欧州野球狂の詩

日本生まれイギリス育ちの野球マニアが、第2の故郷ヨーロッパの野球や自分の好きな音楽などについて、ざっくばらんな口調で熱く語ります♪


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 アイルランド国内における野球の普及・強化を目的に活動する「ベースボール・ユナイテッド・ファウンデーション(BUF)」のジョン・フィッツジェラルド会長が、第5回WBC(2021年)予選ラウンドにおけるアイルランド代表の新規参加に向けたアピールを目的に、MLBのロブ・マンフレッド・コミッショナーとの直接会談に臨む方向であることが分かった。

 

 アメリカが見事初優勝を飾った第4回大会の余韻もまだ冷めない中、アイルランドが早々と4年後に向けて手を打った。目指すのはもちろん、同国初となるWBC予選への参戦だ。念頭にあるのは、早くも噂されている第3回大会以来となる参加国数の拡大。そして、この3月に旋風を巻き起こし台風の目となった、イスラエルの躍進劇だった。

 

 「イスラエルは今回が初の本大会参戦だったにもかかわらず、1次ラウンドで3連勝を飾るなど素晴らしい戦いぶりを見せたと思う。ユダヤ系アメリカ人が主体のチームだったとはいえ、同胞たちの活躍はイスラエル国内の野球ファンや子供たちにとってもきっと刺激的なものだっただろう」とフィッツジェラルド会長は言う。「彼らイスラエルと同じように、我々アイルランドも北米には巨大な同胞のコミュニティを持っている。そしてその中には、プロや大学、高校で活躍している有力な選手がたくさんいるんだ。今度は我々がイスラエルのように、導火線に火をつける役割を担いたいんだよ」

 

 およそ3億2000万人いるアメリカ国民のうち、アイルランド系アメリカ人は実に3600万人、総人口の約12%を占める一大勢力だ。その多くは、完全にアメリカ社会に同化した現在でもアイリッシュとしてのアイデンティティを捨て去っていない。毎年3月17日の聖パトリックの祝日は、21世紀の現在でも彼らにとっての一大行事。アイルランドのナショナルカラーである緑色を取り入れたユニフォームやキャップを身に着けてプレーする日として、MLBでもすっかりお馴染みとなっている。

 

 2015年にレイズで153試合に出場し打率.281、17本塁打、68打点の成績を残したローガン・フォーサイス内野手(ドジャース)、昨季は自己最多64試合登板で防御率2.08と活躍したダン・ジェニングス投手(ホワイトソックス)など、MLBでも実績を残しているアイルランド系プレーヤーは少なくない。第4回大会ではアメリカ代表の一員として優勝メンバーとなった、ダニエル・マーフィー内野手(ナショナルズ)もアイリッシュアメリカンだ。

 

 現在は世界ランク49位に低迷し、自国におけるベースボールプログラムも発展途上のアイルランドだが、国籍既定の緩いWBCならまさに今回のイスラエルのごとく、彼らの力を借りて強力なチームを編成することも可能。実際、BUFでは昨年の段階から代表資格(少なくとも両親または祖父母のうち1人がアイルランド生まれ)を有するアイルランド系アメリカ人選手に対する、アイルランド代表への参加呼びかけを実施しているという。

 

 今回の会談実施への動きについてはマンフレッド氏も認めており、歓迎する意向を示している。「アイルランド代表に関するジョンの提案を心から歓迎したい。第4回大会において、WBCはグラウンド内外における大きな成功と、未来に向けた新たな可能性を示した。その可能性をどう形にしていくかを考えるうえで、アイルランドのような意欲ある国からの提案は重要だよ」(マンフレッド・コミッショナー)

 

 一方で、今後の大会フォーマットをどのようなものにしていくのかは、現時点ではまだ決まっていないことの方が多いという。「実際のところ、我々にはまだ議論せねばならないことがたくさんあるんだ。予選ラウンド1つとっても、例えばこれまで4か国×4グループで行っていたのを6か国×4グループにするのか、それとも新たに予備予選を設けるのか。そうした点はこれから時間をかけて練り上げていかなければならないものであり、だからこそこれまでは招待をかけてこなかった国々ともひざを突き合わせて話し合う必要があるだろう。ただ一つ、今の段階で私が確実に言えるのは…、今日が4月1日であるということだね」

 

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 はい、大変お待たせいたしました。当ブログでは2年ぶりとなるエイプリルフールネタでございます。北欧のスウェーデンやノルウェーでは、フェイクニュースを流したとの風評被害を恐れて新聞各紙がジョーク記事を自粛するという記事もYahoo!では出ていますが、うちのブログではその程度のことで自重なんかしないんだぜ。

 

 ちなみにこの記事で書いている内容、一応やや強引に創作ネタとしてオチをつけてはいますが、個人的には割と本気で遅かれ早かれ本当に起こりうることだと思っています。実際、アイルランドってヨーロッパ選手権予選Cでもそこまで結果残せてないにもかかわらず、こういう移民が使えるという理由で結構前(それこそ第3回WBCより前)から、海外の国際野球クラスタの間では新規参加候補に挙げられてたりするんですよね。

 

 ついでに言うと、BUFは創作などではなくニューヨークに本部を置くれっきとした実在の組織であり、彼らによるアイルランド系アメリカ人の代表へのリクルートも、近い将来のアイルランド代表のWBC参戦を念頭に置いた重点政策として、実際に行われていることです(http://baseballunitedfoundation.org/press-release-open-call-for-eligible-irish-american-baseball-players/)。かつては自分も彼らに対して少額ながら寄付をし、見返りとしてアイルランド代表黎明期の活動を描いたドキュメンタリーのDVDを頂いたこともあります。彼らの長年にわたる活動は是非報われてほしいと思いますし、このネタが時期に実話へと変わることを願っています。

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 世界野球・ソフトボール連盟(WBSC)が、このたび第4回WBCでの結果を踏まえた最新の世界ランキングを発表しました。

 

 今回のランキングでは、ベスト10以内にアジア、ヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニアの5大陸に属する国々がランクインしています。上位7位までに順位の変動はなし。ただ、WBCで初優勝を決めたアメリカ(2位)は今大会で450ポイントを獲得し、1位日本との差を321ポイントにまで縮めました。現在アメリカはWBCに加え、U21とU18の両ワールドカップでチャンピオンとなっています。

 

 一方、日本がランク1位を堅持する原動力となったのは、2014年と16年に行われたU23ワールドカップでの優勝。この2つの大会で日本が計1236ポイントを獲得する一方、アメリカは両大会とも出場していませんでした。WBSCランキングは「過去4年間の間に行われた、U12からプロレベルまでの国際大会で獲得したポイント」によって決定されるため、ここでの差が大きくものをいうことになりました。なお、最新のランキングでは2013年の第3回WBCでの結果は算出対象外となっています。

 

 注目すべきは、何と言ってもイスラエルとオーストラリア、そしてコロンビアのランクアップ。初めてWBC本大会にコマを進めたイスラエルは、2次ラウンドで敗退したもののトップ10ランカーのうち4か国(台湾、キューバ、韓国、オランダ)を撃破。最終的に総合6位に入り、世界ランキングも参加16か国中最低だった大会前の41位から、19位へと大幅に上げました。

 

 オーストラリアは、WBCでは惜しくも1次ラウンド敗退だったものの総合9位。そしてU12とU18のオセアニア選手権での優勝も加味されて、これまでの最高順位を1つ更新する世界ランキング8位にランクインしました(前回ランキングからは2ランクアップ)。オーストラリアが世界ランキングで一桁順位に入るのは、2010年以来実に7年ぶりとなります。

 

 コロンビアは1次ラウンドC組のカナダ戦でWBC初勝利をおさめ、アメリカとドミニカ共和国には大善戦したものの、延長の末惜敗。世界ランキングは2つ上げて17位となりました。昨年、U15ワールドカップでは韓国とアメリカを下しており、コロンビア代表の今後の更なる躍進には期待が持てそうです。

 

 一方中南米勢では、WBCファイナリストのプエルトリコがイタリアと入れ替わる形で11位に上がったものの、ドミニカ共和国は3つ下げて16位にランクダウン。WBCではいずれも豪華ラインアップを披露し、強豪としての地位を確固たるものにしている両国ですが、アンダー世代での国際大会ではそれほど顔を出していないことが、こうした順位付けに影響を及ぼした形となりました。

 

 第4回WBCでの最終順位は、下記の通りとなっています。

 

1.アメリカ

2.プエルトリコ

3.日本

4.オランダ

5.ドミニカ共和国

6.イスラエル

7.キューバ

8.ベネズエラ

9.オーストラリア

10.韓国

11.コロンビア

12.イタリア

13.メキシコ

14.台湾

15.カナダ

16.中国

 

ソース一覧

http://www.mister-baseball.com/wbsc-world-rankings-revealed-world-baseball-classic-2017/

http://www.wbsc.org/rankings/

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 「この戦いは、過去におけるそれとはまるで別物になったな」。開催国アメリカの初優勝で幕を閉じた第4回WBCを振り返りながら、そんな思いが心に浮かんだ。もしかしたら読者の皆さんの中にも、同じようなことを考えた方はいらっしゃるかもしれない。

 

 今回のWBCは、グラウンドの内外を問わず文字通りの大成功だったといっていい。優勝したアメリカ代表は、主砲ノーラン・アレナド(ロッキーズ)が初戦のコロンビア戦で見せた気迫のヘッドスライディングに象徴されるように、過去3大会にもまして気持ちの入ったプレーを最後まで展開。前回覇者であるドミニカ共和国代表の本気度にも触発されたのか、まるで3月の時点からポストシーズンの戦いに身を投じているかのようだった。スタンドからの迫力満点のUSAコールも、強く印象に残っている。

 

 それ以外のチームも、それぞれ国を背負っているというプライドを前面に押し出してプレー。一次リーグで敗退したオーストラリア代表選手たちの涙、どれだけ投手陣が火だるまになっても点を取り返すイタリア打線の破壊力など、それぞれなりのプライドが真正面からぶつかり合う戦いが、非常に印象的だった。日本代表についても当てはまるが、お互い打ち合っての接戦を展開し終盤に逆転して勝利、というパターンがかなり目立ったように思う。これまで強豪国の一角と目されてきた韓国や台湾、キューバといった国々が残念な結果に終わった一方で、初参戦のイスラエルがいきなり二次リーグまで進出するなど、新しい勢力の台頭があったことも見逃せない。

 

 そうした熱い展開は、ビジネス的な側面からも大きな成功をもたらした。大会全体の観客動員数は、史上初の大台越えとなる108万6,720人。前回大会からは実に23%増で、もちろん過去最高の数字だ。中でも決勝のアメリカ―プエルトリコ戦では51,565人もの観客がドジャースタジアムを埋め尽くし、これは今大会最多で歴史上でも2番目に多い数字となっている。東京で開催された1次ラウンドB組及び2次ラウンドE組は、揃ってラウンド全体で20万人以上を動員することに成功した。テレビやネットでの中継視聴者数、グッズ売り上げについても大幅に前回大会を上回っている(http://www.mister-baseball.com/2017-world-baseball-classic-sets-highs/)。

 

 実を言えば、よく云々されるアメリカの本気度については、デレク・ジーター(ヤンキース)やロジャー・クレメンス(同、所属はいずれも当時)といったスーパースターを集めた第1回大会の時点から、少なくとも招集した顔ぶれに関してはかなりのものと言ってよかった。不幸だったのは、そんなドリームチームを結成したにもかかわらず決勝にも進めず敗退したことに関して、「本気ではなかった」という趣旨の照れ隠しのための言い訳をしてしまったことが、アメリカという野球の母国が持つ重みゆえに必要以上にインパクトを持って捉えられすぎてしまったことかもしれない。

 

 それはさておくとして、WBCという大会が曲がりなりにも11年という歴史を重ねたことで、よりシリアスな存在となったことは間違いないだろう。第1回と第2回は招待される国が16か国のみで予選ラウンドもなく、まだ大会全体が手探りな状態だった。この新しいトーナメントにどのようなモチベーションを持って臨めばよいのか、おそらく各国ともしっかり定まってはいなかっただろう。その2度のトーナメントで王者となった日本に対しては、各国は表面上はその快挙を祝福しつつも、内心はどこか違う思いを抱いていた部分もあったかもしれない。

 

 そうしたどこか弛緩した雰囲気は、第2回大会で当時まだ無名だったオランダに連敗し、1次リーグ敗退という屈辱を味わったドミニカ共和国が、第3回大会を圧倒的な強さを見せて優勝したことによって一変した。元々ポテンシャルの高い国が、最高の選手と最高の備えを以て挑めばどうなるか。彼らはそれを如実に示したことと思う。そして彼らの熱意は、やがて他の国々の間にも伝播していった。それが成果として今回現れたのは既に述べたとおり。オープン戦の時期に行われるお祭りだった時代が終わり、スーパースターたちがガチでぶつかり合う勝負の舞台へと変貌する時代がやってきたんだ。

 

 こうした流れは、決して止めるべきではないと俺は思う。まして、大会前に一部で噂された今大会限りでのWBC廃止など、上述したようなビジネス的大成功を見れば論外ではないか。これだけの成果をグラウンド内外で示した今、次なる課題はこれを如何に拡大させて、全世界規模でのさらなる野球発展につなげていくのかということになると思う。その重要課題の解決策の中には、第3回大会以来となる予選ラウンド参加国数の拡大も、当然選択肢として含まれるだろう。

 

 4度目の世界一決定戦は幕を閉じたけれど、球界関係者の皆様方にとってはむしろこれからが本当の勝負。プロがかかわるようになって以降の国際野球の歴史に、間違いなく爪痕を残したであろうこのWBCが生み出した熱を、単なる一過性のもので終わらせてはならない。野球の発展を願い、そこに身を投じる者たちがどれだけのことができるかは重要だ。次なる宴が始まるまでの4年間、自分自身ができることは小さなことでしかないかもしれないけれど、未来に向けていつか大きな貢献ができるよう一歩一歩進んでいけたらと思う。

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