何年も前のことですが、アメリカに住み始めて5、6年経ったあるとき私は自分が嫌い、特に「日本人である自分」が嫌いだということに気づきました。

 

アメリカに住んでいると、アメリカ人が全般的に根拠のない自信に満ちているのに比べて、日本人である私はなぜか「自分に自信が足りない」(ように感じる)と思えることが多かったのです。それは、「根拠のない自信のなさ」というか「肩身の狭さ」とでもいうようなものでした。

 

アメリカに住んでいると、どうも日本人は「創造力が欠如していてマネが得意」で「残虐」で「変態」で「女性を虐待」し、「育ちが悪い成金」のようなイメージを持たれがちで、マスコミでもそのような報道がなされていました。また、日常生活でも周囲のアメリカ人から、時々日本人であることに対して「チクリ」と嫌味を言われていました。

 

そして、なぜかわからないけど、心に「罪悪感」を抱えていました。特に悪いことした覚えがないのに。


 
そこで、「なぜだろう。どうしてだろう」と考え続けていたある日、夢を見ました。私の心の罪悪感から来る傷の原因を辿って行ったところ、ペンタゴン(アメリカ国防省)が出所だと分かったのです。
 
当時は、なぜアメリカ国防省から出た「呪い」のようなものが日本人の私と繋がりがあるのかをつかめませんでした。しかし、最近になって、GHQ(アメリカを中心とした連合国軍指令本部)による日本人に罪悪感を植え付ける洗脳工作である「ウォー・ギルト・インフォメーションプログラム(戦争罪悪感情報プログラム)」というものがあったことを知り、納得しました。

 
私たちは、戦後教育を受けているから、なんとなく日本人は「たいしてスゴイ民族でもない」と信じ込まされています。
 
むしろ、アメリカの方が、日本の凄さと日本人の凄さを知っているし、評価もしています。そして、アメリカで暮らしていて、ときどき思うのは、現代のアメリカ人はちょっと日本人を恐れている部分があることです。日本人の忍耐力とか勤勉さとか自己犠牲、地震などの災害でひどい目にあっても助け合うことなど、自分たちにはできないことをやってのけるからです。
 
日本人は秀吉の時代から奴隷貿易を忌み嫌い、戦前から国際連盟で人種差別撤廃を訴えた日本は、人種差別政策をとっていたアメリカにとって不都合な存在でした。もちろん、インドを植民地支配していたイギリスにとっても、他の欧米列強にとっても、不都合な存在でした。ちょうど、その直後にアメリカ国内で黒人の暴動が起きたりしました。
 
また、戦時中は、実はアメリカは実際に日本人と戦ってみて、日本人の団結力や死を恐れない精神力を怖れたのです。そこで、戦後、日本人がアメリカに二度と歯向かわないように、何重にもジワジワと民族を根絶やしにしていく計画を実行しました。
 
そのうちの一つが、「自己嫌悪」や「罪悪感の植え付け」です。日本人は、西洋文化の「原罪」に当たるような罪悪感を持たず、何千年以上も前から神道で「清い心」を重んじて「ケガレ」を払って心をクリーンに保ってきた民族でした。
 
実際には、戦時中に原爆や空襲で民間人を日本全土で不当に大量虐殺したのはアメリカですから、罪悪感を感じるとしたらアメリカ側なのに、それを日本に丸投げしてくれたわけです。すり替え論法ですね。
 
あとは、非武装化憲法で日本の軍事力を奪い、皇室に日本の伝統嫌いの家庭から嫁を送りこみ皇室を弱体化し、アメリカの小麦を導入し、マスコミを使って言論弾圧し、武士道精神などそのほかの伝統を日本人自らが壊すように仕向けて行きました。ジャニーズを作ったジャニー喜多川がCIA出身であるということも有名な話です。
 
素直な人間ほど、日本の学校で受けた内容を真に受けて、日本が嫌いになっていく。私は、日本に住んでいた頃は、成人式の着物を着るのが嫌でたまらなくて、茶道や華道などは見るのも好きではありませんでした。
 
しかし、外国に行くと、日本人なのに日本の文化を全く修得していない人や日本人の素晴らしさを説明できない人は全く尊敬されないし、興味を持たれません。今、世界の国々が求めているのは、日本の伝統的な文化や考え方、どうやって伝統文化を保ちつつ近代化を図るかということです。それを説明できない、身に付けていない日本人は、海外では需要がないのです。
 
日本人が日本を好きになり、積極的に日本の伝統や文化を身に付けて実践していけば、GHQの洗脳は解けます。
 
日本人であるならば、本来の日本人の真髄とその力に目覚めることです。
本来の日本が好きになり、日本人である自分が好きになり、日本のためになりたいと思う。そうなれば、日本の未来は安泰です。そうなって初めて、日本から学びたいという世界の人々にも貢献することができます。
 
以下の「天壌無窮の神勅」の意味を理解した上で音読すると、GHQの洗脳はカンタンに解けます(笑)。
 

豊葦原(とよあしはら)の千五百秋(ちいはあき)の瑞穂の国は、これわが子孫(うみのこ)の王(きみ)たるべき地(くに)なり。爾皇孫(いましすめみま)、就(ゆ)きて治(し)らせ。行矣(さきくませ)。宝祚(あまつひつぎ)の隆(さか)えまさむこと、まさに天壌(あめつち)と窮(きわま)り無かるべし。

 

日本の国は秋になると稲穂が豊かにみのる水田国家であり、私たちの子孫が治める国です。なんじ皇孫世、これから行って国を治めなさい。幸せでありなさい。天の日嗣の血統を継ぐものが栄えること、天地と共に永遠できわまりないだろう。

 

天壌無窮の神勅 -(日本書紀)

 
要するに、「そうか! 私たち日本人は大昔から受け継いできた自然に感謝しながら、みんなのために命を捧げる天皇を中心としてみんなが一つにまとまって米を育てながら培ってきた高度な助け合いの文化があったんだ。だから、こんなに豊かで安全な社会ができたんだ。世界の人たちは今、それを心から求めているんだ」とストンと心に落ちた時、洗脳が消えるのです。