欧州野球狂の詩

日本生まれイギリス育ちの野球マニアが、第2の故郷ヨーロッパの野球や自分の好きな音楽などについて、ざっくばらんな口調で熱く語ります♪


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 国際野球ファンにとって、朗報と言える知らせが飛び込んできました。ともにパイレーツ所属のドヴィダス・ネベラウスカス投手(24)とギフト・ンゴエペ内野手(27)が、揃って自身初の一軍昇格を果たしたのです。リトアニア出身のネベラウスカス、南アフリカ出身のンゴエペとも、それぞれの母国で生まれ育った選手として史上初の大リーガーとなります。

 

 2010年6月にアマチュアFAとしてアメリカ球界に飛び込んだネベラウスカスは、その後当初の所属球団だったヤンキースからパイレーツに移籍。2015年からは先発からリリーフに転向し、これがメジャー昇格につながる大きな転機となりました。マイナーのトッププロスペクトによるオールスター戦「フューチャーズゲーム」への出場を経て、昨年の11月からは40人ロースターにも登録。メジャー昇格が秒読みとなっていました。

 

 デビュー戦となった24日のカブス戦では、3-13と大量ビハインドで迎えた8回から登板。2回25球を投げてうち15球がストライク。1奪三振、被安打2、1失点という内容でした。ネベラウスカスは、MLBがヨーロッパエリートキャンプをスタートさせて以降に誕生した欧州生まれ欧州育ちの大リーガーとしては、アレックス・リッディ(イタリア)、ドナルド・ルッツ、マックス・ケプラー=ロシツキー(いずれもドイツ)に続く史上4人目となります。

 

 一方のンゴエペは、長らく南アフリカ代表の切り込み隊長を担ってきたアフリカ野球を代表するプレーヤーの1人。2008年にパイレーツと契約し、現在は弟のビクターとともに兄弟でプレーしています。こちらはネベラウスカスよりも一足早い2015年に40人ロースター入りを果たし、その後はAAA級インディアナポリスで昇格の機会を伺っていました。

 

 2012年にはA+級フロリダステートリーグで、最も守備が優れた遊撃手に選ばれるなどその守備力とスピードには定評のあるンゴエペですが、打撃にはまだまだ改善の余地があることも事実です。昨年はAAA級で102試合に出場したものの、試合数を大きく上回る130三振。打率も.217と低空飛行でした。ただ、WBC予選のオーストラリア戦では、楽天でもプレーしたトラビス・ブラックリーから先頭打者本塁打を放つなど、ツボにはまった時には意外性を発揮できるポテンシャルもみせています。

 

 実はこの2人、それぞれの出身国で初の大リーガーという以外にも共通点が。それは昨年8月に、オハイオ州トレドの飲食店で喧嘩騒ぎを起こし逮捕されてしまっていることです(他に、オーストラリア代表のワーウィック・ソーポルド投手も逮捕)。この一件を理由とした謹慎処分により、本来なら9月にも実現するはずだった2人の一軍昇格はこの時期まで持ち越されることとなりました。

 

 ただ、時期こそ遅れたとはいえメジャーの大舞台に呼ばれたということは、アスリートとしては評価されているのは疑いようのない事実。過去にやらかしてしまったことは大変残念ではありますが、これから2人がこのエピソードを笑い話にできるくらい、一軍の舞台で大活躍してくれることを祈るばかりです。

 

 リトアニアは現在WBSC世界ランキング38位。ヨーロッパ選手権では予選Bに所属しています。カウナス・リトアニカやスポルト・ヴィルカイ・ヴィルニウスといったクラブの名前はたびたび当ブログでも取り上げていますが、国際舞台ではオランダやイタリアといった国々と比べれば実績のある国とは言えません。そういう国からネベラウスカスのような存在が登場したということは、まさしく真に優れたタレントは世界のどこからでも登場しうることの証明と言えると思います。

 

 一方、南アフリカは世界ランキング29位。アフリカ大陸においては常に、他の追随を許さない圧倒的な地位を占める絶対王者として君臨してきました。過去4度のWBCにも予選ラウンドを含めて全て出場しており、マイナーにもそれなりに人材を送り込んだ経験を持つことから、国際的にはリトアニアよりも存在感は上と言えるかもしれません。ただ、アフリカ大陸そのものがこれまで大リーガーを一度も生み出せていないという事情もあり、その意味でンゴエペの昇格は歴史的快挙と言えるでしょう。

 

 2人の長い航海は、まだ新章のスタートを迎えたばかり。これから目の前にどんなことが待ち受けているかわかりませんが、是非その旅路が素晴らしいものとなるよう祈りたいと思います。ネベラウスカス投手、ンゴエペ内野手、メジャー昇格おめでとう!!Congratulations!!

 

ソース一覧

http://www.mister-baseball.com/dovydas-neverauskas-historic-mlb-debut/

https://twitter.com/ken_rosenthal/status/857252308496912385

http://bleacherreport.com/articles/2660689-gift-ngoepe-dovydas-neverauskas-warwick-saupold-arrested-details-and-reaction

http://www.wbsc.org/ja/rankings/

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 リトアニア人右腕のドヴィダス・ネベラウスカス投手(23)が、所属するパイレーツの40人ロースター入りを果たしたことがわかりました。来シーズン以降、リトアニアで生まれ育った選手としては史上初めての大リーガーとなるチャンスを手にしたことになります。

 

 ヴィルニウス出身のネベラウスカスは、2009年にパイレーツに入団し翌年ルーキー級のGCLパイレーツでデビュー。そこから足がけ7年の道のりでメジャー一歩手前まで上り詰めてきました。今季はAAA級インディアナポリスで25試合、AA級アルトゥーナで22試合の計47試合に登板し、合計で4勝4敗、防御率3.10という好成績をマーク。夏場には、マイナーのトッププロスペクトたちのみが出場を許される「フューチャーズゲーム」にも、世界選抜の一員として出場しています。

 

 最速95マイル(約153km/h)の剛速球を武器とするネベラウスカスですが、その才能が本格的に開花したのは先発からリリーフに転向した2015年以降。先発ラストシーズンとなった2014年はA級ウェストバージニアで27試合に登板し6勝12敗、防御率5.60という成績だったのが、翌年には3チームで計31試合に投げて防御率3.16まで改善したので、このコンバートは成功と言っていいでしょう。

 

 実は、ネベラウスカスのMLBデビューは今年9月にも実現するはずでした。ところが、一軍の出場枠が40人に拡大するその直前にバーで喧嘩騒ぎを起こし逮捕。2016年シーズンいっぱいは球団から謹慎処分を受ける羽目になってしまい、デビューは2017年以降に持ち越しとなった経緯があります。ちなみに、この事件で一緒に逮捕されたのは南アフリカ代表のレギュラー遊撃手としておなじみのギフト・ンゴエペ内野手と、オーストラリア代表のワーウィック・ソーポルド投手(現タイガース)。国際野球ファンにとってはあまり思い出したくない一件ではあります。

 

 いずれにせよ、ネベラウスカスはこれで来春のスプリングトレーニングにおいて、一軍キャンプに参加することが内定。他のリリーフたちのコンディション次第では、開幕ロースター入りという可能性も出てきました。バルト海沿岸の小さな国リトアニアの野球少年たちにとっては、彼のデビューはとても勇気のもらえるものであるのは間違いないはず。新しい歴史が生まれる瞬間を、心待ちにしていたいと思います。

 

ソース

http://www.mister-baseball.com/dovydas-neverauskas-added-40man-roster-pittsburgh-pirates/

http://www.milb.com/player/index.jsp?player_id=596720#/career/R/pitching/2016/ALL

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 イギリスのテレグラフ紙が、2012年のロンドン五輪の際に建設されたオリンピックスタジアムが、早ければ2017年にもMLBの欧州公式戦の会場として用いられる可能性があると報じました。

 オリンピックスタジアムは来年の夏から、イングランドプレミアリーグのウェストハムユナイテッドが本拠地として使用することが決まっており、現在シーズンインに備えて改修工事中。リニューアル作業の中には、現在8万ある収容能力を5万4000まで落とすオペレーションも含まれています。テレグラフ紙の記事では、元MLBヨーロッパのチーフであるクライブ・ラッセル氏が、在職当時の2012年に発言した「野球の試合を開催するには十分な大きさだ」というコメントを紹介。ロンドンではNFLやNBAの公式戦が既に成功を収めている他、ラッセル氏が務めていたMLBヨーロッパのオフィスも存在します。以下は原文記事の和訳です。

(テレグラフより)
 オリンピックスタジアムのオペレーターたちは土曜日の夜、ヨーロッパで史上初めて行われるMLB公式戦開催のための交渉の席にあった。テレグラフスポーツが入手した情報によれば、ロンドン五輪の折にメインファシリティとして用いられたこのスタジアムにおいて、早ければ2017年にも公式戦数試合を実施するためのシリアスな交渉が行われたということだ。

 MLBは2012年の3月の時点から、ヨーロッパにおいて公式戦を実施するための準備をスタートさせており、オリンピックスタジアムもその候補地の1つとなっていた。彼らのイギリスへの進出は、聖地ウェンブリーで行われるNFLのロンドンゲームズや、O2アリーナを舞台とするNBA公式戦の成功にも裏付けられたものだ。そして最終的に、MLBは「イギリスにおけるアメリカンスポーツの開拓」という一大プロジェクトに身を投じることを決断した。その舞台としてオリンピックスタジアムが選ばれたのだ。

 2012年の時点で、MLBヨーロッパのクライブ・ラッセルはこう発言している。「オリンピックスタジアムは、プロ野球の試合を開催するには十分な大きさだ。ボールパークとしては完全とは言えないかもしれないが、間違いなく素晴らしいホストとなるポテンシャルを有している」

 ストラトフォードにあるスタジアムのフィールドの広さを、MLB側は既に測り終えているとラッセルは付け加える。「フィールドの大きさは若干タイトだ。線を引いて区分けするのには若干苦労するだろう」とは彼の弁だ。総工費4億2900万ポンド(約792億円)を要したスタジアムは、現在2億7200万ポンド(502億円)をかけて改修工事に臨んでいる。念頭にあるのは、来夏始まるウェストハムユナイテッドとの99年間にわたるテナント契約だ。工事の中には、屋根の設置と客席数の減少(8万→5万4000)も含まれている。

 スタジアムのオーナーであるロンドンレガシーデベロップメント社(LLDC)は、今年初めにフランスの商社であるヴィンチ社を指定管理者に任命した。ウェストハムがホームゲームを実施しない際に、このスタジアムで行われるスポーツ・文化イベントのマネジメントが彼らの役割だ。

 近年、MLBの公式戦はしばしばアメリカ国外で実施されてきた。日本やメキシコ、プエルトリコがその舞台となっている。もっとも最近行われたのは、オーストラリアのシドニークリケットグラウンドを舞台に戦われた、ロサンゼルス・ドジャース―アリゾナ・ダイヤモンドバックスの2連戦だ。このシリーズでは、ドジャースがいずれの試合でも勝利を飾っている。

 今シーズンは台湾でも公式戦を行うプランがあったが、残念ながら交渉がまとまらずとん挫した背景がある。また、同じヨーロッパではオランダ・アムステルダムも「ヨーロッパシリーズ」の開催地としてロンドンとともに検討対象となっている。ラッセルの言葉を借りるなら、2012年ではアムステルダムが招致レースを制する「最有力候補」だった。なお、MLB側はロンドンシリーズの開催にあたってヴィンチ側と行われた交渉について、特段のコメントを発表していない。

 LLDCのスポークスマンは、今回の工事に関して次のようなコメントを発表している。「我々はオリンピックスタジアムを、ワールドクラスの多目的型スタジアムに改造する予定だ。ウェストハムユナイテッドらとのホームスタジアムとしての長期契約はもちろん、それ以外のスポーツや文化イベントの誘致によってスタジアムの価値を最大限に高めるためのオペレーターも既に手配している」

ソース一覧
http://www.mister-baseball.com/2012-olympic-stadium-london-potential-host-mlb-games/
http://www.telegraph.co.uk/sport/othersports/baseball/12010124/Olympic-Stadium-moves-closer-to-staging-the-first-ever-Major-League-Baseball-game-in-Europe.html
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