欧州野球狂の詩

日本生まれイギリス育ちの野球マニアが、第2の故郷ヨーロッパの野球や自分の好きな音楽などについて、ざっくばらんな口調で熱く語ります♪


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 また、起きるべきではないことが起きてしまった。日本野球連盟(JABA)が、先日ドジャースとマイナー契約を結んだ沼田拓巳投手(19、エディオン愛工大OB BLITZ)を、24日付で除名とし再登録も認めないという処分を下した一件だ。ヤフーのトップニュースなどでも紹介されているので、ご存知の方もおそらく多いだろうと思う。


『日本野球連盟、ド軍契約の沼田を除名処分…再登録も認めず』(デイリースポーツ)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130926-00000037-dal-spo


 この処分を下した理由について、日本野球連盟は「日本野球連盟の競技者身分のままドジャースと契約したこと」「NPBとの申し合わせ事項により、NPB球団がドラフトで獲得できない身分であるにもかかわらずMLBの球団と契約したこと」などを問題視したと伝えられている。前者に関しては、報道を見る限りでは確かに規定をしっかりと把握していなかった沼田投手サイドの手落ちであるように思えるし、これは擁護のしようがないだろう。


 ただ、俺が違和感を覚えるのは後者の方だ。NPBとの申し合わせ事項があることを理由に、日本人選手がMLB球団と契約を結んだことに対して処分を下すのは、果たして適当なことと言えるんだろうか。そもそも、JABAが問題としている日米間の選手獲得についてのルールは、きちんとした実態を以て存在しているものなのか?今回は俺が不自然だと感じたこの部分について掘り下げ、果たしてJABAの行動が正当なものなのかについて考察してみたい。


 まずは、NPB、MLB、JABAの三者の間で、選手の移籍や獲得についてのルールがどのようになっているのかどうかを見てみよう。NPBとJABAの間には、NPBによるJABA所属選手の獲得についての申し合わせ事項が前述のとおり存在し、これによれば社会人チームに所属して2年が経過しない選手は、NPBのドラフトにかけることはできないことになっている。現在はNPB球団に選手として入団するためには、育成選手も含めてドラフトにかからなければならない規定になっているため、これはすなわち「社会人球界に1度入れば、2年間はNPBには入れませんよ」ということを意味する。


 またNPBとMLBの間では、「お互いのドラフト候補になっているアマ選手には、手を出さないようにしようね」という紳士協定がある。これによって、安易な引き抜き合戦を防ごうというのが目的になるわけだけど、実はこの紳士協定というのが曲者で、端的に言えば「双方の暗黙の了解」でしかない。契約書はもちろん、(法的拘束力のない)覚書すらも存在しないような存在であり、その気になれば「いつでもひっくりかえせるような」代物に過ぎないんだ。


 そしてMLBとJABAの間には、そのような協定自体がそもそも存在しない。JABAの立場としては「NPBを通じて、MLBには協定の順守をお願いしている」という状況なんだけど、そもそもNPBとMLB両者の取り決め自体が実体のないものであるうえ、JABAとMLBの関係はNPBを通じた間接的なものにすぎない以上、MLB側に「約束を守ってもらう」ための根拠としてはあまりに薄弱だと言わざるを得ない状況だ。


 これらを見たうえで、改めて問い直したい。JABAが沼田に課した「除名」という処分は、果たして適正と言えるだろうか。俺はノーだと思う。そもそも選手との契約という超重要事項について国際取引をするうえで、双方が守るべき成文化された共通ルールの1つも作れないということ自体、完全に間違ってるよ。はっきり言って国際常識が全くないし、「お前ら国家レベルでやる仕事舐めてんのか」と言われても仕方ない。


 俺が今ベースボールブリッジで取り組んでいる、イラン代表の日本人指揮官候補を現地に派遣するプロジェクトも、まさにこうしたことの積み重ねで続けているものだ。どのように物事を進めていくのか、あるいは監督候補者の現地での行動予定については、逐一相手にこちらの要求をはっきりと伝えたうえで、双方が合意した内容をWordやExcelにまとめている。日本人同士のやり取りであれば、お互いに同じ文化の中で育っているから行き違いは少ないだろうけど、相手とのバックグラウンドがまるっきり異なる海外との取引ではそうはいかない。暗黙の了解だけで進めると必ず認識の違いが起きるし、トラブルが起きた時に誰も責任を取れなくなってしまうんだ。


 今回の沼田の一件は、まさに日米間での「認識の違い」が起きたことが原因だと俺は思う。日本の立場からすれば、「今年のNPBドラフトに参加できない立場」である沼田をドジャースが獲得したことは「NPB球団が獲得できないのをいいことにいきなり横取りした、卑怯な行為だ」と映るかもしれない。しかし、ドジャースサイドからしたらどうだろう。「今年のNPBドラフトにかからない選手であるということは、沼田は紳士協定でいうところの『ドラフト候補』ではない。従って我々が接触を控えるべき選手ではない。そもそも、JABAとMLBの間には選手移籍に関するルール自体がないのだから、我々が獲得したとしても問題はないじゃないか」と解釈されたとしても何ら不思議なことじゃないだろう。


 そういう解釈の違いを生む余地を与えてしまったこと、これは明らかにJABAのミスだと言わざるを得ない。もし、「NPBドラフトにルール上かけられない選手」の身分も含めて縛っておきたいのであれば、きちんとMLB側と選手移籍に関する協定を(文書ベースで)結んでおくべきだったんだ。もちろん、NPBも同様にね。そもそもそういう備えをしていなかったから今回のような事態が起きたのに、それを棚に上げてドジャース側に対して「遺憾の意」を表明する。これは同じ日本人の俺からしてもはっきり言って理解不能だよ。


 結果的に、この一件のしわ寄せは全て契約してもらった側である沼田に、「除名処分」という最悪の形でいってしまった。これは絶対に看過してはならないだろう。既に述べたような移籍に関する協定を結ぶこと、これは選手自身の身分をきちんと保護するという意味でも大事なことなんだ。その重要な作業を怠っておいて、選手1人に全部責任転嫁する行為が卑怯なものと言えないなら、この世の中の正義や倫理は一体どうなってしまうんだ?


 もちろん、「JABA競技者の身分のまま契約したこと」「チームにも知らせないまま契約の話を進めたこと」など、沼田にも落ち度はある。だから、彼が何らかの処分を受けることそのものに関しては別に異論はない。ただ、それにしても厳重注意などの他の処分で十分事足りたはずで、除名までする必然性は感じられない。犯罪行為を行ったわけでもない19歳の若者に下す処分としては、あまりにも重すぎるんじゃないのか?


 今回の「沼田事件」を見ていて改めて思うのは、あまりにも日本球界の構造が歪すぎる事、もっとシンプルで明快な形で運営していくべきだということについてだ。いい加減、日本のプロアマはお互いに「縄張り争い」なんてやめるべきじゃないのか。元々違う組織として発展してきただけに、自分たちの「シマ」は守りたい。でも、完全に関係を断絶したら日本球界が立ち行かなくなるから、小手先の取り決めで何とかする。そうやってやれプロ志望届がどうの、プロ経験者による学生への指導制限がどうのと、事をわざわざやたら複雑にしてきた結果、その歪みの間でこういう悲劇が起きてしまったんだ。


 同じ野球人同士、いつまでこんな不毛なことやるつもりなのさ?もう余計な垣根なんて全部取っ払って、誰の目から見ても分かりやすい形の日本野球にしてくださいよ。こんな事件が起きたって、結局最後は誰の得にもならないんだからさ。

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 昨日は俺にとって、非常に長くタフな一日となった。なぜなら、3連勤の最終日となる17時間勤務を終えた後、普段は直行する自宅には戻らずに、そのまま東京ドームに向かっていたからだ。現在の東京ドームといえば、言わずと知れた都市対抗野球の開催期間。今日から2連休とはいえ、なぜわざわざ夜勤明けでの観戦に行っていたのかというと、昨日の第2試合である東芝-Honda戦を、スリランカ人審判のスジーワ・ウィジジャヤナーヤケさんが裁くことになっていたからだ。


 スジーワさんといえば、元スリランカ代表の左腕エースで、NPB選手会とも協力して、母国への野球道具送付活動を行っていたことでもおなじみ。スリランカ球界にとってはなくてはならない存在として、国際野球ファンの皆さんの間でもおなじみだろう。現在は九州の方で、大学野球の審判をされているそうだ。普段はホテルマンとして働いてらっしゃるそうで、その意味でも何となく個人的にはシンパシーがある(笑)。


 今回、俺が彼の出場を知ったきっかけは、もともと彼とフレンド同士だったフェイスブックで、今回の試合に誘われたからだ(と言っても個人的なものじゃなく、1000人以上もいるフレンド全体に向けてのお誘いだったんだけどね)。実は、この日の彼の出場は、外国人としては大会史上初めてのことなんだそう。野球の本場であるアメリカ、国民の間で野球が熱狂的な支持を受け、日本ともつながりの深い台湾、あるいは、外国人選手の輸入先として、比較的メジャーな存在であるブラジルなどを差し置いて、スリランカ人が今回抜擢された。これは国際野球ファンとして、ぜひとも見に行かねばというわけで、疲労や睡魔なんぞぶっ飛ばして見に行ったというわけ(なお、無意識のうちにエネルギーを使い果たしていたせいか、18時ごろに帰ってきてから今朝5時まで爆睡してしまい、更新がこんな時間になってしまった模様)。


 この日俺が観たのは、第1試合のJR東日本-富士重工業の試合を含め、計2試合。俺にとっては、自身初となる社会人野球の生観戦だ。以前、神宮に早慶戦を見に行った際、Twitterでのフォロワーさんを通じて知り合った、大学の野球好きの後輩(ご家族が務めてらっしゃることもあり、大の東芝ファンらしい)とも合流し、第1試合はJR東日本に近いライト側、第2試合は東芝に近いレフト側スタンドで、ちょくちょくおしゃべりしながら試合を見ていた。


 まず中に入って驚いたのは、各チームの応援団の規模だ。この日観た4チームとも、チアリーダーやブラスバンドに率いられた、大規模な応援団を連れてきていた。特に驚かされたのが、第1試合で見たJR東日本のそれだ。彼らは一塁側に陣取っていたんだけど、ライトスタンドのすぐそばまで、一面コーポレートカラーの緑と、チアスティックの黄色で埋め尽くされていた。応援団に関しては、試合が始まってからもどんどん人が増えていく東芝も負けてはいなかったけど、JR東日本の大応援団には、さすがの後輩も「あれはヤバいですよ」と目を丸くしていた。本当は、第1試合の間はずっと寝てるつもりだったんだけど、結局音が大きすぎて寝られず。見通しが甘かったね(笑)。


 そして2つ目に驚いたのが、予想していた以上に投手のレベルが高いこと。この日観た2試合は、第1試合が3-1でJR東日本、第2試合が3-0で東芝の勝利と、どちらも1点を争う接戦だった。特に第2試合のカードは、それほど社会人野球には詳しくない俺でも知っている、好打者として有名な多幡雄一と西郷泰之(ともにHonda)が出ていたこともあり、もっと点の取り合いになるのかと思いきや、全然そんな流れにはならず。長打も両チーム1本ずつだけで、終盤まで1-0の展開が続いた。お互いの打線にとっては、フラストレーションがたまる試合だったかもしれないね。


 その第2試合、スジーワさんは三塁塁審として、1試合を見事に裁いてみせた。一番の見せ場は、1-0で迎えた8回無死二塁の場面からのHondaの送りバントを、東芝の守備陣が素早く三塁に転送した場面。非常に際どいタイミングだったんだけど、スジーワさんは自信を持って「アウト」のコール。これがセーフになっていれば、無死一、三塁。チャンスで多幡と西郷にも回るという、Hondaにとっては非常に得点の期待度の高い場面にもなっていただけに、終盤の流れを形作るうえでは、物凄く大きなプレーだった。スジーワさん自身は試合後、「100%の自信を持ってよくできた」と語ったそうだ(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120719-00000112-mai-base )。


 今大会で、スジーワさんが審判として出場を果たしたことは、単に「大会史上初の、外国人審判の出場」という言葉だけでは語れないような、物凄く大きな意義があると思う。それは、スリランカという南アジアの成長株からやってきた1人の野球人が、アジア球界の筆頭国である日本において、国際大会にも出るようなレベルの選手たちのプレーを、肌で体感することができたということだ。百聞は一見にしかずとことわざでもいうとおり、単に人づてに聞いたり、あるいはテレビなどの媒体を通して見たりというだけじゃ、本当の意味での凄さは伝わらない。やっぱり、最後は自分自身で触れなければ、リアルな感覚にはならないんだろうなと思う。


 ヨーロッパにおけるフランスが、ちょうど吉田義男さんの指導の下強くなったように、スリランカもまた、日本球界との関係を強めながら、自身の力を大きく伸ばそうとしている。その最先端を走り続けているスジーワさんが、今回社会人野球の全国大会に出たということは、彼の母国の野球にとって、とてつもないプラスになることは間違いないだろう。もともと彼が今大会に出ることになったのも、「スジーワさんに南アジアでの野球指導者になってもらいたい」という、彼を推薦した福岡県野球連盟の思いがあったからなんだそうだ。彼が自身の経験を母国にも伝え、それに刺激を受けた母国の選手たちがさらに強くなって、やがては選手として日本の地を踏むなんてことがあったら、それは本当に素晴らしいことだよね。


 これまで日本球界全体としては、例えば海外にアカデミーを作ったり、MLB入りを目指す選手向けにトライアウトを開催したりしている、アメリカ球界の動きと比較すると、野球を通じた国際貢献という面においては、残念ながらあまりインパクトのある動きはできなかったと、自分自身は思っていた。ただ、日本でもちゃんとこういう取り組みがあるというのは嬉しく思うし、これからも機会があれば、どんどん人材交流は進めてもらいたいなと思っている。単に実力が高いというだけじゃなく、同じ野球をプレーする仲間にも積極的に手助けができてこそ、真の意味での「アジアの盟主」だと思うからさ。


 スジーワさんは、今日10時からの試合でも、審判としてグラウンドに立つらしい。また彼は、都市対抗に続いて「甲子園でも審判をしたい」という夢をお持ちなんだそうだ。日本球界にとっても、スリランカ球界にとっても、そしてもちろん彼自身にとっても、その夢の実現は非常に大きな出来事であるはずだ。是非、その夢を叶えてほしいと思うし、1人の国際野球ファンとして全力で応援したい。彼が都市対抗の試合に出られたことは、1つのゴールかもしれないけど、それは同時に新たなスタートでもあると思うんだ。お互いに立場は全く違うけど、俺も曲がりなりにも国際野球に関わる1人の人間として、彼から大きな刺激を受けながら、これからも日々頑張って行きたいと思う。

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 ここ最近、ずっと2chのWBCスレ にお邪魔してるんだけど、1月29日のIBAF総会まではなかなか新情報が出てこなさそうなこともあって、皆待ちくたびれてるところがある。で、もう半ばやけくそになっているのか(笑)、昨日の夜に多かったのが、昨年末のアジア大会で決勝進出を果たせなかった日本代表へのディス。「何でもっといいメンバー選ばなかったのか」とか、「結果残せてないのにでしゃばってきやがって」みたいな風潮が、結構このスレの住人の間では強い。まぁ、国際大会で日本が勝つことを望んでるゆえの意見ではあるんだけど。


 アジア大会の時の日本代表は、社会人と大学生の混合で結成されていた。ただ、社会人の方は日本選手権と重なっていたこともあって、榎田(阪神)や美馬(楽天)といったプロ入り内定者も中にはいたとはいえ、お世辞にもトップクラスの選手を派遣できていたとは言い難い。一方で、アジアのライバルである韓国や台湾は、NPBでプレーする選手やメジャーリーガーまで送り込んだ、文字通りのガチメンバー。特に韓国は主力選手の兵役免除がかかっていたから、文字通り死に物狂いで本戦に臨んでいた。選手層の厚みが日本の自慢とはいえ、さすがにこれだけ顔ぶれやモチベーションに差があれば、こういった国相手には勝ちきれないのは事実。結局日本はお膝元のアジア大会では金は取れず、結局銅メダルに終わってしまったのは、以前も書いた通り。


 今の日本の問題点は、プロとアマに国際大会への出場権が分散していて、なおかつお互いにつながりがないことだと思う。「つながりがない」とは、例えばサッカーのように「アジア大会で活躍すれば、数年後のWBCで代表候補になれる」とか、「自チームで新レギュラー候補(プロ若手の場合)」といった、将来的な選手のキャリアにおけるメリットがないこと。「外国で外国人投手の球を打つこと」が必ずしも評価対象になっていないから、件のスレでアジア大会が揶揄されているように、国際大会に出ることが「慰安旅行」以上のものになっていないんだ。


 そうした現状を変えるためには、やはり「日本の野球」というものをプロ野球以下、1つにまとめる必要があると思う。他国の野球代表や日本国内の他競技がすでにそうであるように、「日本の野球をどう体系的に強化していくか」を考える組織の設立が望まれる。そのうえで、企業チームがどんどん廃部に追い込まれている、現在の社会人野球の構造にも、一大再編が必要になるんじゃないだろうか。


 「独立リーグに組み込む」「NPBの三軍を委託する」など、再編の仕方にはいろいろとアイデアがあるだろう。俺の考えは、「ヨーロッパのようなセミプロリーグに再編したらどうか」というものだ。具体的には、アイデアは次の2種類。


①東西8チームずつの16球団からなる1部リーグを頂点に、2部、3部と実力別にリーグを結成。1つのチームと6試合ずつ、合計42試合のレギュラーシーズンを経て、両地区の1位同士が決勝で対決。両リーグの最下位は2部の地区優勝チームと入れ替わる。


②比較的地理的に近い都道府県で8チーム程度のリーグを作り、地区ごとに42試合のリーグ戦を戦う。そして、各リーグの1位チームが、秋の日本選手権で日本一を決める。四国・九州ILやBCリーグ、JFBLといった既存の独立リーグにも参加してもらってもいい。


 参加する選手には、平日を仕事と練習に充ててもらい、毎週末に各地でリーグ戦を実施する。セミプロなので、クラブから野球選手としての給料も支払う(安くても入場料もちゃんととる)けど、原則としては兼業で食い扶持を稼いでもらうのが前提だ。もちろん、旧社会人の中で特に裕福なチームには、これとは別に結成するNPBの三軍リーグを委託してもいい(セミプロ覇者とNPB球団との交流試合の実施や、プロから選手を期限付きでレンタルできる制度など、プロ側との交流も必要だろう)。一発勝負のトーナメント方式より、必ず一定数の試合が確保できるリーグ戦を戦うことによって、少しでも試合経験値を高めることが重要だ。


 そしてもう1つ、このセミプロリーグの選手には、将来的にWBCでの代表候補となることを前提に、国際試合にも積極的に出てもらう。試合システムをヨーロッパ各国リーグに合わせたのは、将来的に国際球界の第3勢力になることが予想されるヨーロッパ勢と、数多く試合をこなすことを念頭に置いているためだ。年間144試合を戦うプロの場合、日程を中断してまで国際試合を戦うのは厳しい場合もあるけど、試合数が少なく日程が機動的なセミプロであれば、比較的簡単にリーグ戦を中断し、外に出向くことができる。もちろんリーグ戦では球数制限、そして②の方式の場合では、決勝戦たる日本選手権にはダブルエリミネーションを導入し、少しでもWBCの仕組みに慣れてもらうことも大事だ。将来的にプロを目指す選手、日本代表を目指す選手、そして残念ながらプロに行くまではやや足りないが、それでも現役を続けたい選手、それぞれにとっての受け皿にできたらいい。


 色々と議論があっちこっちに飛んだかもしれないけど、大事なのは国内の試合と国際大会をどう両立するかということ。今の球界の仕組みは、国内だけで見れば確かに優れたものかもしれないけど、国際大会を戦う上ではまだまだ不都合が多いと思う。今後国際的なスポーツへと脱皮していくことを目指している野球界。そのアジアの一翼を担っている日本球界にも、今後大きな変革が必要なんじゃないだろうか。

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