35歳の教科書 今から始める戦略的人生計画

ただ頑張ったって、報われないかもしれないんです

35歳の教科書―今から始める戦略的人生計画/藤原 和博

￥1,000

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前杉並区立和田中学校ので初の民間出身の校長先生として
活躍され、現在は大阪府の教育改革に取り組んでいらっしゃる
藤原和博さんの著書です



リクルート出身の方としても、著名な方ですよね



とりわけ３５歳からは、ただ頑張っても報われません
ポジティブシンキングだけでは乗り切れません


この言葉に、胸を刺された想いがしました
人生には戦略が必要だってことを、まざまざと教えられた
そんな著書だったのではないかと感じます



このあたりは、何か『紳竜の研究』にもつながるものを感じます



私なんかも、ただがむしゃらに頑張っていけば
きっといいことがあるだろうって思ったりして
必死になって仕事をしていた時期がありました



休みの時だって出社して、一生懸命数字をつくって
自分ではやった気になっていたのだと思います
実際に評価もそんなに悪くなかったと感じていましたからね



ただ、そこに「戦略」というものはありませんでした
必死に汗をかいて頑張ったからできたのだと
今になってそう思いますが、それが自分のスキルになって
蓄積されていったかといえば、何ともいえないですね



だって、一生懸命に掃除ばかりしていたって
新しいスキルを身につけることは、なかなか難しいでしょうし
将来の自分に必要なことをやっていたかといえば
必ずしも、そうではないことも一生懸命にやっていた気がして


それも、今となっては自分のいい財産なのですがね


今までなら、確かに仕事を一生懸命頑張っていて
周りに気に入られていれば、右肩上がりに増えていく収入を元に
人生設計も立てることができたのでしょうが
これからの日本は、人口が減っていくわけで
物理的に収入が増えることばかりではないと思います


そんなことを書いている著書も多数ありますしね


本の中に出てくるフレーズとして「成長社会」と「成熟社会」という

キーワードが出てきます
これぞ、今の日本を象徴する現象なのかもしれません



私も、アラウンド35歳って感じなのですが
まだ学校で勉強していた頃は、まさに「成長社会」
当時のある先生が、土地を買って家を建てて
その土地の値段があがったら売却して、また大きな土地を買って
それで値段が上がったら売却してと繰り返して
お金が結構稼げるなんてことを言っていたような気がします



いいなぁ、大人になったら土地を買って値段が上がったら売っていけば
お金を稼ぐことができるんだぁ、なんて思っていましたからね
土地は限られているから値段も高騰する一方だって
本気で信じられていたような時代に
私たちは学校で勉強していたわけなんです


それが数年後、バブルもはじけてそんな土地神話もなくなり
今や、インターネットを活用すれば何でも手に入るのではないかと思うくらいに
携帯電話も普及して、欲しいものは何でも手に入るのではないかと思うくらいに



皆が一緒の方向を向いていればいい時代は終わったんですね
これからは、個々で考えて自分の方向性を決めていく必要がある
つまり「個人ブランディング」をする必要がある



そんなこんなの「成熟社会」に突入しているんでしょう



35歳の学力マップが、あとがきにかえて掲載されています
これは、コピーして壁に貼っておく価値ありありですね



特に35歳でなくとも、すべてのビジネスパーソンにとって
必要なことが書かれていると思います


「正解主義」から「修正主義」へ
今の時代を生き抜く、まさに教科書ですね

つなげる力/藤原 和博

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人生の教科書 よのなかのルール (ちくま文庫)/藤原 和博

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【藤原和博さんの著書の記事】
神々が教える下々の成功のルール
つなげる力
リクルートという奇跡

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【編集後記】

先日、ピアノの発表会に行ってきました

息子と同じ幼稚園に通っている娘さんが出るとのことでしたが

電車が人身事故で間に合わず

あとで聞いたら、緊張したけど楽しかったって言っていました

4歳にして、舞台に一人で立つって凄いことですよねぇ

人に見られるって、鍛えられますよね