり
■つらし
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