夜の絵画 | れぽれろのブログ

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美術、音楽、本、日常のことなどを思いつくままに・・・。

夜を描いた美術作品を並べてみます。
秋の夜長、ぼんやりと夜の絵を眺めてみるのもまた良いかもしれません。


・星月夜/ゴッホ

星月夜

夜の絵と言うと、自分は一番初めにゴッホを思い出します。
「夜のカフェテラス」「カラスのいる麦畑」(たぶん夜だと思う)など、
とくに晩年の夜を描いた作品がいいですね。
夜空の青と、光の黄色のコントラスト。
その中で特に好きなのがこの「星月夜」です。
うねうねと描かれた強烈な線と色彩が印象的ですね。
左側の糸杉(これも晩年の絵によく登場する)の配置も良い感じ。


・夜警/レンブラント

夜警

美術史上もっとも有名な夜の絵といえばこれ・・・だと思いますが、
この絵は実は昼の絵だという説もあるそうです。
・・・今さら昼だと言われても困る(←勝手な意見)。
中央やや左側の黄色い服の女の子が、なんとなく印象的です。


・夜の梅/鈴木春信

夜の梅

日本の夜を描いた作品で、一番好きなのがこれです。
ちょこんと佇む女の子と梅の木の配置が良いですね。


・夜/ベックマン

夜

先日(20世紀ドイツ美術史の回)も登場したこの絵を使いまわします。
夜の拷問を描いた、一目見ると忘れられない絵ですね。
秋の夜長と言っても、こんな夜は嫌です。


・夜の汽車/デルヴォー

夜の汽車

ベルギーのシュルレアリスト、ポール・デルヴォー。
裸体と骸骨の画家。
この人の絵も、時間的に夜の絵が多い気がします。
列車と夜と陰毛と・・・。なんとも不思議な空間です。
富山県立近代美術館が所蔵している絵で、
この絵は先日の北陸旅行で鑑賞してきました。


・光の帝国/マグリット

光の帝国

ベルギー、シュルレアリスムつながりで、この人、マグリットです。
空は青空。しかし画面下の家の前はどう見ても夜。
昼夜の時間を同時に描いた楽しい作品ですね。


・夜色楼台図/与謝蕪村

夜色楼台図

最後は蕪村に〆て頂きます。
京都の夜の街並み。
静かな雰囲気が漂う・・・なんとなく趣深いですね。
家々の屋根がなんとなく可愛らしい。

これは雪景色なので、季節は冬。
深々と冷える京都の街・・・。
自分は寒がりなので、これからの寒くなっていく季節は苦手です。


ということで、夜の絵画でした。