Google Analytics アクセスの多い記事 (2017/9-2020/7) | れぽれろのブログ

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3年前に「Google Analyticsで遊んでみる」という記事を書いたことがあります。

・Google Analyticsで遊んでみる
https://ameblo.jp/0-leporello/entry-12337073787.html

Google Analyticsは無償で利用できるアクセス解析ツール、本来は商業目的でアクセス傾向を分析するためのツールですが、これを実装してみて遊んでみるのも面白いかも。ということでGoogle Analyticsを実装し、その後の約3か月間の分析結果をまとめたのが上の記事です。

これから約3年。
2017年の9月12日に実装して以降、約3年間ほったらかしにした結果、約3年間のデータが溜まっていました。
今回はこのデータを分析し、約3年間で当ブログのどの記事のアクセスが多く、どういった傾向があるのかを考えつつ、アクセスの多い記事の内容などについて
振り返って遊んでみたいと思います。れぽれろのブログの記事とアクセスに関心のある方(いるのかは不明)は、ご覧ください。
(Google Analyticsの詳細については、上のリンク先の記事を参照ください。)



まず、前回の結果です。

・ページ別アクセス数 (2017/9/12-2017/12/16)



 

約3ヶ月の解析結果、トップ15の記事で全体のアクセスの約37%を占めていることが分かります。美術系の記事へのアクセスが多いという結果です。


続いて今回の結果。

・ページ別アクセス数 (2017/9/12-2020/7/24)



3年間のアクセス解析結果です。
今回は前回とは少し集計方法を変えてみました。
前回は画像へのアクセスも含めていましたが、今回は画像アクセスは除きました。画像アクセスを含めるとどうしても画像のある美術系の記事のカウントが増えますので、このあたりを少し調整することが目的です。
また、今回はトップ20まで集計してみました。トップ20の記事で、全体のアクセスの約32%を占めているという結果です。
なお、前回より「オプトアウトアドオン」も実装したままですので、自分自身のアクセスは引き続き除外されています。
トップページが1位になっていますが、これは前回も書きましたが少し数字は怪しく、URLが上手く抽出できていないだけなのでは?という気がします。
(なお、ページタイトルが抽出できず「not set」と表示されるアクセスはすべて集計から除外しています。)

No.の欄が青色のものは、前回2017年の解析では表示されなかった記事、つまり16位より下の記事+この3年間でアクセスが増えた記事です。
No.の欄が緑色のものは、前回2017年の解析以降に書いた記事です。

このことから分かること。
トップ15は前回よりほとんど変化がなく、また、2017年12月以降に書いた記事もほとんどアクセスが上位に現れてこない、ということです。
つまり、当ブログはアクセス数だけ見る限り、2017年12月以降進歩がない(笑)ということになります。


ホガース 当世風結婚」「サロメの絵画」「夜の絵画」「ロス・カプリチョス/ゴヤ
手袋/マックス・クリンガー」「雨の絵画」「骸骨の絵画」はいずれも美術の記事で、
前回のトップ15にもランクしており、継続してアクセスが多い記事です。
2位(トップページを除くと実質1位)の当世風結婚(ホガース)の記事は、当ブログ最初期に書いた記事で、昔から圧倒的にアクセス数が多い記事。これは6位のロス・カプリチョス(ゴヤ)や12位の手袋(クリンガー)の記事にも言えることですが、そもそもネット界でこれらの絵画を扱う記事自体が少ないので、必然的に自分の記事が上位に表示されるためと思われます。試しに「当世風結婚 ホガース」「ロス・カプリチョス ゴヤ」「手袋 マックス・クリンガー」でgoogleで検索してみたところ、いずれも上位に自分のブログが表示されます。
当世風結婚は記事内にも書いた通り昔の週刊分冊の記述を参考にした記事で、ロス・カプリチョスや手袋も美術展の図録を参考にした記事ですので、これらの成果と作品の面白さの伝達に少しは貢献できているのでは?、などと感じます。

3位の「年表(美術史・音楽史)」は前回の6位からさらにランクアップしました。前回も書きましたがこの年表はかなり古い時期(ゼロ年代半ば)の作成ですので、こんなにアクセスが増えるなら真剣に作り直すことを検討する必要があるかもしれません 笑。
8位の「本棚を晒す」、11位の「本の厚みを比較する」も、何だかわかりませんが相変わらずアクセスの多い記事。本棚についてはツイッターのハッシュタグで「#本棚を晒す」のようなものもあるため、アクセスが多くなるのかもしれません。確かに他人の本棚の写真を見るのは非常に面白い。
ちなみに本棚の記事は4年前の記事で、今では本棚の様子も少し変わっています。この当時より今はさらに本棚が増築されており、今はそれでもおさまらなくなってきています。
10位の「関西弁あれこれ」も前回同様アクセスが多く、これは例文や単語経由でのアクセスが多いのかもしれません。例えば東西でアクセントが変わる有名な文章「橋の端を箸を持って走る」などで検索すると、この記事が上位に表示されます。

前回の結果には登場せず、今回トップ15にランクした記事に7位の「倍音のはなし」、13位の「交流分析③ 対話分析」があります。
倍音の記事はリクエストにお応えしてまとめた記事、対話分析の記事は19位の「交流分析① 心の構造分析」と合わせて交流分析シリーズ全5回の記事のうちの1つです。
これらの記事は今読んでもなかなか勉強になる(笑)記事。交流分析は2015年の記事、倍音は2016年の記事で、この時期の自分の文章は今よりずっと簡潔で分かりやすい気がします。(今はこの時期に比べて一文がダラダラと長い傾向にある。)
とくに交流分析の記事全5回はいま読み返してみて、自分で言うのも変ですが、かなり良いです(笑)。自分の所感を含めつつポイントが要領よくまとまっており、非常に参考になる。昨今はアドラー心理学がブームになり、交流分析も今からすればアドラーの二番煎じ感が否めない気もしますが、生きるためのある種のこころの構えに意識的になるためには、有用な分析だと思います。

2017年12月以降の記事では、9位の「近江を歩く -観音正寺-」、17位の「現代社会はどこに向かうか/見田宗介」のアクセスが多いです。
西国三十三所のお寺はすべて記事化しているのですが、なぜか観音正寺のアクセスがダントツで多い。推測される理由としては、清水寺や長谷寺などは訪れる人が多く記事も多いですが、観音正寺は誰も行かないような山の上にあるお寺ですので記事の絶対数がおそらく少なく、自分の記事が浮上しやすいということと、あとはお寺の参道にある「ことわざの道」の全文を掲載しているので、これについてのアクセスが影響しているのかもしれません。
「現代社会はどこに向かうか」は自分にとっても重要な記事で、ロジスティック曲線と環境の臨界問題については、この後の自分の様々な記事に影響を与えています。


以上、約3年間のGoogle Analytics放置結果のまとめでした。
ご興味のある方はリンク先を覗いてみても面白いかも。
とくに最近より当ブログにアクセス頂いている方は、昔の記事の方がとっつきやすいと思われるかもしれません。



ついでにもう1つ。
過去1年の結果についても分析してみました。

・ページ別アクセス数 (2019/7/25-2020/7/24)



過去3年間と大きく傾向は変わっていませんが、特徴的なのは観音正寺のランクがさらに浮上していることです。トップページを除きベスト3入りとは、我ながら非常に驚きです。これは何のご利益なのか 笑。
3年間の解析では埋もれてしまっている記事のうち、1年間だとランク入りしているのが、No.欄を赤字で表示した9位の「大阪市パノラマ地図 1924年(大正13年)」、13位の「日本社会のしくみ/小熊英二」、15位の「宮台真司のアート論 (デイキャッチャーズボイス)」、17位の「新記号論/石田英敬,東浩紀」の4本です。いずれも2018年~2019年の記事。
どの記事も個人的に印象深いので、ランクが浮上してくると何やら嬉しい。これらと観音正寺の記事が、古い記事ではなくここ数年で書いた記事のなかでよくアクセスされている記事ベスト5ということになります。

「大阪市パノラマ地図」は大正13年の地図に対し詳細にコメントした記事で、google検索でもかなり上位に表示される記事です。
「宮台真司のアート論」は社会学者宮台真司さんのラジオの語りを元に、自分なりのアート論に引き付けてコメントした記事で、当ブログのアート感が分かる記事。
「日本社会のしくみ」「新記号論」はいずれも本の感想で、今読んでもなかなかよくまとまっています。「新記号論」のアクセスが多いのは、昨年の年末に石田英敬さんご自身が当ブログのリンクをリツイートしてくださったことが大きいのではないかと思います。


ということで、昔の記事を除くと、ここ数年の当ブログと世間との関わりは、観音正寺、大阪市パノラマ地図、宮台真司さんのラジオ、小熊英二さんと石田英敬さんの本を経由して、少なからず世間に影響を及ぼしている、ということが言えそうです。
大阪市パノラマ地図や本の感想などは書いている人も少ないのでなんとなく予想が付きましたが、観音正寺は実に意外でした。
意外な結果が分かるGoogle Analytics、ご興味がある方は実装して放置してみてもきっと面白いと思います。