肌荒れを東洋医学でみると | 春月の『ちょこっと健康術』

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寝不足やストレスが続いたり、食べ過ぎたり、便秘したりすると、肌が荒れてきますね。「皮膚は内臓の鏡」ですから、内臓の不調による体調のくずれが出やすいんです。


肌荒れや吹き出物は、からだにとって不要なものを外に出そうとする反応です。通常の排尿や排便で出しきれないときに、皮膚からも出そうとする。その意味では、嘔吐や下痢と同じかな。


東洋医学でみると、肌荒れの原因は五臓の不調や気血津液の乱れ。おもに次のようなケースでみられます。


1  湿熱

あぶらっこいもの・甘いもの・味の濃いものを食べ過ぎたり、お酒を飲み過ぎたり、痰飲 が長引いたりすると、脾胃に湿熱が生じます。すると、口や鼻の周りに吹き出物が出て、鼻やあごのラインに皮脂が浮いてきます。口内炎 を生じることもあります。消化がよく脾胃にやさしい食事で、食べ過ぎないように心がけ、合谷曲池内関中かん・天枢 などのツボを手当てしましょう。


2 肝うつ気滞

ストレスで気の流れが停滞しています。頬や目の周りにシミができやすく、目が充血しやすいです。随伴しやすい症状については、気滞タイプ をご参照ください。肩の力を抜いてリラックスしましょう。手当てするツボは、合谷太衝、期門だん中 など。


3 血お

皮膚がザラついて、肌荒れしやすく、目の周りにシミやクマが出やすく、化粧のノリが悪くなります。随伴しやすい症状については、血おタイプ をご参照ください。合谷三陰交血海太衝 などのツボを手当てしましょう。


4 血虚

皮膚がカサついて、潤いがなく、ひどいときはかゆみや発赤が出ます。爪が割れやすく、ささくれができます。随伴しやすい症状については、血虚タイプ をご参照ください。手当てするツボは、合谷三陰交血海膈兪 など。


5  気虚

肌にハリがなく、くすんでいます。目・鼻・口の周りにシミができやすく、睡眠不足で肌荒れします。随伴しやすい症状については、気虚タイプ をご参照ください。手当てするツボは、合谷足三里関元脾兪肺兪 など。


栄養学的には食事のバランス、とくにビタミンBやC亜鉛 などの不足は、肌荒れに直結します。ビタミンやミネラルの働きは、東洋医学では気血の働き。


肌荒れの手当て、上から塗って治すことも否定はしません。見た目を気にして、ストレスを感じてしまうよりいい。でも、だいじなのは、内臓や気血の調子をととのえることで、ツボ押しはその助けになります。


肌荒れを起こしたとき、その前の数日間、どんな生活だったか、どんなものを食べたか、見なおしておくといいですね。原因が見えてくれば、予防もしやすくなりますから。


一天一笑、今日もいい1日にしましょう。


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